松木です。

 

Lightweight ライトウェイト ホイール インプレッション

 

”軽量化”

 

それはロードバイク乗りなら誰もが気にすることではないでしょうか?

 

特に、ヒルクライマーにとっては重要な課題。

「軽さ」は「坂道での速さ」に直結しますからね。

 

 

今回は、その軽量化の話、

しかも、一般的な軽量化だけでなく、
完成車重量2kg台というディープなものまでご紹介します(^^)

 

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5kg台

【大会結果・速報リザルト】2017年第14回Mt.富士ヒルクライム

ヒルクライムレースで上位入賞する選手のバイクは5.5~6kg。

だいたいこれぐらいの重さに落ち着きます。

 

【Mt.富士ヒルクライム入賞者8人のバイク】

6月11日に行われた、日本最大のヒルクライムイベント「Mt.富士ヒルクライム」(以下、富士ヒルクライム)。その中から、主催者によって選ばれた約50名のアスリートたちが出走した主催者選抜クラスの上位陣の愛車を紹介しよう。

 

軽さに対する十人十色なこだわりがありつつも、
使い勝手、剛性、走行性能を犠牲にしない範囲で軽量化していることが分かります。

 

”軽さ”は速く走るための一要素であって、
軽いほど速く走れるわけではないということです。

4kg台

「走行性能を犠牲にする」か、
アウターチェーンリングなど「不要なパーツを取り外す」かしないと、
4kg台の完成車を作り上げることは、基本的には不可能です。

 

SCULTURA SUPERLITE LTD

一般販売される完成車の中には、
軽さを売りにした4kg台のものもあります。

 

TREK「EMONDA SLR」、
CANYON「ULTIMATE CF EVO」なんかもあるんですが、
現時点の世界一は、MERIDA「SCULTURA 9000 LTD」

 

その重量は4.56kgです。

 

フレーム:MERIDA SCULTURA CF5(720g(56サイズ)、フォーク265g)
メインコンポ:SRAM RED 22
クランク:THM Clavicula SE
チェーンリング:PRAXIS WORKS
チェーン:KMC X11SL DLC
ホイール:TUNE SKYLINER
タイヤ:TUFO ELITE JET<160g
ハンドル、ステム、シートポスト:AX lightness
サドル:TUNE re4ormer

 

【MERIDA「SCULTURA 9000 LTD」紹介記事】

 

 

ハンドル、サドル、それにホイール周りを、
超軽量メーカー「AX Lightness」「TUNE」で固めていますね。

 

クランク:THM Clavicula SE

クランクは「THM Clavicula SE」。

軸までカーボンで作られ、写真の状態で約300g(DURAは400g後半)。

そのお値段は、なんと税抜¥178,000‥‥

3kg台

超軽量ロードバイク 3635g 3kg台

先日の、Mt.富士ヒルクライム前日のブース巡りで見つけた超軽量バイク。

 

3635g。

 

MERIDA「SCULTURA 9000 LTD」を1kg近く上回ります。

 

フレーム:WILIER ZERO.6(680g(Mサイズ))
フォーク:3T RIGIDA LTD(285g)
メインコンポ:SRAM RED 22

クランク:THM Clavicula SE
チェーンリング:FIBRE LYTE(ファイバーライト)(52T/41g、39T/ 22g)
フロントディレイラー:TISO SEREO 130(58g)

ブレーキ:AX Lightness ORION(前後95g(本体のみ))
チェーン:KMC X11SL?
ホイール:リムEDGE+ハブDASH CYCLES+チタンスポーク
タイヤ:TUFO ELITE 100g
ハンドル:SCHMOLKE(シュモルケ)(アンダー140g)

ステム:ExtraLite「RoadStem UL3」(78g/90mm)
シートポスト:NewUltimate「ALUMINIUM」(94g/31.6mm/250mm)

サドル:BECKER(ベッカー) CARBON「Endurance」(47g)

 

お金に糸目を付けず、
走行性能を無視して、とにかく軽いパーツで組み上げたバイク。

 

AX Lightness ORION

ハブDASH 重さ ハブDASH  重さ
(フロント:重量33~36g)       (リア:重量103~109g)

 

一つのパーツで5万円なんていうのは当たり前で、
特に「ORION」ブレーキ、「DASH」ハブは、それぞれ20万円近くします。

 

軽さに加えて、マニアックさも桁外れで、

 

チェーンリング:FIBRE LYTE(ファイバーライト)フロントディレイラー:TISO SEREO 130(58g)

フルカーボンチェーンリング「FIBRE LYTE(ファイバーライト)」(寿命500km)、
TISO(ティソ)のフロントディレイラー「SEREO 130」、

 

ExtraLiteのアルミステム「RoadStem UL3」サドルBECHER CARBON「Endurance」

ExtraLiteのアルミステム「RoadStem UL3」
BECHER CARBONのサドル「Endurance」など。

 

聞いたことすらないパーツがほとんどではないでしょうか?

