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前日の記事DAY2の走行データ DAY2 突然の洗礼(宿→鳴門スカイライン→大塚国際美術館→吉野川沿い→旧学校宿)7時15分に起き、朝食、諸々の準備を済ませ、9時半に延原さんと合流しました。今日も徳島をご案内してくれます^_^ 徳島城跡、東西に流れる吉野川なんかを通過しつつしばらく北上。北側の海が見え始めたあたりで「鳴門スカイライン」に乗りました。 鳴門スカイラインは元有料道路でしたが、1996年に無料開放された道路。今ではバイク乗りや観光客、そして私たちサイクリストに人気の道となっています。 大空...

DAY3の走行データ

 

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DAY3 出会いは突然に(旧学校宿→吉野川沿い→小便小僧→祖谷のかずら橋→歩危農園)

7時15分頃に起床。

疲れてたんで8時にセットしていましたが、
どうやら体内時計の方が勝つみたいですね!

 

前日は全く作業が終わらずバタンキュ〜してしまいました。

 

少しでもブログやルート作成、観光地調査の遅れを取り戻すべく、
朝からかちゃかちゃパソコンに向かった後、
9時過ぎに調理室で朝食を作りに行きました。

 

昨日スーパーで買った食材でこしらえた
卵ケチャップトーストとた〜ぷりジャムトースト( ‘༥’ )ŧ‹”ŧ‹”

 

家でも似たような朝食なんで、自分の中での安定感は抜群!

 

「手足の日焼けがひでぇ。。。」

 

赤い部分は常に熱を持っていて、ヒリヒリしています。

特に腕なんかは結構腫れていて、関節がちゃんと曲がりません。

 

この日から日焼け止めを塗り始めたものの、”後の祭り”もいいとこです。

 

 

「………その内治るやろ………よっ、よし……気を取り直して出発だぁー!!」

 

まずは昨日苦しみ抜いた峠を一気に下り、さらに西へと進みます。

 

昨日は吉野川沿いの「北側」の国道を走りました。

ですが、今日は趣向を変えて「南側」の国道192号線をチョイス。

 

「走りやすい自然豊かな道!でも、ちょいアップダウンあるかなぁ〜」

北と南、どっちを選ぶにせよ”一長一短”って感じでしたねー(^_^;

 

その後、20km西へとひた走って最初の目的に到着!

 

加茂の大クスです。

 

「うわぁ〜、トトロに出てくる木みたいやぁ!Σ(゚Д゚)デケー」

 

樹高25m、そして東西南北に40m以上枝が伸びている日本一のクスノキです、

樹齢は1000年以上。国の特別天然記念物に指定されてもいます。

 

あまりの大きさのため、
根っこに置いてある自転車がひどくちっぽけに見えます(あるの気づきました?笑)

 

木の下に入ってみると、
なにか霊験あらたかなものに包まれているような感覚を覚えます(-人-)アリガタヤー

 

その”ご利益バフ”を感じながら、
さらに吉野川上流へと上っていきましょう!

 

 

100km以上に及んだ「西祭り」もここにて終了!

いよいよ祖谷(いや)方面へと南下していきます。

 

「ほぇ〜、それにしてもきれいな景色やわぁ〜」

 

「おっ!?ゴムボートで遊んでる人おるやん!羨ましいなぁ〜」

 

「………おや?」

 

「なんか少し先に下へと降りる階段が見えるぞ?」

 

「、、、あっ、そうだ!(゚∀゚)ピコーン」

 

「ボートが無ければ………(にやり)」

 

「そのまま入ればいいじゃない!」

 

日焼けに最高に気持ち良すでした(^_^)b

肩より上を浸けるにはちょっと気合が入りそうでしたから、おそらく18度ぐらいかなと?

 

身体の周りでは、小さい小魚たちも元気に泳いでいます。

 

見ると「キレイ!」という感想しか得られませんけど、
実際入ると、それ以上の色んな感覚や気づきが得られます。

 

やっぱ肌で直に感じるのは大事ですわ(笑)

 

吉野川の渓谷のすぐそばを走っていくと、、、

 

徐々に木々が鬱蒼としてきました。

 

四国に上陸してからというもの、
ず〜っと街の近くを走っていた感じだったのですが、
いよいよ「山奥へと踏み込んできた!」という気がしてきます。

 

「うおおおぉぉー、嘘みたいな色してるぅー!!」

 

上流に近づくほどに吉野川は細くなっていきます。

 

そして、それに反比例するように透明度は上がっていき、
エメラルドブルーの鮮明さは より一層際立って見えました。

 

ここまで散々吉野川を見続けてきましたけど、
そのあまりの鮮やかに思わず立ち止まってしまうほどでした!

