松木です。
一番の目的は大幅リニューアルした新型「シナプス」ですが、
同時に、最新の「スーパーシックスエボ」にも乗りました。
その試乗インプレッションです。
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目次
Cannondale新型『SYNAPSE』の特徴
詳しくは、上のシクロワイアードの記事を読んでもらえば十分ですが、
新型「シナプス」の特徴をまとめると、次の4つです。
- 形状とカーボンレイアップの変更によってリファインされた「SAVEシステム」
- 形状とカーボンレイアップの変更による高剛性化と強度アップ
- 前傾姿勢が取りやすく、かつ俊敏な走りを実現する再設計されたジオメトリー
- フレーム単体-220gの950g、フォーク-116gの367gの大幅な軽量化(ディスクブレーキ仕様、56サイズ)
試乗した『SYNAPSE』のスペック
『SYNAPSE HI-MOD DISC DURA-ACE』(税込¥702,000)
コンポーネント:DURA-ACE油圧ディスクブレーキ仕様
クランク:Cannondale「ホログラムSiクランク」
ホイール:Cannondale「ホログラムカーボンクリンチャー」
タイヤ:Vittoria「CORSA 28c」
上の「SAVEシステムバー」を試してみたかったのですが、
今回試乗した車体には、残念ながら付いていませんでした。
ホイールは、キャノンデール純正「Hollow Gram」。
中身は、他社のOEM製品で、10万程度のカーボンクリンチャーです。
新型『SYNAPSE』試乗インプレッション
シクロワイアードの試乗インプレをまとめると次の通り。
- 路面の細かな荒れや段差をフラットに打ち消してくれ、タイヤが跳ねずに路面追従性が高い
- 反応性が良い
- レーシーな前傾姿勢が取りやすい
- 下りコーナーはスムーズで、ハンドリングもクイックでニュートラル
この感想に比べ、自分が感じた印象はどうだったか?
試乗内容は「SUPERSIX EVO」⇒新型「シナプス」の順に、
それぞれ30分程度、決められた10kmのコースを走りました。
試乗した「SUPERSIX EVO」と「シナプス」は、タイヤ以外完全な同スペック。
先に結論から言ってしまうと、
「SUPERSIX EVO」のほうが断然良かったです。
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①振動吸収性
シートチューブに設けられた「パワーピラミッド」と呼ばれる穴あき構造。
フレームの随所は扁平、シートポストにはくびれ。
この辺りの形状が、”乗り心地の良さ”を生み出している秘密です。
先に試乗した「EVO」の振動吸収性を記憶し、
次に「シナプス」を乗った際に、振動吸収性を比較するように走りましたが、
違いが分かりませんでした。
28cタイヤによるフワフワ感はありましたが、
フレームに由来するような”乗り心地の良さ”は感じ取れませんでしたし、
あえてギャップに突っ込んで、
フレームの縦のしなりが生まれるように走っても
「EVO」に比べて特段優れているとも思えませんでした。
石畳レースのようなデコボコ道を走れば、
顕著な差が感じられるのかもしれませんが、
日本の舗装路程度の荒れ方ならば、
新型「シナプス」の振動吸収性の優位性はあまり無いのかもしれません。
②反応性
振動吸収性と同様、
「新しいカーボンレイアップ手法」「チューブのデザイン変更」によって
旧モデルに比べて剛性をアップを果たしている新型「シナプス」。
「EVO」に迫るBB剛性を実現しているそうです。
試乗したコースの途中には、5%ある2kmの坂道があり、
そこで、ダンシング、全力走行をして、
「進み具合」「反応性の良さ」をチェック。
新型シナプスはエンデュランスらしからぬ「加速性」があると聞いていましたが、
「EVO」の”スッ”と滑らかに加速する感覚に比べると、やはり鈍い‥‥
30万のカーボンフレーム完成車と同程度の印象。
「加速性が悪い」という訳ではありませんが、
加減速が激しい走り方をするなら少し物足りないですし、
少なくとも「ヒルクライム向け」の感じはしませんでした。
③油圧ディスクブレーキ
ディスクブレーキを積極的に採用するキャノンデール。
「シナプス」にアッセンブルされていたのはデュラエース「ST-R9120」。
ディスクローターは140mm。
ツールでは、リタイアするまで勝ちまくっていた
キッテルなんかが使っていたりして、気になっていました。
実際にブレーキしてみると、制動力が強すぎてかなり怖かったです。
ブレーキする毎に、身体が前へと飛び出すような感じがします。
リムブレーキの場合、握る力に比例してブレーキが効いていくので、
制動力をコントロールできます。
ですが、このディスクブレーキの場合、
パッドがディスクを挟んだ瞬間から、一気に制動力が上がります。
つまり、ガツンと効くブレーキ。
油圧で”引き”が軽いことも合わさって、
制動力のコントロールが出来ません。
ある程度慣れる部分もあるのかもしれませんが、
突然急ブレーキせざる負えないような状況に陥った際には、
高確率で前転落車してしまうような気がします。
現在「ロードバイクのディスクブレーキ化」の流れがありますが、
今回の試乗で、ますますディスクブレーキのメリットが分からなくなりましたね(^^;
結論:「SUPERSIX EVO」のほうが普通にオススメできる
綺麗に舗装された平坦、坂を走るのであれば、
「シナプス」の振動吸収性はオーバースペックで、
「SUPERSIX EVO」の持つ振動吸収性+25cタイヤで十分だと思います。
2モデルの”振動吸収性”の違いが感じられない以上、
”軽さ”、”加速性”、”ブレーキシステム”などに優れる「EVO」のほうが良い。
何より「SUPERSIX EVO」に感じた
”スムーズかつシャープな加速感”は、高級な車で走るような気持ちが良さがありますし、
レースシーンの勝負所でも、明らかなメリットになります。
今回の試乗目的は新型「シナプス」でしたが、
「SUPERSIX EVO」の良さの印象が際立ちました。
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すみません、試乗されたevoはhi-modですよね?
クランクがホログラムなのでそうかと思うんですが。std-modとhi-modがあるので分かりづらいですよね。
日本の道路は整備されててエンデュランスフレームの恩恵は薄いですよね。それなら乗り心地のいい加速性に優れたフレーム買うだろうっていう。Trekのdomaneとかスペシャのroubaixとかだとまた違うんでしょうかね?
Hi-modです。
Roubaixに乗ったことはありませんが、新型Domaneはあります。
個人的にはSynapseより良い印象でした。ブレーキがノーマルなのも大きいです。