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DAY9の走行データ
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DAY9 (宇和島オリエンタルホテル→カフェこけむしろ→八幡浜〜別府までフェリー→竹瓦温泉→東洋軒の元祖とり天)
「うわ……雨やん……」
8時半、出発準備を済ませて宇和島オリエンタルホテルを出ると、
パラパラと雨が降っていました。
路面には水溜りもできています。
予報から曇りかなって思ってたんで、少しショック。。。
「……まぁその内に弱まっていくやろ……」
フェリーの乗船時間もあるので、
この日はあまり悠長にしていられませんでした。
・・・が、その前に、
宇和島市を離れる前に立ち寄っておきたい所がありました。
宇和島城
宇和島市街地のド真ん中にたたずむ
3階建てで高さ21mの小さなお城。
1615年に伊達政宗(まさむね)の長男秀宗(ひでむね)に始まり、
伊達家9代に渡って250年間受け継がれてきた居城でした。
ちなみに、江戸時代から残っている全国の天守、
いわゆる「現存十二天守」の内の一つとして有名なんですよ〜(^^)
1階には威風堂々たる甲冑やら、宇和島城の模型やら。
(伊達政宗の三日月の兜は有名ですよね!)
2階には現代アーティスティックな屏風。
そして3階からは宇和島市街地を
ぐるーっと一望できる景観が楽しめましたね(^ー゚)b
(私の泊まったのは左上の山の麓にあるホテル)
……さてと、先日このお城をオススメされていましたから、
これで心残りなく宇和島市を離れることができます。
宇和島市街地を抜け、56号線をひたすら北へと。
………ところが、
雨。
降水量3mmほどはありそうな。。。
9日目にしてしっかりした雨は初でした。
「マジかぁ〜。弱まるどころか、強なってるで……(꒪ꇴ꒪〣)ガーン」
急いでGOREのジャケットを着用。
リアバッグにもレインカバーを被せました。
でも、まーーったく寒くはなかったため、
頭、手、足の雨装備は面倒がって取り付けず。
その状態でしばらく走っていたところ、
「……なんだか楽しいな。」
最初は雨に対してネガティブな感情しか湧いてきせんでしたが、
不思議かな、気分は徐々に晴れやかになっていきました。
(山肌には、愛媛県の名産物である「みかん」などの柑橘系の木が生えていた)
好きなロードバイクで、
自ら行くと決めたまだ見ぬ場所へ、
雨も構わず毎日走っていく、、、
その自由気まますぎる行為のさなかに、
”解放感”のような心地良さが、ふと心に生じたんですよ(^^)
「雨も案外悪くないのかもな……」
その後、20km地点の西予(せいよ)市のあたりで雨は止みました。
その先、56号線をさらに10km北上したあたりで、
国道を外れて1kmほど山方向へ進みます。
そうして次なる目的地へと辿り着きました。
一面の苔に囲まれたカフェ「こけむしろ(苔筵)」です。
外で女性の店主さんが苔の手入れをされていました。
「すみません、ここに自転車立てかけてもいいですか?」
「えーっと……それで自転車はかやらない?」
「えっ、かやらない?……”かやらない”って何ですか?」
「ひっくり返らない?」
”かやらない”というのは愛媛の方言で
「ひっくり返る」という意味だったみたいです(^^)
この苔カフェのオーナーは御年72歳の村上安由(やすよし)さん。
50歳の時に脱サラし、この地で1日1組の料理店を始めました。
その料理店は2011年に閉められ、
今ではカフェとして知り合いの方々が持ち回り運営されています。
伺うと、今日いた女性の店主さんは、ご主人の同級生の方でした。
「こういった苔は自然に生えるものなのですか?」
「いや、元々ここは段々畑になっていたんですが、
そこに村上さんが苔を軽トラ150回で運んできたんですよ。」
150回Σ(゚Д゚)!?
「苔については独学で勉強されて、
苔の庭が完成までに4年半かかったそうですよ。」
4年半!?
