松木です。
先日の伊吹山ヒルクライムで使用した機材の話。
今までも小出しには話してきましたが、
まとめて取り上げるのは初めてですね。
【レースレポ】伊吹山ヒルクライム実業団E3準優勝 ~決死の追走劇~
【使用機材マニア編】伊吹山ヒルクライムで準優勝できた『Cervelo S5』
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使用機材
フレーム:Cervelo『S5』2015年モデル
メインコンポ:DURA-ACE Di2 9070(170mm、50/34T、11-25T)
プーリー:Ridea『C88 AERO』
BB/ハブベアリング:TNIセラミック
ペダル:Look『Keo Blade Carbon Ti』12Nm
ホイール:Bontrager『Aeolus 5 TLR』クリンチャー
タイヤ:前Continental『4000sⅡ』23mm+後『Grandprix TT』25mm
チューブ:前Panaracer『R’Air』+後ミシュラン『Air Comp Latex』
ハンドル:Bontrager『XXX Aero』400mm
バーテープ:OGK『BT-06』
ステム:PRO『Vibe』90mm
サドル:Specialized「Toupe Pro」143mm
サイコン類:無し
実業団は6.8kg未満だと車検で引っかかるので、
無理な軽量化をする意味はなく、
いわゆる”ヒルクライム仕様”のような部分はありません。
ですが、一応「軽量化」には気を遣っているつもりです。
足回り
ホイールは『Aeolus 5 TLR』。
実測1457g、リム重量はおそらく430gほど。
伊吹山程度の斜度(7%弱)であれば、
ヒルクライムにおいて不利に感じることはありません。
むしろ軽量ホイールより速い気さえしています。
とにかく伸びが気持ち良い、万能ホイールです。
リムテープは、Stan’s NoTubes(21mm)を二重巻き。
(強度面を考えると、一重巻きだと不安)
二重巻きしたとしても10gほどしかなく、
純正のリムテープより片側10g以上も軽量化できます。
使い始めてしばらく経ちますが、不具合は出ていません。
少なくともボントレガーの純正のリムテープよりも強いです。
元々、ハブには日本製のスチールベアリングが入っていますが、
TNIのセラミックベアリングに打ち換えています。
セラミックベアリングの中でも最高クラスの回転性能を持ちながら、
抜群の「手頃さ」と、申し分ない「耐久性」も兼ね備えている逸品。
セラミックベアリングなら、個人的にはTNIの一択です。
ちなみに、ボトムブラケットにも入れています。
続いて、タイヤとチューブ。
フロントが、コンチネンタル『4000sⅡ』23mm+パナレーサー『R’Air』。
リアは、コンチネンタル『GrandPrix TT』25mm+ミシュラン『Air Comp Latex』。
このタイヤの組み合わせにしている理由は、以前に話しました。
コンチネンタル4000S Ⅲ?「空気抵抗」を考慮した”エアロタイヤ”を試験運用中。
ヒルクライムで最速を目指すなら、
- Vittoria『Corsa Speed』チューブレス
- Vittoria『Corsa Speed』+Soyo『ラテックスチューブ』
なんだと思います。
ですが、それなりにパンクがリスキーなので避けています。
「パンクでレース終了」は悲し過ぎますからね(^^;
軽量化のこだわり
一部のネジにβチタニウムを使用しています。
普通のネジに比べると、
半分の重さである上に「剛性」「防錆性」も高いです。
βチタニウムに使用されているのは、TAB6400というチタン。
「焼き付き」「破断性(=折れやすい)」といった
チタン特有のデメリットも無く、まさに理想的なネジ素材。
価格はかなり高いですが、やって損は無いチューンナップです。
詳しく話した記事↓
ロードバイクにベータチタニウムを装着!! 重量とその効果をインプレ。
ネジと言えば、使わないボトル穴には、
ネジの代わりにプラスチック製の”蓋”をはめています。
