実測重量測定とリム・ハブ・スポーク解剖を終え、
今回からいよいよ乗車インプレッションです。
ご厚意でお借りしているものとは言え、
ネガティブな感想を控えたりはせずに
私が感じたことをストレートに話していく所存です。
スポンサーリンク
装着時の見た目
前作38㎜。
Lun『HYPER』自体は、その特徴的な模様のために派手め。
なので、38㎜ぐらいが
車体全体に対するホイールの主張のバランスが整っている印象。
新型R45。
38㎜に比べて明らかにインパクトが増してます。
エアロフレームに合うのはやはりR45のほうか?
う~~む、甲乙つけがたし……
乗車インプレッション♯1
基本的なフィーリング
「HYPERらしい味わいは健在だ!!!」
全速度域での「軽快さ」「抜群のかかり」
硬すぎず柔らかすぎずの「絶妙な縦横の剛性感」
カーボンスポーク特有の「ソフトな脚当たり、乗り心地」
それら全てを内包する『妙技』と言える高次元バランス。
リムの「幅+2㎜」と「若干の肉薄化」の影響によって
乗り味がヘンに変わってたり、バランスが崩れたりしてないかと心配してましたが、
まったくの杞憂でしたよーε-(´∇`)ヨカッタ~
HYPERの美点はなに一つ損なわれることなく、
新型になっても変わらず受け継がれております(^^)b
「剛性感」も特に変わってない印象。
前作で剛性レベルに不満はありませんでしたから、個人的には◎
その一方で、
新型の謳い文句の一つである
ねじれ(駆動)剛性15.7%UPも体感できず。
「……まぁ、そらそうかもしれんよなぁ……」
冷静になってみれば、
フリー側スポーク角度38°⇒48.5°と10°変わっただけ。
これで如実にパフォーマンスが上がるとは思えませんよね(^^;
ただ、そう決めつけるには まだ時期尚早な気もしますから、
次回のライドで、もう少しじっくりと確認したい部分ではありますが。
高速巡航性
「その”伸び”や格別なり!」
先に前作38㎜で走って感覚をインプットしておいたのですが、
やはりと言うべきか…………伸びが違いました。
”スーッ”と速度は上がり、その後の減速感が少ない。
端的には「高速巡航性に優れる」
そして、それは私の記憶の中にある前作50㎜のものと同等かやや上。
「前輪ハイト₋4㎜の空力低下は リム幅+2㎜の整流効果で概ね相殺、
後輪で差が付いている」といったイメージでしょうか?
空力の序列を付けるならば、
新型R45≧前作50㎜>前作38㎜
ちなみに、Lun『HYPER』の巡航性の”質”なのですが、
「リムの回転慣性でブンブン回っている」という力強さはあまり感じず、
どちらかと言えば「風を切り裂いている」というスマートな感覚のもの。
(力強い巡航性を望むならば『R67』を選択すべきでしょう)
乗り心地
「あれっ?なんか乗り心地も良いぞ…」
同じタイヤ&チューブ、そして空気圧にもかかわらず
身体に伝わってくる振動が前作38㎜よりもマイルド。
クリンチャーながらチューブレスに一歩近づいた感触で、
はっきり体感レベルでの違いが感じ取れました。
「同じ条件のはずなのに一体何故だろう?」
その不思議な謎の糸口を見つけるべく、
7barが入るまでに必要な「ポンピング回数」と
その時の「タイヤ実測幅」を測定してみることに・・・
前作38㎜(リム内幅19.1㎜):31.5ポンピング、タイヤ幅27.2㎜
R45前輪(リム内幅20.8㎜):33.5ポンピング、タイヤ幅27.9㎜
R45後輪(リム内幅21.1㎜):34.5ポンピング、タイヤ幅28.2㎜
【結果】エアボリューム+6.3~9.5%、タイヤ幅+0.7~1㎜
「結構違うな!?」
きっとこのタイヤに含まれる空気量の増加が、
振動減衰性UPに貢献しているのでしょう。
リム幅拡大の副産物が、思わぬところに隠れておりました。
登坂力
「かなり登れる粋なやつ。」
後輪56㎜ハイトにして引きずるような嫌味は0。
踏んだ分だけキッチリ登ってくれますし、
ダンシングした際の”シャキシャキ感”もディープリムらしからぬ域。
ある程度スピードの出せる緩斜面なら前作38㎜より速い。
斜度が上がって空力アドバンテージを失ってもなお
リム400g、全体1200g台という軽さが活き続けます。
”新型R45はヒルクライムさえも守備範囲内”
「こやつ、どこまで性能に貪欲なんだ…(;゚д゚)ゴクリ…」
登坂力は私が最重視するポイントでもあるんで、
もっとしっかり確かめたいですし、
35㎜ハイトの新型R33との差にも注目したいですねぇ~(^^)
(次回#2北摂編に続く)
スポンサーリンク
何時も大変参考になっています。
今回は正にドンピシャの情報で非常に有難いです。
益々、楽しみに待ちたいと思います。
次回も楽しみに読ませて頂きます♪
ありがとうございました。
松木さん
今回もインプレありがとうございます。
リムが太くなる⇒蓄える空気量が増える⇒乗り味がマイルドになる。
今回の記載の中で、上記の部分が最も腹落ちしました。 要は、25C⇒28Cと似た論理かなと。
以前、リムが太くなる⇒画一的な乗り心地になる、とのご推察でしたが、その杞憂も払しょくされたようですねww。
スポーク角度の変更による剛性アップまでは、今回はお感じになられなかったようですが、今後のインプレで、異なる状況下で走行された際には、何らか違いが出てくるやもしれませんね。
続編をおあちしております。
ゆうぽんさん、こんにちは^^
新型のほうがタイヤ本来の性能(グリップ力など)が活きると思いますし、25c⇒26cと同じぐらいの快適性UP効果もあります。リム幅拡大の意外な利点でしたよ!