松木です。
オーストリア、チロール地方のインスブルックで開催された
2018年UCIロード世界選手権。
最も注目が集まった「男子エリートロード」は、
スペインの古豪アレハンドロ・バルベルデ(176cm/62kg)が、
アルカンシェルの座を射止めました。
彼が38歳だという事実は、
体力の衰えを感じ始めている世界中のサイクリスト達に
「光さす希望」を与え、その代わりに
「年齢という言い訳」を奪い去るのではないでしょうか?
今回は、そんなバルベルデが駆ったバイクをピックアップ。
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目次
2018UCIロード世界戦を制したバルベルデのバイク
フレーム:Canyon『Ultimate CF SLX』
ハンドル&ステム一体型:Canyon『H36 Aerocockpit CF』
バーテープ:Lizard Skins 2.5mm厚
コンポ:Campagnolo『Super Record EPS』
ホイール:Campagnolo『Bora Ultra 50』
タイヤ:Continental『Compeititon Pro LTD』25cチューブラー
ペダル:LOOK『Keo 2 Max Carbon』
サドル:fi’zi:k『Antares』カーボンレール
ボトルケージ:Elite『Vico Carbon』
サイコン:Garmin『Edge 1030』
ヘルメット:ABUS『Aventor』
シューズ:fi’zi:k『R1B Infinito』限定カラー
サングラス:Oakley『Jawbone』
パワーメーター:Powe2Max
【フレーム】Canyon『Ultimate CF SLX』
Mサイズでフレーム780g、フォーク295gと、
超軽量にしてオールラウンドなフレーム。
写真の状態、つまりステム一体型ハンドル
『H31 Ergocockpit CF』が付いて31万(送料&税込)。
Canyonはドイツからの直輸入という異例のメーカーだけあって、
「コスパ」の高さは段違いか……
ただし、バルベルデのバイクには、
『H36 Aerocockpit CF』が装着。
「45km/hで5.5w削減できる」というエアロ効果は、
馬鹿にできないのでしょうね。
【ホイール】Campagnolo『Bora Ultra 50』
一つ面白いと感じた点が、ホイールのチョイス。
距離258km、獲得4,681m。
そして、
最後の峠で最大28%「ヘッレ(激坂)」の壁が待ち構える
プロフィールは、明らかに”超ド級”の山岳コース。
にもかかわらず、35mmではなく50mmディープリム……
今回のレースに限らず、
バルベルデは、山岳ステージにおいても
50mmを履いている姿がよく目に付きます。
「急勾配でキレ味鋭いアタックを仕掛ける選手」という認識。
それなら、軽くて俊敏性に優れる35mmのほうが向いてそうなものですが、
「50mmのほうが剛性が高くて”かかり”が良い」との考えがあるでしょう。
(言わずもがな「平地で脚を温存できる」というメリットも)
対して、同チームの軽量クライマー、ナイロ・キンタナは、
山岳コースにおいて35mmを多用します。
この辺り「選手間の好みの違い」が垣間見られる部分ですね(^^)
【ペダル】LOOK『Keo 2 Max Carbon』
ペダルは、最上位の『Keo Blade Carbon』(カーボンバネ)ではなく、
ミドルグレードの『Keo 2 Max Carbon』(金属バネ)を使用。
順当に『Keo Blade Carbon』を使っている選手もいます。
「単純に使用感の好みの問題」
「バネの強さを微調整できるから」
「6.8kgルールをクリアするため」
いずれかの理由ではないかと想像。
【サドル】fi’zi:k『Antares』カーボンレール
サドルは、フィジーク『アンタレス』。
『アリオネ』『アリアンテ』に比べて、
プロ選手の使用率は高めな気がします。
固定部分に注目。
やぐらを一番前にセットしている上に、
サドル自体も限界ギリギリまで前に出した
非常にクセのあるセッティングです。
”前乗り”と”後ろ乗り”、どちらが正解とは言えないという典型かなと。
Antaresカーボンレール29~34%オフ(画像クリックでWiggleへ)
【ボトルケージ】Elite『Vico Carbon』
- カーボン素材で、実測23gと軽量
- 左右の貼り出しで「ホールド力」は抜群
- 見た目が良く、カラーも豊富(全10色)
およそボトルケージに求められる三要素を満たしており、
さらに、カーボン製なのに3,000円という低価格!
満足度MAXのアイテム。
スルーしていましたが、これは買おう(笑)
【ヘルメット】ABUS『Aventor』
「鍵」のイメージが強いABUSですが、
2017年頃よりヘルメット開発に着手。
上のエアロロードモデル『GameChanger』もあるのですが、
山岳中心の本コースで、バルベルデが被っていたのは、
「エアロ」「軽さ」「放熱性」を備えた『AirBreaker』のほう。
Mサイズ220gと、かなり軽量です。
【シューズ】fi’zi:k『R1B Infinito』
フィジーク『R1B Infinito』のモビスター限定カラー。
42.5サイズ(=27.35cm)で232gと、標準的な重さ。
そう言えば、先日紹介したゲラント・トーマスは、
このモデルの”ニットタイプ”を履いていましたね(^^)
(今秋、税込¥50,544(高いw)で限定発売予定)
ツール覇者と世界チャンピオン、両方がfi’zi:kシューズ……
身に付けるものですから「合う合わない」はあるでしょうけど、
卓越したビンディングシューズである事に疑いの余地はありません。
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いつも面白い内容の記事で楽しいです。
世界選手権2018でバルベルデが使用したヘルメットはABUSのAirBreakerです。Aventorではありません。あと2017年もABUSはヘルメットをモビスターチームに支給しているので、2018年からヘルメット開発に着手ではないかと。
バルベルデさん、はじめまして。
ご指摘ありがとうございます!修正させていただきましたm(__)m