全抵抗の内訳

空気抵抗 転がり抵抗 駆動摩擦抵抗
15km/h 50% 45.5% 4.5%
30km/h 79% 17.5% 3.5%
40km/h 85% 12% 3%

 

急勾配の坂道でもなければ、
「空気抵抗削減」が常に最優先事項。

特に、”体”は空気抵抗全体の75%を占めるため、
ポジション、ウェアには特にこだわるべき。

 

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空気抵抗

機材面では、ハンドル、フロントホイールなど
前面に近いパーツほど効果は比較的大きい。

逆に、半分より後ろのパーツのエアロ効果は誤差程度。

空気抵抗削減効果ランキング(42km/h

削減w 速度up 40kmTTでの短縮時間
1位:エアロフォーム
(DHバーを最速とする)
30~40w以上 1.5~2.0km/h以上 120~155秒以上
2位:エアロフレーム
(S5を最速とする)
10~25w 0.5~1.3km/h 40~105秒
3位:エアロジャージ
(スキンスーツを最速とする)
10~20w 0.5~1.0km/h 40~80秒
4位:50mmホイール
(CLX 50を最速とする)
10~20w 0.5~1.0km/h 40~80秒
5位:すね毛処理 19.2w 0.88km/h 70秒
6位:エアロヘルメット
(Ballistaを最速とする)
5~10w 0.25~0.5km/h 20~40秒
7位:シューズカバー 8.2~9.5w 0.38~0.44km/h 30~35秒
8位:エアロハンドル 3w 0.14km/h 12秒
9位:エアロボトル 2w 0.1km/h 8秒
10位:ゼッケンの隙間
(4つ⇒8つ)
1.5W 0.07km/h 6秒

ドラフティングによる空気抵抗削減効果

35km/hで60%、40km/hでは半分以下になる。
40km/hなら、30cmで47%、1mで52%、2mでも63%。

ドラフティングによる空気抵抗削減効果

科学的に速くなるための実験データ等

現実世界のおける風向きの割合

0-5°:50.53%
5-10°:28.39%
10-15°:13.85%
15-17°:7.25%

斜めからの風も無視はできないが、
速く走るためには正面からの風がやはり重要。

エアロに関する24記事

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 松木です。  「エアロフレームやディープリムは速い人にこそ効果がある」 「空気抵抗」は、「速度」の二乗に比例しますから、30km/hと40km/hでは「空気抵抗」は大きく異なります。 実際に走ってみても、30km/hではそこまで強く「空気抵抗」を感じませんが、40km/hだと押し戻されるかのように強い「空気抵抗」を感じます。 ですから、「速く走れないならエアロは気にする必要はない」というように言われたりもします。  果たして本当にそうなのでしょうか?  この疑問に対してCerve...

 

 松木です。 先日の記事でも登場したEndura D2Z『エンカプスレーター』スキンスーツ。  肩から脇にかけて無数に配置された、山型のシリコン『SST』。 Endura×D2Z『エンカプスレーター』を紹介しているIT技術者さんの記事↓ 理想的なエアロ効果を生み出させるために「効果的なシリコンの形」「SSTを配置させる場所」「縫い目の位置」「異なる生地の使い分け」など、80種類ものバリエーションを試した末に完成。 さらに、”世界最速”であることを証明するためにCastelli、Rapha、Specialized、Nopinz、...

 

 松木です。 グレアム・オブリーという人をご存知でしょうか? 今から25年も前の1990年代前半に、トラック競技で活躍したスコットランド人。 そして「1時間でトラック内を何km走れるか」というアワーレコードに、独自で編み出したスーパーマン/オブリーポジションで挑戦し、幾多の困難を乗り越えながら、世界記録を達成した伝説的選手です。 今回は、そんな「オブリー氏の過去」と、エアロ集団「D2Z」のサイモン・スマート氏(Enve Smartホイール生みの親)協力の元、「オブリー氏に対して行った風洞実験」の...

 

 松木です。 2017年全日本ロードにおいて逃げ切り優勝した畑中選手。綺麗なエアロフォームです。 「先頭を引く」「逃げを決める」際に、理想的なエアロポジションを取り、少ないパワーで楽に、かつ速く走れることは相当に重要なこと。 脚を残すことは、レース結果にもろに直結しますからね。   Cycling Weeklyの記事の中に「空力」と「手と肘の位置」に関する興味深いものがありました。 今回は、”何となく見様見真似をしている”だけに過ぎないエアロフォームについてもう少し突き詰めて考え...

