松木です。

 

 

先日8月20日、”梅ぴょん”こと梅川陸くんが、
十三峠における厚い壁13分を破る12分50秒を記録したそうです。

 

十三峠12分50秒!!人類初の十三分切りを梅ぴょんが達成。

現ロードレース日本チャンピオンの入部正太郎選手
前ロードレース日本チャンピオンの山本元喜選手走行動画)、
その両者をもってしても成し遂げられていなかった人類の悲願的タイム。

 

いやはや……ただ「凄い」の一言ですよ(^^;

 

スポンサーリンク

十三峠で13分を切るのに必要なw/kg

こちらはスタート直後の梅ぴょんを捉えた走行動画なのですが、
撮影者さんは「6倍でも千切られた」とおっしゃられています。

 

……果たして梅ぴょんはどれぐらいのパワーウェイトレシオ(w/kg)で登ったのでしょう?

 

 

十三峠12分50秒!!人類初の十三分切りを梅ぴょんが達成。

STRAVAによれば平均出力291w(パワーメーターを取り付けていないため推定値)

 

ここからパワーウェイトレシオを計算してみますと、
「291w÷48kg(47kg台を四捨五入して)≒6.06w/kg

 

乗鞍5位入賞した梅ぴょんBIKE5.3kg

 松木です。 ほうぼうのレースでは勝利を重ねていた梅ぴょん(一番左)ですが、全国が注目するビッグレースのチャンピオンクラスでの入賞は初。 「死ぬまで自慢します!」と嬉しそうにしていましたが、まだ若干19歳の伸び盛り。 ”日本一”を射程圏内にとらえた走りを魅せた彼の今後の更なる躍進が期待されます。  今回は、そんな梅ぴょんのマシン『SuperSix Evo Hi-Mod』をピックアップ。 サイコンあり、ボトル無しの状態で5.3kgという「軽量化」に対して強烈なこだわりの詰まった一台となっていま...

 

1年前、梅ぴょんの乗鞍決戦機材を取り上げたのですが、
その完成車重量は5.3kgでした。

 

今回の十三峠TT、この仕様とは多少異なってはいるものの、
概ね近しいスペックのヒルクライム仕様で臨んだ模様。

 

そしてまた、ヘルメット、ウェアなどの装備類も最軽量品に近く、
可能な限り低いw/kgで”楽に速く”登るため「体重以外の軽量化」も強く意識。

 

つまり、その辺りの事情を考慮すれば、
十三峠で13分を切るために一般的に必要なw/kgは、
6.06倍よりもやや大きい6.1~6.2倍だと推測されます。

 

ちなみに、山本元喜プロは6.15倍で13分8秒↓


 

梅ぴょんの本日のツイート。

昨年の『マウンテンサイクリングin乗鞍』で5位入賞した時さえ
「49kg」と言っていた記憶があります。

 

49kgでもガリガリ、十分すぎる程に軽い体重なのですが、
さらに-2kg以上絞り込み、今年は人間を辞めてきた模様。。。

 

  1. パワーを一切落とさない範囲で、最大限カラダを絞る(プロレーサーの傾向)
  2. パワーを多少犠牲にしてでも、カラダを限界まで絞る(ホビーレーサーの傾向)

 

w/kgを高めてヒルクライムで速くなるには、
上記2種類のアプローチが考えられるのですが、
梅ぴょんは後者に特化している選手。

 

十三峠12分50秒!!人類初の十三分切りを梅ぴょんが達成。
(右腕を上げ、手をグーにする彼の決めポーズ)

「絶対的パワーが弱点」だと自覚し、
「細身」という自らの強みを磨き上げる事に心血を注いだ
若干ハタチのうら若きクライマー。

 

明日は『マウンテンサイクリングin乗鞍』です(⇒結果はこちら

”日本一”に挑戦する梅ぴょん(自称カツオ君)を是非応援しましょう(^^)

 

スポンサーリンク