鮮やかすぎるがゆえに、逆に不自然に見えるほどでしたよ〜w

 

 

距離を踏むにつれて色んな表情を見せる
四国三郎(吉野川のあだ名)を横目にさらに奥へと………

 

標高は300mぐらい上ったでしょうか?

 

「おなか減ってきたぁ〜(´Δ`*)グーー」

 

そんな折に”2km先 祖谷渓展望台”の文字が目に入りました。

 

「よし!あそこまで頑張って昼食にするか!」

 

スパッ!!

 

ガブっ!

 

壮大な渓谷を見下ろしながら、
卵ケチャップパンにかぶりつく。

 

祖谷渓という調味料がふりかかった食パンは、
とても美味しく感じました(^_^)

 

 

 

「よっこらせっと。」

食べ終えて再出発。

 

その少し先、5〜10分進んだ何も無いところで
不自然な人だかりができているのが見えました。

 

「ん?なんだろう?」

 

祖谷渓名物の小便小僧です。

 

「あれ?もうそんな所まで来てたんかぁ〜」

 

その昔、子供、祖谷街道工事の作業員、旅人たちが、
像のある岩のあたりで小便をして度胸だめしをしたという……

 

そんな言い伝えをモチーフにして
1968年に徳島県の彫刻家 河崎良行氏が制作したのが、
このなんとも摩訶不思議な銅像です。

 

罰当たりな行為しといて、ご利益あるんかいな?(笑)

 

5分ほど小便小僧を眺めて堪能したら、先へと進みます。

そのすぐ先が頂上で、下り坂になりました。

 

下ハンドルを握り、シャーーっと軽快に走っていると、
コーナーのイン側に一台のバイクが止まっていました。

 

「はて?なんか見えるんかなぁ?」

 

通り過ぎるも、ブレーキをかけてUターンし、
バイクの近くまで戻ってみると、

 

「おおぉぉ〜〜〜、こりゃまた趣のある眺めだわ!」

 

180度グニャリと曲がった大渓谷が眼下に広がっていました。

なるほど、バイク乗りの方はこれを見ていたのか!

 

 

写真に収めようと、カメラを取り出そうとしていたところ

 

「……どこから来たの?」

 

バイク乗りの方が声をかけてきました。

 

「えっ?あっ……えーっと、大阪からです。何日かかけて来ました。」

 

「へぇ〜、こんな山奥まで自転車ですごいねぇー」

 

どうやら気さくな方のようです。

 

「この渓谷は『ひの字渓谷』って言うんよ!上だと”ひ”の字に見えるから。」

 

「あ〜なるほど、確かにそんな形をしてますね!」

 

話をうかがうと、この方は三好市の地元民らしい。
(さっき吉野川に浸かった付近)

 

この日は休日を利用して、
ここより1000m高い地点にある落合峠まで上って、
今ここまで下って来たところだったみたいです。

 

最初はフルフェイスで分かりませんでしたけど、
話の途中でそれを脱がれると、
ほんの〜り茶髪で長髪なとてもイカしたお方でした。

 

「その自転車いくらぐらいするの?」

 

「え〜、そうですねぇ、、、全部で50万ぐらいだと思います。」

 

「うわぁ!やっぱ高いんやねぇ〜。俺のバイクなんて20万やで!
元は原付やねんけど、坂道だともの足りんからエンジン付け替えてるんよ。」

 

「へぇ〜、ご自身でエンジン交換されたんですか!?すごい!!
(ジロジロ)えーっと………これはHONDAのなんていうバイクですか?」

 

「Ape(エイプ)っていうモデルやで。」

 

「エイプ………猿?(心の中で)」

※調べてみると、エンジンが縦型エンジンがついているらしく、
直立エンジン=類人猿=エイプというのが名の由来らしいです。

 

 

「落合峠は、まだ雪が残ってたりしてました?」

 

「そうやね〜、道端の日陰なんかには残ってたね〜。
ほらっ、これ(スマホの写真を見せていただく)」

 

その後もその御年50という方との話が弾みました。

 

「ここ(リアバッグ)に小さいコンロとかカップ麺とか入れてるねん。
それを落合峠の山頂で食べて来てん。」

 

「おぉ〜〜、それは最高ですね!絶対美味いやつですね!」

 

「………良かったら、カップ麺いる?」

 