 

 松木です。 「エアロハンドルのどこまでバーテープを巻くのか」という問題。大抵の場合、次の二択です。  見た目を意識して、上の写真のようにブラケットまでしか巻かない 上ハンドルを持つ位置まで巻く ですが、空力学的な観点も入れて、もう少し深く考えてみたいと思います。 F1のエアロダイナミクス研究、他メーカー(「DT SWISS」「CUBE」)との共同開発、自社ブランドホイールの制作。 空気抵抗に関する事業を幅広く行っている空力のスペシャリスト集団「SWISS SIDE」。 彼らによって、「...

 

 松木です。 写真:Hideaki TAKAGI 先日行われた「ニセコクラシック2017」。140kmクラスには、名だたる強豪ホビーレーサーが集まり、昨年より20分もゴールタイムの速いハイレベルなレースとなりました。 結果は、ラスト600mの坂道(6~7%)で高岡選手を引き離すことに成功した田崎選手が優勝。 詳しいレース展開は、シクロワイアードの記事を読んでみて下さい。  「ニセコクラシック」のコースプロフィールです。 中盤に25kmの平坦があるものの、コース全体に渡ってアップダウンが続き、途中、...

 

 松木です。 ツール・ド・フランス2017、第一ステージの個人TTは、チームスカイのゲラント・トーマスが制しました。 しかも、10位までの間にチームスカイの選手が4人も入る結果となっています。  しかし、レース終了後、FDJ(エフ・デ・ジ)のコーチが、次のことを主張。 「チームスカイの選手たちが着用していたスキンスーツはUCIルールに抵触しているのではないか?」 そのルールというのは、「エアロ効果を高める物を追加してはならない」というもの。 エアロ効果を高める物、それはスキン...

 

 松木です。 久しぶりに「おっ!!」と思えるホイールが出てきたので、そいつのインプレです。 【関連記事】 スペシャライズド Roval CLX 50詳しいスペックは以下をどうぞ↓(笑) 型通りの説明はシクロワイヤードに任せるとして、「最強じゃないか?」と思う理由を挙げていきます。 特にクリンチャーにフォーカスします。ZIPPをも凌駕する空力性能スペシャライズドが行った実験データです。 なんと最新のZIPPホイールと比較しています。その中には先日発表されたばかりの『ZIPP 454 NSW』も‥‥ ...

 

 松木です。 フレーム、ホイール、ウェア、ヘルメット。そういった部分のエアロ効果も大きいですが、あまり気にされないのがシューズカバーだと思います。 シューズカバーのエアロ効果は意外と大事で、42km/hでの削減出力は9.5w、40キロのタイムトライアルなら35秒短縮できる計算になります。(距離に換算すると400m)  その効果を知ってからというもの今まで、多くのエアロシューズカバーを購入し、実際に装着して試してきました。 そうして分かったことなどを話しながら、「最速のエアロシューズカバ...

 

 松木です。 ロードバイクのエアロを追求するのに無視できないボトル。 今回は、ボトルで空力を高めて速く走るための話です。 エアロボトルの空力学的効果ロードバイクにボトルを取り付けると実際の空力はどうなるのでしょうか? スペシャライズドが行ったボトルに関する風洞実験と、ELITEが発表しているエアロボトル「KIT CRONO CX」の効果、これらの組み合わせたタイムアドバンテージ(距離40km)は次のようになります。  「KIT CRONO CX」&ダウンチューブ 基準 通常のボトル&サイクルジャ...

