松木です。
今回は、RIDEA『C88 AERO』を取り付けて、
「ビッグプーリーは駆動抵抗が小さいのか?」
ということを確認してみます。
【関連記事】
【実走インプレ】RIDEA『C88 AERO』はビッグプーリーの最終到達点。
極ビッグプーリーRIDEA『C88 AERO』登場!プーリーまでカーボン製という‥‥
ビックプーリー頂上決戦。大手7社20種類を徹底比較してみた。
スポンサーリンク
RIDEA『C88 AERO』について
DURA-ACE「RD-9070」のケージが41gなのに対し、
リデア『C88 AERO』の実測重量は88g。
大きいので、多少重いことには目をつぶりましょう。
表のケージはカーボン製ですが、
裏のケージは、変速性能を落とさない強度を確保するためにアルミ製です。
そして、プーリーボルトはチタン製という細かいこだわりよう。
プーリーは、アルミ製ではなく、
”軽い” ”チェーンとの摩擦音が小さい”
といった特徴があるカーボン製ボディ(同価格)のものにしました。
カーボンペダルなんかにも似た耐久性の高そうなな質感です。
下側のテンションプーリーのほうだけ裏表がありました。
続いて”歯”に注目。
わずかに歯が左右に振っているんですね。
RIDEAは、これを「X-SYNC構造」と呼んでいます。
シクロクロスのチェーンリングなんかにもよく見られる構造で、
チェーンの暴れを押さえ、変速動作を安定させる効果があります。
実際にチェーンをはめてみると、
左右の遊びが無く、ガッチリつかんでいました。
プーリーはフルセラミック。
よく回ります。
オイル不要で、拭き取り&エアーによる洗浄のみでいいので、メンテナンスも楽です(^^♪
RIDEA『C88 AERO』の取り付け
ピボット、上プーリー、下プーリーの位置関係です。
18Tの上プーリーがスプロケットに干渉しないよう
下へとオフセットされており、
3つ中心を結ぶと、ほぼ直線になります。
せっかくなのでチェーンも新調。
11T-15Tのカーボンドライジャパンの場合は108リンクで済んでいましたが、
『C88 AERO』では、116リンク使い切ってしまいました‥‥
余談ですが、シマノの「クイックリンク」は
取り付けるのが恐ろしく硬かったです。
チェーンが傷みそうな程だったので、
諦めてKMCのミッシングリンクにしました(^^;
さて、実際に取り付けていきます。
上のように、ケージの取り付け穴は4つあります。
テンションの弱め「1L」、標準の「2S」、強めの「3H」、強い「4T」。
標準「2S」で取り付けした時の、
上プーリーとローギア25Tの距離です。
スプロケットから送られてきたチェーンが
自然なラインで上プーリーへと渡っている適正な状態です。
弱め「1L」で取り付けた場合。
この状態では、
上プーリーとローギアの距離が遠過ぎるため、
変速の反応が著しく落ちてしまいます。
強め「3H」で取り付けた場合。
逆に、上プーリーとローギアの距離が近過ぎます。
この状態で走ると、ガチャンガチャン音がしますが、
以前に一度、このケースの自転車を見たことがあります。
RIDEA『C88 AERO』の駆動抵抗を比較実験してみた
取り付け完!圧倒的存在感‥‥
続いては「ビッグプーリーの効果」を
2種類のロードバイクを使って簡単にチェックしてみます。
【A】BB:TNIセラミック、チェーン:DURA-ACE、RD:RIDEA『C88 AERO』
【B】BB:CeramicSpeed、チェーン:ULTEGRA、RD:RD-5700純正
RD以外はなるべく近い条件・駆動抵抗となるように、
駆動系に関わるパーツはキレイに洗浄・注油しました。
そして、インナー×5枚目の位置でクランクを逆回転し、
両車体の回転の滑らかさを比べてみました。
(今回の比較対象は105ですが、上位グレードであってもほぼ同じ)
両者の惰性の違いで、滑らかさの違いも判断できると思います。
手に伝わる印象では、
【B(後半)】の抵抗が決して大きい訳ではありませんが、
【A(前半)】のほうはラチェット以外の抵抗をほぼ感じません。
ある程度距離を乗ったら、次は実走インプレを書くつもりです。
スポンサーリンク