松木です。

 

『勝つためのロードバイクセッティング』という本が発売されました。

 

「ツール・ド・おきなわ」、「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」。

 

ロードレースとヒルクライムレース、それぞれの日本一を決める大会で
好成績を収めたホビーレーサー17人の選手たちの
”使用機材””こだわり””練習内容”が垣間見られるムック本です。

 

題名に「セッティング」と入っていますが、
いわゆる「ポジション」については書かれておらず、
「セッティング」=「機材」という意味合いで使われています。

 

読んでみて「こういう本を待っていた!」と感じたので、
端的に感想を書いておきます。

 

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ツボを見事に押さえている

自分たちホビーレーサーが気になるのは、
強豪と呼ばれる人たちが「どんな機材を使用しているのか?」
それから「どんな練習をして強くなったのか?」というところだと思います。

 

特に機材ですね。

 

そこんところをインタビュー形式でまとめているのがこの本です。

 

 

使用機材の写真はたくさん載っていますし、
インタビュー形式なので、
単に情報をまとめたものよりもスッと読みやすくなっています。

 

それに、「機材の写真を撮って、編集者が勝手に解釈」っていうわけではなく、
選手たちに実際に質問した内容が文章化されていて
選手たちのこだわりがよく感じられます。

 

 

練習に関しては、
各選手の一週間のトレーニング例も掲載されていて参考になります。

 

良いことしか書かないメーカーサイトや大手自転車サイトなんかより
ずっと実践的で、本音を包み隠していない情報が詰まっていて、
「これこそホビーレーサーに役立つ情報だな」と感じます。

一番おすすめできる部分

2014年乗鞍優勝バイク

はっきり言って、単に機材紹介として見ると、
ある程度ロードバイクの知識が豊富な人にとっては
目新しい機材があったりするわけではありません。

 

この本の大事なポイントなのは、

 

「なぜその機材を使用しているのか?」

 

という部分。

 

 

「なぜGOKISOホイールを使う人が多いのか?」

「なぜビッグプーリーを使う人とそうでない人がいるのか?」

「なぜ●●のメーカーのタイヤが好まれるのか?」

「なぜあえてその重いパーツを使うのか?」

「なぜ最新機材を使っていないのか?」

 

 

たまにホビーレーサーやプロ選手の機材が掲載された記事などを見かけますが、
その機材を選ぶ「理由」まで突っ込んでるものは多くありません。

 

この「理由」という部分は、
色んな機材を試した最終的な「結論」みたいなもので、
本来、無駄金払って試したり、たくさんの手間をかけたりして、
自分で学んでいくようなことだと思うんです。

 

ですが、この本を読めば、
強豪レーサーたちの「経験値」、「ノウハウ」を分けてもらえるので、
機材面で、不要な遠回りをせずに済みます(^^♪

 

これだけで¥1,404以上の価値は十分すぎるほどありますね。

 

もし、この本を読むなら、
「この人はなぜこの機材を選んでいるのか?」
という部分を意識しながら読み進め、
そして、自分のバイクへと落とし込ませればいいと思います。

 

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強豪ホビーレーサーの機材の結論

勝つためのロードバイクセッティング

 

100ページ以上にも及ぶ、強者たちばかりの17台の機材紹介。

 

その結論はやっぱり月並みのもので、
”人それぞれ”だということ。

 

だからと言って、適当に機材を選んでいるわけではなく、
そこには一人一人の「経験則」や「こだわり」、
「自転車哲学」がちゃんと感じられて、
その人にとっては最適な機材選択になっているという共通点があります。

 

「アルテグラ」

「5年前のカーボンフレーム」

 

一般的には最速ではない機材も、
考え方次第では、ベストなものになりうります。

 

最新機材に現(うつつ)を抜かすのも悪くはありませんが、
機材に関しても信念みたいなものを持つといいんじゃないでしょうか?

 

少なくとも、自分はそのほうがカッコいいと思ってます。

 

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