エアロロードランキング

2016年モデルのエアロロードを対象にした
ドイツ誌「TourMagazine」のシミュレーション結果。

 

距離100km、獲得標高1000mのコース。

ライダー75kg、出力200w、ホイールZIPP404、タイヤ4000sⅡで統一。

「エアロ」と「総重量」から計算されている。

 

空力 シミュレーション結果
1位:Madone 9 1位 3時間21分37秒
2位:S5 3位 +6秒
3位:AR FRD 3位 +19秒
4位:Aeroad CF SLX 5位 +32秒
5位:旧Propel 6位 +44秒
6位:Venge Vias 1位 +50秒
7位:Foil Premium 7位 +58秒
8位:TMR 01 7位 +64秒
9位:Transonic SL 12位 +73秒
10位:795 Aerolight 9位 +76秒
11位:旧Reacto 10位 +76秒
12位:G6 Pro 11位 +80秒

 

2018年モデルの「Propel Disc」「新型Reacto」「Orca Aero」「Aircode
は含まれていないが、シミュレーションすれば上位に食い込むはず。

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軽量化

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クライミングバイク『2013 SUPERSIX EVO Hi-MOD』約5.95kg

フレーム54サイズ:約840g(S5 1065g)、フォーク、ヘッドパーツ込み約1400g(S5 1680g)
コンポ:9100 STI372g、FD71g、RD160g、CS-9000/12-25T約190g
チェーン:CN-HG900
BB:TRIPEAK PF30→24 セラミック 134g
フロントシングル:RIDEA シングルチェーンリングボルト 6g/4個
ブレーキアウター:ALLIGATOR I-LINK GREEN 約30g/m(15~20g軽量化可)
ブレーキインナー:AICAN
シフトワイヤー:JAGWIRE ブルー
ブレーキ:ZERO GRAVITY 約210g(ナット、シュー込み)
ブレーキシュー:前輪/BLACK PRINCE 後輪/カンパ純正
ホイール:KSYRIUM PRO CARBON SL TU 公表1190g
タイヤ:CORSA SPEED 193g
前クイック:LIXADA チタンクイック 25g
後クイック:MAVIC チタンクイック 45g(ノーマル65g、LIXADA27g)
ハンドル:MIRACLE HB014 192g
ステム:UNO 7 100mm 108g
トップキャップ:X-ON 9g
サドル:TOUPE PRO 126g
シートポスト:TNI LW168 172g→カット後151g
ペダル:KEO BLADE 公表180g
ベータチタニウム化:ステムM5×15/6本1.7g、シートクランプM5×10/1本
使用ギア:菰野34-12/25、伊吹山50/34-12/25、富士50/34-12/25、乗鞍34-12/25、大台ケ原50/34-12/25

転がり抵抗

第三者機関「Bicycle Rolling Resistance」による路面抵抗テスト

Bicycle Rolling Resistance publishes detailed reviews and articles about mountain bike and road bike tires, which have been tested on our rolling resistance roller

 

 松木です。  以前、こちらの記事で、クリンチャータイヤにおいて「ロードレースなら『GP5000』、ヒルクライムなら『GP TT』が最速だろう」というような結論を下したんですけど、、、 タイヤ転がり抵抗の権威Bicycle Rolling Resistance曰く、  ”クリンチャー最速はMichelin『Power Time Trial』である” (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=c.create...

 

 松木です。 首を長~くして待っていたBicycle Rolling ResistanceによるVittoria『CORSAグラフェン2.0』の転がり抵抗・耐パンクテスト…… 「耐摩耗性」UP「転がり抵抗」~40%減「空気保持力」~30%UP「グリップ力」~30%UP「耐カット性」~40%UP 全方位に大幅な進化を遂げ、「50km走行で1分20秒速い」とも豪語しているVittoria『Corsa Graphen2.0』の実力やいかに? グラフェン2.0とは?実験より先に、前知識として「グラフェン2.0」について簡単に。 こちらはグラフェンの分子構造モデル。 なんだ...

 

 松木です。 「すぐにやってくれるだろうな」と期待はしておりましたが、お馴染みBicycle Rolling Resistanceが、『GP5000』の「転がり抵抗・耐パンクテスト」を実施してくれました。 『GP4000s Ⅱ』比で転がり抵抗-12%は嘘か誠か…… 早速見ていきましょう(^^) ※国内最安で購入できる場所↓Continental(コンチネンタル) Continental (コンチネンタル) Grand Prix 5000 700×25Cグランプリ クリンチャー タイヤ 2本posted with カエレバContinental(コンチネンタル)Amazon楽天市場Yahooショッピング【関連記事】&n...