リアバックの中から4次元ポケットのごとく
お馴染みの日清カップヌードルが登場しました。

 

「山頂で他のライダーが『カップ麺膨れてる!』ていうから
確認してみてんけど、これは膨らんでなかったわぁー(笑)」

 

「ははは、どっかに小さい隙間でもあるんじゃないですか?(笑)」

 

「そうなんかな〜?」

 

この日の宿は山奥の民宿で、しかも夕食の目処が立っていません。

しかも昨日食欲不振の際にフワ〜っと頭に浮かんだのが
「お粥」そしてちょうど「日清カップヌードル」でした。

 

正直めちゃくちゃ欲しかったので、有り難くいただきましたm(_ _)m

 

 

「この辺りのことお詳しいと思うのですが、
良かったらオススメの場所とか教えていただけませんか?」

 

「え〜っと、そうやね〜……”ひばり食堂”とかはバイク乗りに人気かなぁ。」

 

「”ひばり食堂”ですか?(頭の中で反芻してインプットする)」

 

………とまぁ、こんなふうに
話題は尽きることなく30分ほど話し込んでました。

 

たとえ乗り物は違っていても
「峠好き」「遠出好き」という内面的な共通点があるからでしょうね。

 

「色々と楽しいお話しありがとうございました!
バイクと一緒に写真撮らせていただいても構いませんか?」

 

「俺も写真好きやから、撮らせてよ!」

 

(パチャリ)

 

「それじゃ、もしまたどっかであったら。」

 

「はい、僕もそのエイプ見かけたら声かけさせてもらいますね(笑)」

 

いや〜、旅先でのこうした偶然の出会いは良いもんですねぇ〜

心がホッコリしましたよ(^^)

 

普段はバカ重いだけの荷物も
きっとこの方がそれを見て興味を持って話しかけてきたんだろうと想像すると、
ちょっとした縁をつなげる、大事な存在のように思えました。

ありがとな!

 

 

その後、下り切っての分岐道。

宿とは逆方向へと数km進むと、

 

祖谷のかずら橋です。

 

私は渡らなかったんですけど、
みなが欄干(らんかん)を持ってそろ〜りそろ〜り歩いているのをみると、
きっと外から見るより、高さと不安定さで結構怖いんでしょうね。

 

 

今日の観光地はここで終わり。

ですが、この先の宿までの道がえらい坂道のはずですから、
その前にコーラをチャージしてから「よしっ!」と気合を入れました。

 

「ぜぇはぁ………かっ、覚悟しててもやっぱキツいもんはキツいて(;´Д`)ハァハァ」

 

下れば数分で終えるような道も、登りだと20分苦しめられます。

 

急坂に出会うたびに後ろ向きな心持ちになりつつ、なんとかクリア。

宿のすぐそばまで来ました。

 

「ん、着信?誰だろ?」

 

折り返してみます。

 

「もしもし歩危農園ですが。」

 

今日お世話になる民宿のご主人からだったらしい。

 

「今どちらにいらっしゃいますか?」

 

「えーっともうすぐ近くまで来てます。
◯◯という店が見えるところです。」

 

「そうですか。それじゃこれからバンで迎えにいきますね?」

 

「えっ………そちらまで坂がキツかったりするんでしょうか?」

 

「はい、結構キツいですよ。どうします?チャレンジしますか?」

 

”チャレンジ”だと?

そんな風に言われたら自ずとクライマー魂に火がつくでしょ。

 

「……いえ、大丈夫だと思うんで頑張ってみます!ありがとうございます!」

 

とは意気込んだものの、
急坂の入り口「歩危農園1.5km」と見えた時には
ちょい後悔しましたよねw

 

「くっ……なるほどな……」

 

十三峠を彷彿とさせるような10%近いエンドレスな登り坂です。

ですが、登り切れないような坂ではなさそうで一安心ε-(´∀`*)ホッ

 

でも、、、

 

終盤の数百mは、15%ありそうなマジの鬼坂でした。

この区間ばかりはダンシングじゃなければやってらんなかったです(^^;

 

えっちらおっちらと15分ほどかけて民宿へと到着。

 

「お疲れさま〜」

宿のご主人が迎えて来てくれていました。

 

「はぁはぁ……すみません、どうもお待たせしました(;´Д`)ゼエゼエ」

 

なんでもここから私が登る様子を監視されていたらしいです。
(九十九折りの道がそう)

 

「………」

 

大丈夫とカッコつけたものの、
トロトロ登るダサい姿を見られてしまったなぁ〜(苦笑)

 

DAY 4-5へ続く…



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