 

 

軽量パーツで組み上げられた手組ホイールは
おそらく750gほどに仕上がっています。

 

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2kg台

Fairwheel bikesのJason

世界最軽量のロードバイク完成車。

 

2.7kg。

 

アメリカの「Fair Wheel Bikes」という自転車屋によって2010年に作られました。

 

フレーム:SPINのフレームビルダーによるワンオフ(643.9g)
フォーク:THMのワンオフ(185.9g)
ヘッドベアリング:ショップオリジナルのチタンベアリング
クランク:Mythのアルミ製プロトタイプ(BBベアリング込みで281.4g)
チェーンリング:フルカーボンFIBRE LYTE(ファイバーライト)
レバー:CAMPAGNOLOエルゴシフターのカスタム品
シフター:BTPのサムシフター型フルカーボン(片側9.2g)
フロントディレイラー:CAMPAGNOLO「RECORD」のカスタム品
リアディレイラー:プーリーをフルカーボンにカスタムしているSRAM RED
ブレーキ:AX Lightness「ORION」+BTPの船一体型シュー(シュー込み103.5g)
チェーン:YBNのチタン製
ホイール:AX Lightnessプロトタイプリム+DASHプロトタイプハブ+PILLARチタンスポーク
タイヤ:TUFOのカスタム品
ハンドル:SCHMOLKE(シュモルケ)のワンオフ
ステム:NoRa製
シートポスト:SCHMOLKE
サドル:TUNE「Speedneedle」
ペダル:AEROLITEの穴あけ加工品

 

ほぼすべてのパーツが
世界最軽量の完成車を作るためだけに生み出されたワンオフ品です。

 

ショップ自体もワンオフ品を製造、販売しているようで、
ショップオリジナルのパーツも盛り込まれています。

 

世界最軽量のロードバイク完成車。

ハンドル、ステム、バーテープ、ブレーキレバー、アウターケーブル、
合計の重量は、たったの264.6g。

 

クランク 世界最軽量のロードバイク完成車。

WILIERも大概でしたけど、その更に上をいくクランク周り。

 

THM「Clavicula SE」が300gなのに対して、
このMythとか言うメーカーのプロトタイプは、BBベアリング込みで281.4g。

 

ペダル 世界最軽量のロードバイク完成車。

2.7kgにはペダルも含まれます。

 

ドリル加工した「AEROLITE」

もちろんクリートキャッチして固定できるものです。

 

ブレーキ シフター 世界最軽量のロードバイク完成車。

フルカーボンのサムシフターに
コルクパッドとフネが一体化されたブレーキシュー。

 

もはや、発想の斜め上を行っている軽量化。

 

ホイール ハブ リム スポーク 世界最軽量のロードバイク完成車。

手組みホイールのパーツ構成は、
AX Lightnessのプロトタイプリム+DASHのプロトタイプハブ+PILLARのチタンスポーク。

 

前後セット583gだそうです‥‥

 

DASHのハブは、
先ほど紹介した製品化前のプロトタイプで、
フロント30g、リア84g。

 

スポークは、PILLARのエアロチタンスポーク「X-TRA Lite Ti」で、
一本およそ2.6g。

ちなみに、有名メーカーの完組によく使われるSAPIM「CX-RAY」は5gほどです。

 

ニップルは4つで1gだとすると、つまり、リム重量は、
(583-30-84-2.6×40-1×10)÷2=177.5g
(AX Lightnessの完組ホイール「Ultra 25T」のリム重量は195g)

 

体重制限50kgぐらいのホイールでしょうね(笑)

 

 

 

さて、5kg台から世界最軽量の2.7kgの完成車まで紹介しましたが、
参考になるのは5kg台のバイクだけじゃなかったでしょうか(^^;

 

ホイール、フレームさえ、ある程度軽い物であれば、
何万、何十万という飛び道具を使わなくても、5kg台なら十分可能です。

 

色々と調べてみて、自分なりの軽量化を楽しんでみて下さい。

 

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