松木です。
7月26日、ついに「君の名は。」ブルーレイが発売されますね。
そして、その前日7月25日(予定)にも
傑作であろうロードレースの本が発売されます。
『アタック』
今回は『アタック』の著者「佐藤喬」という人物と
その本の内容に迫ります。
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佐藤喬(たかし)さんについて
佐藤喬さんは、2013年より活動している
フリーランスで日本酒好きの編集者・ライター。
現地に赴いての「取材」から
本の「企画立案」「編集」「執筆」まで幅広く行っています。
これらの本のいずれかは目にしたことがあると思いますが、
名前は無いものの、すべて佐藤さんが企画・執筆・編集を協力している本です。
分野問わず、編集者・ライターとして仕事されていますが、
自らの趣味でもあるロードバイク関連が特に強いようです。
佐藤さんが手がけた名作『エスケープ』
佐野淳哉選手が優勝した2014年「全日本ロード」。
選手たちは、ただ同じ場所を走っているだけではありません。
この一日のためだけに何カ月もの間
色んなものを犠牲にし、苦しい練習に耐えて準備してきています。
そして、レース中も200人それぞれの思惑が交錯し続けています。
そうしたレースの裏側に隠された選手一人一人の
人間ドラマに迫ったのが『エスケープ』という本でした。
Amazonレビューは★5が20つ、★4つが3つ、★3以下が0。
取材に膨大な時間を費やしたことが容易に想像できる細やかな心理描写、
プロの作家であるがゆえに可能な、読者の心をつかんで離さない構成・表現法。
佐藤さんだからこそ描くことのできた「素晴らしい」の一言に尽きる良書でした。
下の「Googleブックス」のリンクから
9~39ページまでを試し読みできますので、
ぜひ読んでみて下さい。
ロードレースノンフィクション第二弾『アタック』
今回の舞台も「全日本ロード」。
『エスケープ』から一年後、
そして、今から遡ること二年前の2015年です。
アップダウンが続くものの、
どの坂も短い上に勾配も緩かったために「逃げ集団」が形成されづらく、
『アタック』が繰り返される展開となりました(シクロワイアードのレース詳細記事)
表紙は、ラスト2kmでアタックを仕掛けた
UKYO畑中選手(2017年全日本ロード優勝)に
西薗選手(2017年全日本TT優勝)、増田選手(バセドウ病治療中)と続いている瞬間。
そして、その後ろにタイヤだけ映っているのが、優勝した窪木選手。
以下、『アタック』の内容紹介です。
どうやら、佐野選手を中心として話が進んでいくようです。
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アスリートの選手生命は短い。
たとえ、全日本チャンピオンであっても‥‥
2014年の全日本選手権を誰もが予想しない形で優勝し、
ナショナルチャンピオンとなったベテランの佐野淳哉選手。
2015年の全日本選手権は、
チーム地元である那須で開催されるため、
絶対に勝たなければならない。
だが気弱な佐野は、慣れないキャプテンとしての「重圧」と
「老いによる衰え」「うつ病」に悩み、苦しんでいた。
そんな佐野の下に、2名の若い選手がやってくる。
佐野は彼らの若さに戸惑いつつ、
2015年の全日本選手権をこの2人に託することに決める。
レーサーたちの、はかなくも美しい戦いを描くスポーツノンフィクション。
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また『エスケープ』と同じような
「本の世界に引きずり込まれるような感覚」
を味わえるのかと思うと、嬉しい限りですね(^^)
「君の名は。」と併せて、熱い二日になります(笑)
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