これは、新車にたまに付いている物。
どこかで売っている訳ではありません。
リアのクイックリリースはMAVICです。
軸が”チタン製”の軽量バージョン。
通常のクイックの2/3の重さでありながら、
「固定力(=剛性)」は犠牲になっていませんから重宝してます。
「チタン+アルミ製」の超軽量クイックは、
明らかに「固定力」が弱いと感じるために使いません。
音鳴りの原因にもなりやすいですし。
詳しく話した記事↓
MAVIC、RWS、軽量チタン‥‥数々のクイックリリースを試してきた結果。
愛用しているパーツ
リデア『C88 AERO』ビッグプーリー。
18T-18Tで、上下の合計歯数はおそらく世界最大です。
純正からは+47g重たくなってしまうのですが、
その重量増を上回るメリットを感じています。
一度使い始めると、もう純正に戻す気にはなれませんね(^^)
詳しく話した記事↓
【実走インプレ】RIDEA『C88 AERO』はビッグプーリーの最終到達点。
PRO『Vibe』ステム。
まるでこのフレームのために作られたかのようなフィット感。
ステム長は90mm。
これは、フレームサイズが大きいからではなく、
自分が「身体が硬い」のと「極端な後ろ乗り」だからです。
詳しく話した記事↓
フルームも使うDi2ケーブル内蔵可能なエアロステム『PRO VIBE』インプレッション。
バーテープは、OGKの超薄手タイプ『BT-06』。
「クッション性」は皆無ですが、
「グリップ力」は高く、そして「軽量」。
ダウンヒル以外はほぼ下ハンドルを握らない自分のニーズに合っています。
詳しく話した記事↓
バーテープに”速さ”を求めた結果。超薄手OGK『BT-06』インプレッション。
サドルは、スペシャ『Toupe Pro』。
カーボンレールで、重量は150g台。
一通り色んなサドルを試してきましたけど、『Toupe Pro』が一番合いました。
人間工学に基づいた形状と、適度な”しなり”が絶妙。
このサドルであれば、ローラー台を半日漕いでいたって平気です。
ペダルは、Look『Keo Blade Carbon Ti』。
特段こだわりがある訳ではありませんが、
左右で180gと、シマノよりも随分と軽量。
(最新のDURA-ACE『PD-R9100』でさえ228g)
「耐久性」「使用感」も特に問題無いため、使い続けてます。
Wiggleで『Keo 2 Max Blade』54%オフ!!
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いつもブログ拝見しております。
お聞きしたいのですが私もアイオロスを使っていてハブがスチールベアリングなのでTNIのベアリングを導入しようと思っています。それで今回導入するのに何番のベアリングを使用されたかおしえていただけないでしょうか?
ブログご覧いただきありがとうございます(^^)
私のアイオロスは、6802×3、6803×2、6902×1です。
旧モデルだと別の品番のベアリングかもしれないので、お気を付けください。
こんにちは。いつも手ごたえの有る記事、楽しみに拝読させて頂いております。今回、愛用のマシンを紹介されていますが、ヒルクライマーを自称されているので、てっきりクライミングマシンを、使われているかと思っておりましたが、エアロマシンをお使いで意外でした。この\点について、もう少し伺えると幸いです。宜しくお願い致します。
takaoさん、ブログご覧いただきありがとうございます(^^)
下の記事にあるように、坂道においても「空力」が重要だと考えています。
峠を含むコースでは、ホイールの「軽さ」と「空力」、どちらを優先すべきか?
もちろん急勾配になるほど速度は落ちますから、
「軽さ」の重要度が増すとも思っています。
実際、下のページの一番下にあるような
5kg台のクライミングバイクを使用していた時期もあります。
科学的に速くなるための実験データ等
「軽さ」と「空力」、どちらも捨てがたいところですが、
ヒルクライムでもエアロバイクを使うのは、私の”ポリシー”のような部分もありますね(笑)