「その後は、苔自身が胞子を出して 今の状態になっていきました。」
ビンディングだとつるつる滑って危ないので、
裸足になって拝見させていただきました。
「すげぇ………」
思わずため息が出るほどに神秘的な空間です。
苔と見事に調和している数々の置物や、
水のメロディを奏でる水車なども
趣ある空気感を生み出す一助となっておりましたね〜(^^)
それから、
さっきの雨のおかげで苔の緑みずみずしさが際立ってましたから、
「むしろ今日が天気悪くてで良かったわ〜」って思えましたよw
それでは、店内へ入ってみることにしましょう。
「ほぉ……これまた素晴らしい内装だ!」
入口周辺には
愛媛県の各地の雑貨職人が手がけたという作品が
所狭しと並べられておりました。
そして、奥のカフェスペースでは、
苔の庭を眺めながら落ち着いた時間を過ごすことができます。
青のりを苔に見立てたお店の看板メニュー苔まんじゅう。
それに唐饅(とうまん)、抹茶のセット。
「あのー、唐饅っていうのは何ですか?」
「おまんじゅうをひしゃいだようなお菓子ですね。」
「(ひしゃぐ?)」
”ひしゃぐ”というのは愛媛の方言で「押しつぶす」だそうです。
中華まんのようなモ〜ッチリした生地の苔まんじゅう。
そして唐饅の方は”かた柔らかい”な食感。
言うなれば、あんこ版カントリーマアムといった印象。
どちらもほろ苦い抹茶とは、よく合ってましたねぇ〜(^^)
帰り際にお土産に米粉入りシフォンケーキを買って帰りました。
(後ほどフェリー内で食べましたけど、
米由来のデンプン、そして三温糖の優しい甘さとふんわり食感で、
個人的には一番美味しかったです!)
「ほんと良かったわぁ〜(*´ω`*)ホッコリ」
大大大満足でお店を後にしました。
近くに来た際は、ぜーーーったい行ってみたほうが良いカフェですよ!!
その後は、フェリー乗り場まで一気にダウンヒル。
4月1日に移転リニューアルしたばかりの
八幡浜(やわたはま)港に着。
さらば四国!(* ̄▽ ̄)ノ マタネー
こんにちは九州!(*^▽^)ノ ヤァ
別府港までの2時間40分ほどの船旅でした。
この後は別府市の代表的観光名所「地獄めぐり」をする予定でしたが、
やたらと強風で寒い上に時間もなかったんで、そのままその日の宿へ。
温泉宿はまゆう凪です。
外には足湯があります。
和風で「家」チックな宿です。
めちゃくちゃ居心地が良くって
連泊されてる人なんかも多そうでしたねー(^^)
うおおおおおーーーーー(`д´)
上手にできましたぁ〜(笑)
その後はまず、雨でびしょ濡れの服の洗濯、
またも汚れた自転車のメンテ(二日連続だよ…)など諸々の後始末に2時間も。。。
BOOSTオイルヴィオラ15mlは、
3回(合計318滴)使ってこれぐらい減りました。
この調子だと10回分以上はありそうでしょうか?
最初の1週間、普通に黒くは汚れはしましたけど、
「チェーン音」「足に伝わる金属同士が擦れる微振動」が
気になってくるほど大きくなることはありませんでした。
たぶん1000kmぐらいまでは油膜切れを起こす心配は無さげですねー(^^)
(私の場合、8日目、9日目の雨の後に2回、3回目を塗布した)
以上の使用感に加えて、
低摩擦抵抗、持ち運びやすさ、スポイトによる注(さ)しやすさなど、
自分の中では、こいつが今のところ「マイベストオイル」
長年チェーンオイル沼にズッポリはまっておりましたけど、
もうあれこれ目移りすることはないかなーって思います(^^)
「アサヒビール」の文字が光る別府タワーを横目に
カマキリで夜の街をギコギコ爆走!
まずは今日の汚れと疲れを落としに竹瓦(たけがわら)温泉へ。
歴史が感じられる古くも立派なたたずまいですね!