 

 松木です。 お馴染みBicycle Rolling Resistanceが、『GP4000 RS』を対して「転がり抵抗・耐パンクテスト」を実施。 その結果を公表しました。 Continental(コンチネンタル) Grand Prix 4000 RS 700×25c(622) Limited Edition (1本) posted with カエレバContinental(コンチネンタル)Amazon楽天市場Yahooショッピング 『GP4000s Ⅱ』比で転がり抵抗-15%と豪語されていますが、果たして本当なのでしょうか? 気になるテスト結果を見ていきましょう。 【関連記事】  実験方法https://yout...

 

 松木です。 お馴染みBicycle Rolling Resistanceが面白い実験を実施。 それが コンチネンタル『GP4000sⅡ』28c新品 アイルランドに住むAlekさんが2年間8000km乗りつぶした同タイヤこの両タイヤの”転がり抵抗”、”耐パンク性能”を比較しようというもの。  一般的に、タイヤの交換距離は”3000km”(後輪はもう少し短い)と言われます。 そして、使い古したタイヤは、「グリップ力が低下する」「転がり抵抗が悪化する」「パンクしやすくなる」といった性能低下が考えられています。  果たしてこ...

 

 松木です。 「BICYCLE ROLLING RESISTANCE」がピレリ『P Zero Velo』タイヤ全3種の路面抵抗実験を実施。 その結果をかいつまんで紹介します。 【関連記事】ピレリ『P Zero Velo』。フェラーリも採用する世界5位のタイヤメーカー。驚愕の結果。2017年コンチネンタル『Supersonic』タイヤ路面抵抗テスト ピレリ『P Zero Velo』路面抵抗テスト結果注目すべき部分だけ赤枠で囲みました。①実測重量 ②6.9気圧での路面抵抗 ③耐突き刺しパンク性能(正面/側面)  Pirelli『P Zero Velo TT』クリンチャータイ...

 

 松木です。 圧倒的軽さに加え、路面抵抗を極限まで抑えた最強のクリンチャータイヤ。 それがコンチネンタル「スーパーソニック」です。 乗鞍3連覇中の森本さん、ツール・ド・おきなわ2連覇中の高岡さんなど、名だたる強豪ホビーライダーに選ばれる絶対的存在。 自分自身でも使ったことはあって、その間に、峠の自己ベスト、レースでの優勝などを経験し、実力を底上げしてくれるような良い印象を持っています。  しかし、その性能を裏付けるような科学的実験結果がありませんでした。 「スー...

ベストなタイヤを選択するためのヒント

 松木です。 英国で、サイクリスト向けに空洞実験、コーチングを行っているエアロダイナミクスのエキスパート集団AeroCoach。 「空力」が彼らの専門分野ではあるものの、”楽に速く”という情熱は「空力」のみに留まらず、「タイヤの転がり抵抗」にまで及び、10社19種類の決戦タイヤをかき集め、転がり抵抗比較テストを実施。 クリンチャーMichelin『Power Time Trial』25mm、190g(実測197.5g)Pirelli『P Zero TT』23mm、165gSpecialized『Turbo Cotton』24mm、220gContinental『GP5000』23mm、200gContinental『G...

 

 松木です。 ロードバイクの中で、一番コスパの良いグレードアップはどこか知っていますか? それはタイヤです。 ホイールやビッグプーリーみたいな派手さはないですが、実は、10万クラスのホイール並みの効果があります。 「どこかグレードアップしたいなぁ」と思ったら、ヘタなパーツに飛びつかず、迷わず即行でタイヤを変えましょう。 【関連記事】ロードバイクタイヤ頂上決戦Ver2020!猛者10社19種をテスト。コンチネンタル『GP5000』が史上最高のロードタイヤである理由コンチ『GP4000 RS』インプ...

 

 松木です。 コンチネンタルが『4000sⅡ』の後継モデルとして14年ぶりに新作を発表。  『GP5000』  クリンチャーモデル『GP5000』、そして待望のチューブレスモデル『GP5000TL』の2種類です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちろんチューブレスに関心はあったけど、市場が必要としているからと言って、即タイヤを作る訳ではないよ。 私たちがベストな技術を手にし、さらにタイミングが正しいと感じられて初めて開発に着手する。 可能な限り最高なタ...

