松木です。
TTポジション(先頭)とドロップハンドルポジション(二人目)。
それに、ブラケットエアロポジション。
「果たしてどのエアロポジションが最速なのか?」
長らく抱き続けている疑問です……
自身でも色々と調べはしておりまして、
次の事実だけは把握していました。
- TTポジションのエアロ効果は絶大
- ブラケットエアロはドロップハンドルより有効
- 理想のブラケットエアロポジションの取り方
ですが、この度、とある方が
「上記3種類のエアロポジションのパワー比較」
を実施しましたので、少しだけ補足しつつ紹介。
大変興味深い結果を公開してくれています(^^)
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3種類のエアロポジション比較テスト
実験場所として選ばれているのは、
荒川沿い、治水橋(じすいはし)区間のド平坦1km。
第一回を9月10日に実施(9月16日の追実験は途中で打ち切り)
まずは「ブラケットエアロ」「ドロップ」の2種類を比較。
詳しくは、以下のテスト記事をどうぞ↓
- 45km/h走行において、ブラケットエアロのほうが-12w低くなった
- 両ポジションの「頭」の高さはほぼ同じだが、「手」と「前腕」に違いがある
- 乱流の発生源となるブラケットの角を「手」で覆うことで、整流効果が生まれる
- 「前腕」が地面に対して平行となることで、前面投影面積が小さくなる
続いて、第二回を9月26日に実施。
「ブラケットエアロ」「ドロップ」に「TT」を加えた3種類を比較。
テスト本数を増やして信憑性を高めるため、
体力面を考慮して、目標速度を40km/h弱に下げています。
- ドロップを基準として、追い風では、ブラケットエアロ-18w、TT-15w
- ドロップを基準として、向かい風では、ブラケットエアロ-20w、TT-39w
「風向きによって、ブラケットエアロとTTが逆転している」点は一貫性に欠けますが、
現実世界の実走テストは、風洞施設ほど安定した環境ではないので仕方ありませんね……
(その反面、「実践そのままの環境におけるテスト」なのは大きなメリット)
とは言え、「TT>ブラケットエアロ>ドロップ」には違いなく、
「どの程度パワー削減できるのか?」も十分垣間見れる有効なデータかと。
ちなみに、40km/h走行で-20w削減できれば、速度はおよそ+1km/hアップ。
こりゃ美味しい(^^♪
ところで、最速であると分かった「TTポジション」。
自分はほとんど使ってません……(というより使えない)。
- すぐに変速できない⇒非効率
- すぐにブレーキできない⇒危ない
- 上半身が不安定になり、変に力んでしまう⇒強い体幹が必要
- ハンドリングが不安定⇒横風の吹く環境、荒れた路面だと危ない
- 脚が上死点を通過する際に詰まる感じが強い⇒高い柔軟性が必要
使用できる状況は限られていますし、同時に、
そう簡単に取れるポジションでないとも感じてます。
先頭を走る際は、ほぼ100%の時間「ブラケットエアロ」。
先ほど挙げたTTポジションのデメリットを軒並み払拭できますし、
「空力」が多少犠牲になったとしても、長時間高出力を維持できる
自分にとってのベストバランスなポジション。
「ドロップ」「ブラケットエアロ」「TT」
どれか1種類に固執することなく、
シチュエーションごとに最適なポジションを
選択することを意識しながら走りたいですね(^^)
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