松木です。
ヨーロピアンブランドの代表格LOOKが新しいフレームを発表。
『785 HUEZ(ヒュエズ) RS』
ルックのフレームに付けられる番号は、その特徴を表していて、
3桁目が”世代”を、下2桁は”グレード”を意味しています。
そして、「HUEZ」という単語は、
ツールでお馴染みの超級山岳ラルプ・デュエズ(L’Alpe-d’Huez)の一部にも使われていて、
”高い場所”を連想させます(読み方は不明)。
「RS」は「Race-Spec」の略でしょう。
※訂正、「Racing and Sport」の略だそうです。
つまり、『785 HUEZ RS』の意味するところは、
ルック7世代目(最新)のセカンドグレード(795というハイエンドがある)で、
山岳を得意とする(HUEZ)レースモデル(RS)ということになります。
ツール・ド・フランスの山岳ステージで
チーム「フォルトゥネオ・オスカロ」が投入予定。
果たして『785 HUEZ RS』に組み込まれた技術とは、どういったものでしょうか?
※追記 2013年最速店長の乗車インプレ
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『785 HUEZ RS』の特徴
(画像クリックで拡大) (27.2mmのシートポストと細身のステイ)
特に目を引くような変わった箇所はありませんが、
「最適なチューブの形」
「最適なフレームの厚さ」
「最適なカーボン素材」
「最適なカーボンの配置と向き」
フレームの各部分に持たすべき役割を正確に把握し、
設計・素材・製造、すべての行程で最適化を図りながら
『785 HUEZ RS』は少しずつ形になっていきました。
ゼロコンマ単位で精密に決められたフレーム寸法。
場所によっては0.6mmという薄さです。
(『785 HUEZ RS』の下には、カーボンのグレードを落とした「785 HUEZ」があります)
上のグラフを見ると、『785 HUEZ RS』には
かなり多くのカーボン素材が使用されていることが分かります。
12Tカーボンが12%、24Tが15%、30Tが50%、
46Tが13%、90Tが10%という割合で使用され、
フォークに90ピース、フレームに260ピース、
合計で350ものカーボンピースが使われています。
このように5種類のカーボンを使ったシート(通常より薄い0.01mm)を、
適材適所に、細かく、無駄なく配置することで、
剛性を一切犠牲にすることなく、
Sサイズ(およそ53)のフレームで730g、フォーク280gという超軽量を実現。
(「785 HUEZ」は、フレーム990g、フォーク350g)
そして、「フレーム強度がEUの安全基準を160%」という頑丈さも兼ね備えます。
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『785 HUEZ RS』=ルックのカーボン技術の粋
『785 HUEZ RS』は、非常にシンプルな見た目のフレームですが、
その中には、30年間ルックが培ってきたカーボン技術の粋が詰め込まれています。
クライミングバイクとして一世を風靡したLOOK「586」。
その現在版といった気がしますね(^^)
坂はもちろん、どんなシチュエーションでも
気持ち良く走れる乗り味の軽量オールラウンドバイクになっているでしょう。
販売ラインナップとカラーは以下のリンクから確認できます。
『785 HUEZ RS』のスラムeTap完成車重量は5.91kgです。
(おそらく130万ぐらいしますが‥‥)
『785 HUEZ RS』のBB65仕様、ZEDクランク付が52万、
『785 HUEZ RS』のBB86仕様が41万。
「785 HUEZ」(BB86のみ)は完成車のみの販売で、
Ultrgra仕様は43万、105仕様が34.5万です。
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ルック社スタッフのYouTubeでの発言によると、サイクルポータルサイトのスタッフに対いして、RS = Racing and Sportと解説していました。文語的にはRaing and Sportiveでしょう。「ロードバイク インプレション2018」の33頁では、“特別なカーボンを使用していることを意味する”と創作している。
ご指摘ありがとうございます(^^)訂正させていただきました。