 

 松木です。 現在、ホイールにはコンチネンタル『GP4000 RS』25cを履かせてます。ツール・ド・フランスの期間にだけ製造されていた限定クリンチャー。 Continental(コンチネンタル) Grand Prix 4000 RS 700×25c(622) Limited Edition (1本) posted with カエレバContinental(コンチネンタル)Amazon楽天市場Yahooショッピング まあ~これが良い具合なんですね!   以前にも『GP4000 RS』に関する記事を上げましたが、今回は実走して感じたこと、つまり”インプレッション”です。(上の記事の内容は...

 

 松木です。 先日行われた「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」のTTで、世界チャンピオンのトニー・マルティンのホイールに、Continental製のプロトタイプクリンチャータイヤが使用されていました。 そのプロトタイプタイヤの太さ、トレッドパターン(模様)を見てみると、「タイヤの空気抵抗」という新しい概念を取り入れていることが読み取れ、興味深いので取り上げてみることにします。 今回の話は、以前に記事にした『タイヤの空気抵抗は馬鹿にできないという新常識』の内容と密接に関係しているので、ぜひ読ん...

 

 松木です。 タイヤの「速い、遅い」を決める際に注目されるのは十中八九が”路面抵抗”ですが、実は、前輪に関しては”空気抵抗”がかなり重要だという話です。 以前、下の記事で路面抵抗の低いタイヤを検証しましたが、「空気抵抗」を考えた際、最速のクリンチャータイヤは変動してしまいます。『世界最速のクリンチャータイヤを決める。』 Cycling WEEKLYの記事「タイヤの空気抵抗の影響は?」 かなり面白い記事なんですが、すべて英語なので、要点だけいくつか挙げてみます。  タイヤの空気抵抗を考え...

ベストなチューブを選択するためのヒント

英国で、サイクリスト向けに空洞実験、コーチングを行っているエアロダイナミクスのエキスパート集団AeroCoach。 「空力」が彼らの専門分野ではあるものの、”楽に速く”という情熱は「空力」のみに留まらず、タイヤやチューブの「転がり抵抗」にまで及びます。 チューブ転がり抵抗データに関しては以前記事にしましたが、  Vredestein『Superlite Latex』(SOYOと同品) Revoloop『Ultra Race』(Wolfpack TPUチューブと同品) Schwalbe『Aerothan』(エアロザン、最新のTPUチューブ) 以上を加えた9社14種類の...

 

 Panaracer『R’Airブチルチューブ』 従来ブチルに比べて2.1倍もの伸縮性をもつ特殊なブチル『Air Flex Lite Butyl』 23-28c、60㎜バルブ長の実測重量は74.5g「重くもなければ軽くもない」 18-23cの3週間の空気圧変化6.90bar⇒4.76bar。一般的なブチル並みに抜けにくい 実売価格は1300円台とかなりお手頃 Panaracerのチューブラーに採用されているチューブ(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||).push(arguments)};c.getElemen...

「FLO」が公開している”路面抵抗”と”前タイヤ空気抵抗”のトータル抵抗

本シリーズの パート 1 では、 Front FLO 60 Carbon Clincher ホイールに装着した様々なタイヤによって生み出される空気抵抗を調べました。   多くの方がご存知のように、最速のタイヤを探す際、空気抵抗はその公式の半分に過ぎません。   タイヤの回転...

最適な空気圧に関する考察

 UCIコンチネンタルサイクリングチームであるマトリックスパワータグが、Jプロツアー第3、4戦での各選手のタイヤタイプ/空気圧を公表しました↓昨日のJBCF座談会でも、松木さんが質問されていた内容になりますが、こちらはチームメカニックがまとめた空気圧データになります。この空気圧データを公表するにあたり、安原監督からも参考になればということと、公表させて頂くと同時に拡散され、さらに落車が減れば幸いです。(個人差はあります) https://t.co/SorWzxSDan pic.twitter.com/tzNb21CAw8— 吉田隼人(YOSHIDA HAYATO) (@H...

 

 松木です。 何となく使っている「転がり抵抗」という言葉。 冷静に考えると、上図の①のように地面とタイヤはこすれている訳ではありません。(ホイールがロックしたような状態) 実際の所は、ホイールが回転しているため、地面とタイヤは基本的に接地しているだけで、そこに発生する”こすれによる摩擦”は限りなく0(図②)。  こちらの記事でも話しましたが、『4000s Ⅱ』タイヤの場合、8000kmも走っての摩耗はたった0.8mmであり、”こすれによる摩擦”は非常に微々たるものでしょう。 では、「転がり...