「こんばんわー、大人一人で。」
「はい、300円です。」
「(やっす!!)」
中はこんな感じです。
右奥に見える青の暖簾(のれん)の先が男湯。
その暖簾をくぐると……
「Σ( ºωº )!?」
なんといきなり湯船が目に入ります(もちろんまだ服着てる状態)
なかなか言葉では伝えづらい不思議な構造で、
とにかく入口の休憩場〜脱衣所〜湯船がシームレス(笑)
風呂場自体も、U字型の湯船が真ん中にボンッとあるだけで、
洗い場などなければ、シャワーもありません(湯船をすくって洗う)
「………とっ、とにかく入るか。」
その前に、懐かしのケロリン桶で湯船をすくって
頭からザバーンと汗を流します。
「あっっっつ!!!」
42度以上ありそうな温度感です。
それでも歯を食いしばりながら、
ゆ〜〜っくり湯船へと体を沈めていきます。
「ぐぬぬぬぬ………(`皿´ ) ギリギリギリ」
「そこ、お湯入れる近くやから一番熱いで。」
湯船の縁で慣れたふうに体を洗っていた
おっちゃんにアドバイスをもらいました。
肩まで浸かり、は〜っと深い息を吐きます。
42度にも しばらくすると慣れてきました。
リラックスして天井を見上げます。
「うわぁ〜高いなぁ〜」
湯船は地上より少し下がった位置にあるため、
天井までは2階分の高さのあります。
……とまぁ なにからなにまで一味違った温泉でして、
数多くなる別府温泉の中でも有名なだけはありました。
これは行ってみる価値アリですよー(^^)b
温泉でポカポカ火照った体を夜風で冷ましつつ、
本日最後の目的地へと向かいました。
大分県中部の郷土料理である「とり天」
その元祖であるレストラン東洋軒です。
(1933年に東洋軒が、とり天を作り出したと記録に残っている)
店内の壁一面にはびっしりサインが!
草野仁、バナナマン、イッテQ温泉同好会一同などなど・・・
10日ほど前には亀田大毅選手もご来店されていました!
「ご注文はお決まりですか?」
「本家とり天定食、ご飯大盛りでお願いします。」
メニュー表には一通りの中華料理が ずらーっと載っていました。
が、やはり元祖とり天を頼まんことには始まらんでしょう!
待つこと約10分。
「お待たせいたしました。元祖とり天定食です。」
「なっ……」
「なにぃーーーーー!!??」
ドンッ!!
ドドドドドンッ!!!
デカめのとり天が10個うずたかく盛り付けられており、
その食欲そそる圧巻の景色だけで、軽くご飯3杯はいけそうです(笑)
「これは何か付けて食べるんですか?」
「はい、そちらの『東洋軒かぼす酢醤油』とカラシを付けてお召し上がりください。」
カラシ?そうやって食べるのが一般的なんだなぁ〜(゚◇゚;)ナルホド
教えてもらった通りに酢醤油とカラシを付けて早速パクリ。
「うっ………」
「うめぇぇぇぇーーーーー!!」
”カリカリ”ではなく”サクサク”としてクリスピー的なやみつき食感の衣。
そして、プリッと感を残しつつも、
歯がスーッと入っていくほどに柔らかいとり肉。
おそらく自分のとり肉人生の中で最も柔らかい逸品。
そこにさっぱりかぼす酢醤油と
ピリッとしたアクセントの効いたカラシが、
これ以上なく絶妙〜〜〜にマッチ!!
「この美味さ、正直 期待の2段ぐらい上いってるわ……」
箸が止まらず、最初は驚いた10個のとり天たちは、
次から次へと胃袋の中に吸い込まれていきました。
ご飯も猛烈に進みますが、
先に無くならないように自重しながら食べ合わせます。
「うまい!うまい!うまい!(パクパクパク)」
その感動は、最初の一口から最後の一口まで続きました。
「ご馳走様でした(。-人-。)」
こんな料理をすぐ食べに来れる地元民が羨ましい!!
もしまた別府を訪れるような機会があれば100%リピしますね(^^♪
「いやぁ〜、今日は未知の体験のオンパレードだったなぁ〜」
日本には自分の知らない魅力がまだまだある、そう実感した1日でした。
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