松木です。

 

オーストリアの振興メーカー『Tubolito』が面白いチューブを発表しました。

 

わずか33gにして2倍の耐パンク性を誇る新素材チューブ『Tubolito』

Tubolito『Light Weight Tubes』

 

ブチルチューブの35%の重量ながら、
耐パンク性能は2倍という革新的なチューブです。

 

スポンサーリンク

『Tubolito』の新素材

わずか33gにして2倍の耐パンク性を誇る新素材チューブ『Tubolito』 熱可塑性ポリウレタン

「軽さ」と「強靭さ」の両方を実現しているのが、
ラテックスでもブチルでもない新しいチューブ素材です。

 

見慣れないオレンジ色をしていますが、
これはTPU、つまり「熱可塑性ポリウレタン」

 

わずか33gにして2倍の耐パンク性を誇る新素材チューブ『Tubolito』 65%軽い 2倍の強さ

この熱可塑性ポリウレタンをシームレスに作り上げることによって
2倍の弾力性があり、2倍の力に耐えるチューブが出来上がります。

 

”シームレスに作り上げる”という部分がよく分かりませんが、
普通の作り方ではないんでしょうね。

『Tubolito』の圧倒的軽さ

わずか33gにして2倍の耐パンク性を誇る新素材チューブ『Tubolito』

耐パンク性能を持つ新素材を使うことで、
『Tubolito』は非常に薄く(0.3mm程?)作られています。

 

その結果、上の写真のように
ブチルチューブよりも使う素材の量を大幅に減らすことができ、
その分軽くなっているという訳です。

 

700cのロードモデルのチューブは僅か33gしかありません。

 

ブリヂストン 超軽量チューブ extenza
ブチルチューブで超軽量と言えば、
ブリヂストン「EXTENZA」で55g。

 

soyo ラテックスチューブ

ラテックスチューブなら
SOYOのものが48gだったりします。

 

※追記
『Tubolito』は、ラテックスのように
「空気の抜けが速い」というデメリットはありません。

 

『Tubolito』は、それらと比較しても
鼻で笑ってしまうほどの圧倒的軽さです。

これで本当にパンクしにくいんだったら最強ですね。

 

スポンサーリンク

『Tubolito』の転がり抵抗

「転がり抵抗」について、メーカーは言及していません。

たとえ「軽く」「耐久性が高い」としても、
走りが重いのでは話になりません。

 

※追記
「ブチルよりグリップ力が小さく、タイヤ内で柔軟に動くので転がり抵抗が少ない」
ということのようです。

 

『Tubolito』の「転がり抵抗」を考える手がかりとして
第三者機関「Bicycle Rolling Resistance」の実験結果が役に立ちそうです。

 

わずか33gにして2倍の耐パンク性を誇る新素材チューブ『Tubolito』 転がり抵抗

  • ミシュランラテックスチューブ「Air Comp Latex」80g
  • コンチネンタル「Race 28 Light」70g
  • コンチネンタル「Race 28」100g

 

この3種類のチューブの転がり抵抗を調べたところ、
下のような結果になっています。

 

6.9気圧での路面抵抗
「Air Comp Latex」 11.1w
「Race 28 Light」 11.9w(+0.8w)
「Race 28」 12.8w(+1.7w)

 

この結果から
「軽量チューブは路面抵抗は小さくなる傾向にある」
と見ることができるんではないでしょうか?

 

そう考えると、『Tubolito』の33gという「軽さ」は
「路面抵抗の低さ」にもつながっている可能性があります。

『Tubolito』の価格・発売時期

700cのロードモデルは35ドル、
日本円に換算すると4,000円程と
チューブにしてはかなり高めです。

 

2017年中には発売されるようですが、
果たして日本で取り扱う問屋さんが現れるのか‥‥

 

ニッチなアイテムを多数取り扱う
トライスポーツあたりに期待しています(笑)

 

スポンサーリンク