 

 松木です。 前回、タイヤの「転がり抵抗」の主な要因が、「タイヤと地面との摩擦による抵抗」ではなく、タイヤが地面と接地し、変形した際に発生する熱によるエネルギー損失、つまり「ヒステリシスロス(内部損失)」だという話をしました。  そして、さらに最後には、「転がり抵抗」=「ヒステリシスロス」+「インピーダンス」として、「インピーダンス」という要因にも触れて終わりました。 今回は、この「インピーダンス」にフォーカスした話。 【タイヤ熟考Ver3の記事】 インピーダンスの概要...

 

 松木です。 Ver1,2で、タイヤの「転がり抵抗」に関してかなり深い所まで掘り下げて考えてきました↓  ただ、性能の優れたタイヤとチューブを揃え、さらに「転がり抵抗」の知識を身に付けたところで、最後、空気圧設定を誤ってしまえば、すべてが台無しです…… そこで最終回となるVer3では、 「タイヤに何気圧入れるべきなのか?」「Myベスト空気圧を見つける手っ取り早い方法」 この2点を考えていこうと思います。 タイヤに何気圧入れるべきなのか?かなり前になりますが、「空気圧設定」に関...

 

 松木です。 タイヤの空気圧って気にしたことありますか? ほとんどの人が、「標準は7気圧」って認識だと思うんですが、もうちょっと深く考えてみたほうが良いです。 空気圧を最適化することで数ワットの出力削減、時速にして約0.3km/hほど速く走れるようになるかもしれません。 ただ、やみくもに高くすればいいってものでもありません。 空気を入れすぎたタイヤは、「乗り心地」と「グリップ力」、さらには「路面伝達性」が下がり、路面抵抗は減っても、逆に遅くなってしまいます。 転がり抵抗の...

駆動摩擦抵抗

「ロードバイクトレーニングの科学」よると、
チェーンを最適な状態にすると、5w(0.3km/h、27秒)削減できる。

潤滑剤13種類比較インプレ・チェーンの洗浄方法

 松木です。 チェーンを汚れた状態から最適な状態にすると、5W削減、時速にすると0.3km/h上がり、40kmのタイムトライアルなら27秒削減できます。 これはエアロヘルメット並みの効果です。 そこで、今回は駆動系の洗浄・潤滑について話します。 【関連記事】過去最高傑作と謳うチェーンオイルVipro’s『Blue-no』とは?科学が実証する世界最速のチェーンオイルCeramicSpeed『UFO Drip Chain Coating』 駆動系の洗浄・潤滑方法https://youtu.be/S1muNVwo4hkワコーズが推奨する洗車方法の動画です。 ベ...

 

 松木です。 チェーンを洗浄するには、色々な洗い方があるわけですが、いずれの方法にしてもリンク内部に汚れが残ってしまい、完璧とは言い難いです。 その証拠に、洗浄後であっても、チェーンをウェスで拭くと、黒い汚れが結構付きます。 何か良い方法はないものか‥‥ Muc-Off『Nanotube Chain』を紹介した時に登場した生分解性クリーナーに浸しての超音波洗浄。 これと同じようなことができれば、一番チェーンの汚れを落とせそうな気がします。 https://youtu.be/Nl8d0eu83BI実際、家庭用の超音波...

世界最速のチェーン潤滑剤

 松木です。 駆動系の摩擦軽減アイテムを手がけるトップブランドCeramicSpeedがチェーンオイル『UFO Drip Chain Coating』を発表。 セラミックスピード UFO Drip 180ml チェーンコーティング剤posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング ”最速”を謳ったチェーンオイルは数多くありますが、本当の”最速”は一つだけ。 そして『UFO Drip Chain Coating』ほどに、科学に裏打ちされた”世界一”のものは無いと思います。 その根拠を見ていきましょう。 【関連記事】超一流のチェーン洗浄・潤滑...

