松木です。
最新のエアロロードは、
どれもこれもワイヤーが「完全内蔵」だったりしますが、
実際、ワイヤーがどれぐらい空気抵抗になっているのでしょう?
少々気になる所です……
そこで、スペシャライズドが誇る研究開発マネージャー、
クリス・ユー(右)とジェシー・フランク(左)の2人が、
自社開発の自転車専用風洞施設「Win Tunnel」にて実験!
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比較する2パターン
実験に使用する機体はスぺシャライズド『Roubaix』
変速は「機械式」、ブレーキが「油圧ディスク」です。
ヘッドチューブ周りに目を向けると、
計4本のケーブルがゴチャついていますね(^^;
こちらが状態①。
続いて、
「ケーブルを全て内蔵した」と想定し、
ケーブルをごっそりと取り除きました。
こちらを状態②とします。
そして、状態①と②の空気抵抗を調べ、
「40km走行において何秒短縮できるか?」を算出します。
実験結果
12秒短縮。
これは42km/h走行において速度+0.14km/h、出力-3wに相当。
また、ケーブル1本当たりで考えれば、-0.75w削減できることになります。
”丸”というのは、最も空気抵抗が大きい形状の一つですから、
たかがケーブル1本と言えど、意外とバカに出来ないということ。
研究開発の2人も
「今回の実験は極端な比較ではあったけれども、
もし自分のバイクのケーブルが多く露出しているなら、
なるべく内蔵させたり、まとめたりすると良いよ」
と締めくくっています。
実際にどうやってケーブルを片付ければいいか?
プロチームの車体でよく見かけるのが、
熱収縮チューブで2本のワイヤーをまとめる手法。
まあ確かにスマートではあるのですが、
車体組み立て時にしか装着できませんし、
多少面倒臭いと言えばそうかもしれませんね……
そこで、熱収縮チューブよりも簡潔なのが、
スパイラルチューブを巻く方法です。
本来は電気系の配線処理に用いる道具なんですが、
車体組み立て後にも簡単に付け外し可能で、結構便利ですよ(^^♪
もっと本格的にケーブルを処理し、大きい効果を狙うならば、
やはりエアロハンドルの導入が間違いないでしょうね。
ハンドル自体で-3~4w(42km/h走行時)の出力削減効果がありますし、
多くのモデルでケーブルが半内蔵できる構造になっており、
今回の実験結果からして、そちらでも最大-1~2w減らし得るはず。
自分は上写真のボントレガー『XXX Aero』ハンドルを愛用しているのですが、
(「硬さ」「軽さ」「エアロ」「形状」「サイコン取付可」のバランスが良いため)
PRO『Vibeエアロカーボン』を更に「軽さ」に特化させた
PRO『Vibeエアロカーボンスーパーライト』(380mm:205g)や、
(ただし、ノーマルモデルよりも若干「剛性」は落ちます)
PRIME『Primavera(プリマヴェーラ)』も気になっているエアロハンドル。
こちらの特徴は、
- 420mmで公表235gとそこそこ軽量
- 手の平がフィットするように肩部分を凹ませている
- ケーブルが通しやすそうな穴の位置
- 下ハンドルが八の字に広がっていて持ちやすい
しかも、『Vibeエアロカーボンスーパーライト』が46000円なのに対し、
PRIME『Primavera』16000円と、コストパフォーマンスは最強です。。。
WiggleのPRIME『Primavera』の販売ページへ↓
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松木様
あけましておめでとうございます。 今年も何卒よろしくお願いいたします。
僕はただただ来月頭のHURUの納車を首長で待っておりますw。
さて、今回の話も大変興味深いものでした。 ちょうど、Domaneのハンドル交換(+Di2ジャンクションAのハンドル内蔵化)を検討していたからです。 ただ、わざわざISOCORE専用ハンドルを交換する人は皆無なのか、検索しても記事が一つも見当たりません。
そんな中、松木さんのブログで紹介されていたSACRAや、今回のVIBE(軽量バージョン)、飛び道具的にはWIAWISあたりに食指が伸びている状態ですww。
ただ、Di2については、ジャンクションを内蔵化したとしても、Blutoothを飛ばすやつだけは内蔵化しない方がいいらしいです。 素材がカーボンなので密閉すると電波が飛びづらいとかで。 シートポストなどに隠す事例もあるみたいですが、実際はどうなんでしょうか。
今年は昨年のように機材ばかりに金をかけず、走ることに全力を注ぎたいと思っておりますので、引き続き、貴重な情報をよろしくお願いいたします!
ゆうぽんさん、明けましておめでとうございます(^^)
HURUの納車はあと一ヶ月ですか!それは楽しみですね!
ハンドルを迷われているようですが、WIAWISとはまたマニアックですね(笑)メーカー名を聞いたことがあるぐらいで、面白いとは思いますが、実際の性能はどうなんでしょうね?SACRAは現在使用中なのですが、若干柔らかいのが乗り心地良くもあり、逆にスプリント時は剛性不足にも感じています。VIBEは実物を見てみて良さそうだったのですが、REC-MOUNTが必要なのと、あとは高いのが問題ですねww
Di2の内蔵化によってBluetoothが飛びにくくなるという話は私も聞いたことがあるので、本当なのだと思います。ただ、内蔵する場所やカーボンの厚みなんかによっては不具合は起きないかもしれませんが、その辺りはやってみないと分からない微妙な所でしょうね(^^;
自分も今年はなるべく新機材は自重して(笑)、身体能力向上に注力したいと思っています。
松木様
素人の戯言に対して、いつもこんな丁寧なレスを付けていただき、本当にありがとうございます。
松木さんはSACRAをお使いなのでしたね! 僕はDomaneに装着予定で、スプリント性能よりも乗り心地を重視しますので、なんだか良さげに聞こえました(言っている尻から新機材の話ですねw)。
新年が明けて、バーテープを張り替えたばかりに加え、フィジークのジェルシートまで付けちゃいましたので、次回の交換時までしっかりと走り込みたいと思います。
バーテープはそれまでリザードスキンを使っていたのですが、テープの文字エンボスの部分が剥げてきまして、みすぼらしいので換えました。 2回続けて雨の中で走ってしまったのがいけなかったのかと。 もっとハンドルをソフトに握らないといけないのだとも思っています。
フィジークは初めてですが、なかなか握った感触が良いです。 松木さんは何をお使いですか。 またぜひご教示ください!
ここ3~4年の遍歴ですと「リザードスキンズ⇒ボントレガーのジェルタイプ⇒スパカズ⇒OGK『BT-06』」ですね。そこまでこだわりは無いのですが、現在は「ダイレクト感」「グリップ力」「軽さ」のOGK『BT-06』に落ち着いています(^^)
松木様
いつも本当にありがとうございます。 OGKの極薄タイプですね。 ジェルタイプを経由しておられますので、嗜好の変化を感じますねww。
フィニッシュテープが気に入らず、いろいろ調べて結線テープなるものを試してみましたら、なかなかいい仕上がりになって満足しております。 テープと言うくせに、それ自体には粘着力がないのですが、適度に伸ばしながら巻き付けると、このテープ同士がくっつくんですね。
この季節だからか、嫌なべたつきはありませんが、夏になるとダレてくるかもしれません。 ちょっと様子見です。