松木です。

 

まずは、先日11日に第1子の女の子が生まれたそうで、おめでとうございます(^^)

 

 

”記録魔”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想

『僕のジロ・デ・イタリア』を読みました。

 

ブログからヒシヒシと伝わってくる”記録魔的な性格”
3日連続で自走琵琶一を敢行して1000kmを走り切った”エクストリーム琵琶一”

 

そのインパクトの強い山本元喜選手の本です(笑)

 

 

本の発売前に、その辺りのことを詳しく話しました↓

『僕のジロ・デ・イタリア』7/6発売。少し変人なプロロード選手山本元喜の本。

 

 

簡単な内容紹介と、読んだ感想を話します。

 

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目次

”エクストリーム琵琶一”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想 目次

 

  1. プロローグ
  2. ジロ・デ・イタリア2016について
  3. 山本選手から見た各ステージのレースレポート
  4. エピローグ

 

とてもシンプルな構成です。

『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想

プロローグ(P18~)

”記録魔”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想 プロローグ
写真:Hideaki.TAKAGI

 

山本選手の生い立ちから
プロのロードレーサーになるまでの話。

 

球技は苦手で、持久系スポーツが少し得意な「普通の少年」だったそう。

その点、自分と似ていて、親近感が沸きましたね(^^)

ジロ・デ・イタリア2016(P29~)

ジロ・デ・イタリア2016 ”記録魔”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想

この章では、大雑把に「イタリアの自転車事情」
「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザのメンバー紹介」
それから「ジロ・デ・イタリア2016の下馬評」が話されていました。

 

続く、レースレポートを読む上で、
頭に入れておきたい知識といった感じです。

 

「ヨーロッパの選手はなぜ強いのか?」ということの
山本選手なりの考えなんかは面白かったです。

山本選手から見た各ステージのレースレポート(P34~)

”エクストリーム琵琶一”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想 レースレポート

この本の中心となる章で、
山本選手が運営するFC2ブログ『Genki一杯』に投稿していた
レースレポートを再編集し、読みやすくまとめられていました。

 

ブログのほうはやや粗い感じの文章ですけど、
本に書かれているほうは、内容がキレイに整頓されていましたね。

 

 

また、ブログでは書き切れなかった
レース中の細かい状況なども付け加えられています。

 

「レース前のミーティングの様子」「集団内を走る山本選手の思考」
「他の選手や無線とのやり取り」「細かなレース展開描写」など

より臨場感を感じられる
ジロ・デ・イタリアを疑似体験できるレポートに仕上がっている印象です。

 

以下の山本選手のブログ記事では、
「第12ステージ」の部分を試し読みできるようになっていますから、
ぜひ一度読んでみて下さい。

 

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エピローグ(P214~)

ジロ・デ・イタリア2016 ”記録魔”山本元喜の自伝本『僕のジロ・デ・イタリア』を読んだ感想 エピローグ
写真:Kei Tsuji

 

山本選手はジロ・デ・イタリア完走後に
次のような言葉を残しています。

 

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「日本人だから」とか、「体格的に劣っているから」とか、
「大学を出てからヨーロッパに来ても成長しない」とか言われる中で、

 

小さい日本人でもヨーロッパで追い込めば、
4年制大学を出てからでもジロを完走できることを証明できたことが大きいです。

 

あとに続く学生にとっても指標になるんじゃないかと思います。

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「普通の人」だった自分が、
”絶え間ない努力”と”プロとして生き残るための知恵”によって
色んな逆境を乗り越え、そしてグランツールを完走した。

 

そのことに「誇り」を感じていることが伝わってくる言葉です。

 

 

それと同時に、
「続く世代の道しるべを残していきたい」
という想いも強く持っているようです。

 

毎日更新しているブログ記事や
この『僕のジロ・デ・イタリア』という本も
そういった理由で書いている部分が大きいでしょう。

 

エピローグの中にも「もしプロロードレーサーを目指すのであれば、
どういった姿勢でロードバイクに打ち込むべきか」といったことが書かれており、
まだまだ現役ながら、自らの”考え”や”歩んできた経験”を伝えることに熱心です。

 

 

選手として活躍されているだけでなく、
人としても尊敬できる面をたくさん持っている方に感じられ、
本を読んだら、ぜひ一度お会いしてみたい気持ちになりました。

 

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