松木です。
ステムをシマノ『PRO VIBE』に変えました。
アルミニウム合金で最高の強度を有する
”7075アルミ”を使っていて「重量剛性比」が高いのはもちろん、
「エアロ形状」「Di2ケーブル内蔵」という付加価値のついたステムです。
エアロステムは他のメーカーにもありますが、
まともな重さ、価格のものって『PRO VIBE』が世界初かと思います。
先日ブエルタを優勝したクリス・フルームの
スペシャルカラーバイクにも取り付けられていました。
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2017年モデル『PRO VIBE』ステム
『PRO VIBE』ステム
ステムサイズ:80~130mm
アングル:-10°又は-17°
コラムサイズ:1-1/8又は1-1/4
重量:135g(サイズ100mm、ステム単体)
旧型は「パズルクランプ」という変わったシステムを採用していました。
この旧型を使っていた時期もありますが、
少し取り付けにくくて、あまり好きではなかったですね(^^;
2017年モデルは通常の「4本止め方式」に戻りましたが、
エアロを意識して、ネジは裏側から止められます。
そして、ネジを締め込む際に、
ステム本体と六角レンチが干渉しないよう
ネジはやや内側に向かっている工夫が見られます。
ステムに使われるネジはすべてチタン製です。
耐食性を高めるアノダイズド処理が施されていて黒っぽい色合い。
しかも、頭の部分に注目してみると、
ただの”円柱”や”ハの字”ではない特殊な形状。
ネジ一つとっても、このステムの
作り込み具合が普通でないのが垣間見れます。
ステム本体と専用トップキャップ・皿ネジの
合計実測重量は148g。
交換前のフルカーボンステム
ボントレガー「XXX」のほうが重かったです。
『PRO VIBE』ステムの取り付け
このステムは、
「バーエンド型ジャンクションA」と「PRO VIBEエアロハンドル」を使えば、
Di2ケーブルが一切露出しないように組み付けられます。
ですが今回は、
通常のジャンクションAとエアロハンドルを使用した
”半内蔵”という形にしようと思います。
ハンドルに穴を開けての”フル内蔵化”も考えましたが、
「Di2ケーブルの配線が煩雑になる」のと、
「メンテナンス性が落ちる」のを嫌いました。
『PRO VIBE』ステム組み付けの最大のポイントは「フォークの長さ」。
通常のコラムスペーサーは乗せられずツライチ限定です。
それ故、写真の線からその上1mmぐらいまでの間に
フォークの端を収める必要があります。
フォークが短すぎると”フォーク破損”や”固定力不足”の恐れがありますし、
逆に長すぎると組み付けできません。
こんな風になるのが、正しいフォークの長さ。
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ハンドルクランプ部の下側には、
Di2ケーブルの通る穴が設けられていて、
Di2ケーブルは、上のようなルートで通っていきます。
後は、普通にハンドルを取り付け、
専用のトップキャップで蓋をすれば完成です。
インプレッション
ジャンクションAからトップチューブへと伸びていたDi2ケーブルと
強度確保のために残していたステム上の2mmコラムスペーサー。
両方とも無くなってスッキリしました(^^♪
トップチューブ上部にシフトケーブルの入り口があるのは
大体のケースでは煩わしくなって芳しくありませんが、
「Di2+PRO VIBE」の組み合わせの場合には最強です。
「エアロ」の他に「剛性」も重視したステムなだけに
乗った印象では”たわむ”といった感じは一切無く、
下り坂での高速コーナリングでも正確にコントロールすることができました。
(軽量ステムの場合、下り坂が怖くてスピードが出せない時があります)
これだけの剛性感があるなら、
スプリントでも「パワーが逃げる」いったことは無いでしょうね。
シマノらしい「緻密な造り」と「質実剛健な性能」を併せ持ったステムです。
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