松木です。

 

面白いアルミホイールを見つけました。

 

30mmハイト、4万円台にして、実測重量1405gの軽量ホイール。

 

しかも、詳細を見てみると、
どうやら「ただ軽いだけ」にとどまっておらず、
性能もしっかり付いてきているホイールのようです。

 

ALEXRIMS 『ALX473』

ALEXRIMS ALX473 ホイール

※追記
剛性アップを狙い、新しいハブを採用したモデル「ALX473 EVO」が登場しました↓

 

『ZONDA C17を越えたか!進化したアレックスリム「ALX473 EVO」ホイール。』

 

 

シクロワイアードの記事↓

1992年に創業されたホイールブランドのアレックスリム。優れた性能や重量ながら手頃な価格設定で人気を呼んだアルミクリンチャーホイール「ALX473」のハブがリニューアル。ハブの大径化とワイド化を行うことで、より剛性が高いホイールとなっている。

 

+60g、+1,000円ですが、運動性能は多少上がっていそうです。

 

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アレックスリム『ALX473』の詳細

このホイールについての情報は、
以下の記事で、これ以上ないほど細かく分析、乗車インプレしてくれています。

【軽量ホイールらしからぬ剛性】メーカー発表重量は1400g。実測ではフロント604g、リア801g前後で実測1405gでした。(リムテープ、QR無しの単体重量)ちなみにグレードアップで定番の国内メーカーホイールは、49000円で1650g。

 

※追記 元プロによるインプレッション↓

 台湾のホイールブランド「アレックスリム」はスペックに対して価格が抑えられ、手が届きやすく、優れたコストパフォーマンスの製品を送り出している。新たに発売されたア…

 

シクロワイアードのインプレッション

台湾に拠を構えるリムブランド、アレックスリムからアルミロードホイール「ALX473」とディスクブレーキ用アルミホイール「RXD3」をインプレッション。OEMで鍛えた高い技術力による高品質なリムを使用した2つの完組みホイールを紹介しよう。

 

自分は「他のホイールと比べてどうか?」という観点から
「ALX73」というホイールを考えてみることにします。

「WH-R9100-C24-CL」 VS 「ALX473」

WH-R9100-C24-CL ホイール インプレ

5年前ぐらいまでは、
「アルミホイールと言えば、絶対デュラエース」でした。

 

当初、9万円という低価格で、万能かつ高性能な軽量ホイールは
C24-CLシリーズのデュラエースぐらいしかなかったからです。

 

しかし、5年経った今でも、
C24-CLシリーズのデュラエースは進歩することなく、
価格だけ6万も値上がりしてしまいました。

 

さらに、他のメーカーの台頭が著しくて、
今では「C24-CLを買うのは失敗」と言えるでしょう。

 

なので、
旧態依然の「WH-R9100-C24-CL」を当て馬とすることで、
現代を代表するような「ALX473」が、
いかにコスパに優れているかが見えてくるはずです。

 

WH-R9100-C24-CL ALX473
実測重量 1412g 1405g
リム高 F:21mm/R:24mm 30mm
リム幅 20.8mm 22mm
リム素材 アルミ+カーボンラップ EXAアルミ合金
予想リム重量 平均410~420g 420~430g
スポーク数 F:16本/R:20本 F:20本/R:24本
スポークパターン F:ラジアル組
R:左右10本ずつのクロス組
F:ラジアル組
R:2to1クロスラジアル組
スポークメーカー SAPIM製 PILLAR製
スポーク形状 ストレート 首折れ
ハブベアリング方式 カップ&コーン方式 カートリッジベアリング方式
(F:2個/R:4個)
ハブボディ素材 ステンレス 7075アルミ
フリーボディ素材 チタン 7075アルミ
税込定価 156,669円 49,680円

 

「WH-R9100-C24-CL」のほうは、
「高い素材(カーボン、チタン)、高いパーツ(SAPIM製)を使っているから高い」
という印象を受けます。

 

対して、「ALX473」のほうは、
「5万円以下で、なるべく高性能かつ万能なアルミホイール」
を具現化したようなホイール。

 

巡航性に関しては「WH-R9100-C24-CL」と同等以上の性能がありそうですし、
構造、重量から考えると、剛性、登坂性、加速性も
「WH-R9100-C24-CL」に匹敵するものがあるでしょう。

 

Wiggleなら「WH-R9100-C24-CL」を込々10万ぐらいで買えてしまいますが、
それでも2倍の価格を払って買う理由は見当たりません。

 

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「ZONDA C17」 VS 「ALX473」

ZONDA C17 ホイール インプレ

 

「ZONDA C17」について、以前に書いた記事です↓

 

「世界一のコスパ」とまで言い切ったホイールと比べると、
「ALX473」はどう映るでしょう?

 

ZONDA C17 ALX473
実測重量 1545g 1405g
リム高 F:26mm/R:30mm 30mm
リム幅 23mm(内幅17mm) 22mm(内幅17.4mm)
リム素材 アルミ EXAアルミ合金
予想リム重量 F:460g/R:500g 420~430g
スポーク数 F:16本/R:21本 F:20本/R:24本
スポークパターン F:ラジアル組
R:2to1クロスラジアル組(G3)
F:ラジアル組
R:2to1クロスラジアル組
スポークメーカー ??? PILLAR製
スポーク形状 ストレート 首折れ
ハブベアリング方式 カップ&コーン方式 カートリッジベアリング方式
(F:2個/R:4個)
ハブボディ素材 アルミ 7075アルミ
フリーボディ素材 アルミ(プラズマ電解酸化処理) 7075アルミ
税込定価 66,960円 49,680円

 

両ホイールには共通点が多いですが、
性能に関わる、一番大きな違いは「リム」です。

 

「ゾンダ C17」のほうが幅が広く、予想リム重量もかなり重いです。
(リム重量に関しては「中らずとも遠からず」といった数値のはず)

 

でも、リム高の違いはほとんどありませんから、
リム剛性に関して「ZONDA C17」のほうが、はっきり高いと言えます。

 

 

-リム剛性-
「ZONDA C17」>「ALX473」

 

 

リム剛性に関して、
「ALX473」は、多めのスポーク本数でカバーしようとしていますが、
ホイール全体の剛性が同じぐらいの場合、

 

  • 「剛性の高めのリム+少なめのスポーク本数」
  • 「剛性の低めのリム+多めのスポーク本数」

 

この両者では、前者のほうが総合性能は高くなる傾向があります。

 

つまり、「ZONDA C17」のほうがバランスの高いホイールだと思います。

 

しかも、海外通販だと4万円ちょっとで変えてしまうのも魅力です。

 

画像クリックで『ZONDA C17』が4万円で買えるWiggleへ↓

 

 

しかしながら、「ALX473」の軽さというのは、
”アップダウンの多いコース”、
もしくは”峠”というシチュエーションでは強力な武器になります。

 

そして、
「体重が軽いほど、剛性の低いリムのデメリットは少なくなる」
と考えていますから、
軽い人なら「ALX473」のほうが向いているでしょう。

 

その体重の境界線は、60kg前半だと思いますね。

結論

ALEXRIMS ALX473 ホイール

「ALX473」は、5万以下にして、かなりの性能を持つホイールですが、
70kgを超える体重のある人が、力を入れて踏み込むように走ると、
少し力が逃げるように感じるかもしれません。

 

ですから、
「ALX473」は、体重の軽い人にこそ強くオススメできる
ホイールだと感じます。

 

『ALEXRIMS ALX473』
性能評価:75点
コスパ:9o点

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