 

 松木です。 先日紹介したMuc-Off「ナノチューブチェーン」。ツール優勝に導いたチェーン&潤滑剤Muc-Off『Nanotube Chain』 上の記事でも話しましたが、Ceramic Speedの「UFOチェーン」(詳しくはこちらの記事)を引き合いに出し、「4時間後、ナノチューブチェーンのほうが10.6wも摩擦抵抗が小さい」というデータを公表しています。 あまりに意外な結果に「本当なのかな?」という疑問が浮かんでいましたが、Ceramic Speedの社員であり、チェーン潤滑剤の権威でもあるスミス氏がこの度、反論を発表。 「M...

ビッグプーリーに関する6記事

 松木です。 今まで、カーボンドライジャパン(初期型とV2)、BERNER、TNI、RIDEAの計5種類のビッグプーリーを使ったことがあります。 2010年にBERNERから始まったビッグプーリーですが、そろそろ出揃った感があるので、代表7メーカーのものについて話そうと思います。 なるべく客観的な情報を詰め込んでいきます。 【関連記事】    ビッグプーリーの3つのメリット チェーンのアールが緩やかになる結果、チェーンの摩擦抵抗が減る プーリーの回転数が減る結果、その分ベアリング抵抗が...

 

 松木です。 (以下、写真は主に「カーボンドライジャパン」より拝借)カーボンドライジャパン(CDJ)の新型ビッグプーリー”V3”が発売されました。 2016年4月に登場した”V2”の際は、「ケージの形状最適化 & 軽量化」「フルセラミックベアリングの追加」という2点が主な改良でしたが、今回のV3はと言うと、  プーリーに新素材AURUM(オーラム)+30CFを採用 上プーリー11T⇒12T、下プーリー15Tに17Tが追加され、大口径化 12T-17T用の巨大ケージが登場 グリーンとイエローのケージが増え、標準カラーが全6色に...

 

 松木です。 特大のビッグプーリーリデア『C88 AERO』を使い始めてしばらく経ちました。 先に結論から言ってしまうと、特に問題点は無く、良い印象しかありません。 さすがに、この一言で終わるわけには行きませんので(笑)、「走行感」「変速性能」を中心に話していきます。 【関連記事】『ビックプーリー頂上決戦。大手7社20種類を徹底比較してみた。』極ビッグプーリーRIDEA『C88 AERO』登場!プーリーまでカーボン製という‥‥18T-18TのビッグプーリーRIDEA『C88 AERO』の駆動抵抗をテスト。 軽い走行...

 

 松木です。 今回は、RIDEA『C88 AERO』を取り付けて、「ビッグプーリーは駆動抵抗が小さいのか?」ということを確認してみます。 【関連記事】【実走インプレ】RIDEA『C88 AERO』はビッグプーリーの最終到達点。極ビッグプーリーRIDEA『C88 AERO』登場!プーリーまでカーボン製という‥‥ビックプーリー頂上決戦。大手7社20種類を徹底比較してみた。 RIDEA『C88 AERO』について DURA-ACE「RD-9070」のケージが41gなのに対し、リデア『C88 AERO』の実測重量は88g。大きいので、多少重いことには目をつぶりましょう。...

 

 松木です。 リデアのビッグプーリーに新たなラインナップが追加されました。『C38 AERO』&『C88 AERO』 その特徴を見ていきましょう。 【関連記事】『ビックプーリー頂上決戦。大手7社20種類を徹底比較してみた。』『18T-18TのビッグプーリーRIDEA『C88 AERO』の駆動抵抗をテスト。』『【実走インプレ】RIDEA『C88 AERO』はビッグプーリーの最終到達点。』 『C88 AERO』『C88 AERO』の特徴は?『C88』は、18T-18Tの世界最大ビッグプーリーです。9100系以外のあらゆるグレード、メーカーに広く対応します...

 

 松木です。 以前、ビッグプーリーについて徹底比較してみました。 今回は、その中でも9100/9150用(32Tまで対応)にフォーカスしてみます。 【関連記事】 RIDEA『C38』歯数:13-18T 重量:88g 税抜:35,000円(フルセラミックは+3,600円) オススメ度:★★★★★ 一見、カーボンケージでヤワそうですけど、裏のプレートは強度重視で金属製にしていて、かつ剛性が出るプレート形状なので、「たわみ」が少なく、純正と変わらないほどに変速性能は高いです。 他のメーカーと違って、プーリーは肉抜きして...

 

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