松木です。
SACRA(サクラ)から発売されたエアロハンドル『DBサースター』。
これ、普通のものとは違い、
カーボン層の間に振動を吸収する層「DBR」が組み込まれている
特殊なハンドルです。
発想としては、ビアンキの「Oltre(オルトレ)」フレームに採用されている
「カウンターヴェイル」なんかと同じですが、ハンドルとしては初。
しかも、”エアロ形状”ときています。
それゆえ気になっていました。
ハンドルを叩いた際の、振動の伝わり方の違い。
『DBサースター』(下側)のほうが、
振動が早く収束しているのが分かります。
結果的に、振動は60%低減できるそうな(詳しい説明はSACRAのHP)。
ですが、大事なのは「実際に使ってみてどうか?」ということ。
と、その前に、『DBサースター』の特徴をつかむため、
色々と測定したり、別のカーボンハンドルと比較したりしてみました。
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実測重量
公表は230~250gですが、それよりも軽かったです。
エアロハンドルとしては軽量な部類に入りますし、
高級な振動吸収素材入りで24,000円は、なかなかにお手頃かと。
各部の寸法
芯-芯40cmの寸法です。
下ハンが1.5cm広い”ハの字”形状。
スプリントしやすかったり、
ハンドルの肩に腕が当たりにくいメリットなどがあります。
それから、最もエアロな部分は、高さ18mm、幅53.5mmの流線型。
先日の「UCI3:1ルール撤廃」にハンドルが含まれるのかは知りませんが、
仮にハンドルは対象外だったとしても、3:1は守られていました(^^)
続いて、「リーチ」と「ドロップ」を測ってみます。
数ミリの誤差はあるかもしれませんが、下のようになりました。
「リーチ」は短めですね。
ところで、エアロハンドルにおいては、
「下ハンとエアロ部分の角度の関係」は重要だと考えているのですが、
この『DBサースター』の場合、
下ハンを水平にすると、上ハンの流線型部分もほぼ水平になり、
最もエアロな状態になります。
ケーブルの取り回し
ケーブル類は、もちろん内蔵できます。
Di2なら、上のルートで難なく通せますが、
機械式の場合、ブレーキとシフトの2本通すにはピッタリギリギリ。
無理ではないです。
写真には写っていませんが、肩の裏側にも穴が開けられているので、
シフトケーブルはそちらを使ったほうが良いかもしれません。
サイコンの取り付け
エアロにこだわって作られているため、
ステムクランプ部のゆとりは少なめです。
あまり幅のないステムの場合、
10mmのサイコン台座なら、何とか止められました(^^;
幅が足らなければ、
レックマウントあたりの「両持ちタイプ」か
「ステム共締めタイプ」を使って解決できます。
地面に投げてみて振動吸収テスト
さて、簡単にですが、
『DBサースター』の振動吸収層「DBR」の実力を確かめてみましょう!
比較対象は191gのカーボンハンドル。
まず、フローリングに投げてチェックしてみます。
(※音量注意)
重量差も多少関係しているとは思いますが、
『DBサースター』のほうが、跳ねる感じが少ないのが分かります。
打撃音も低いですね。
叩いてみて振動吸収テスト
続いては、もっと直接的な方法。
下の写真のように、右手でハンドルを叩き、
左手にどのように振動が伝わるのかを感じ取ってみました。
「全然伝わってこない」ってことは流石にありませんが(笑)、
普通のカーボンハンドルと比べて、体感できる違いはあります。
先ほどのグラフの通り、
「伝わってくる微振動がやや少なく、なおかつ収束していくのが早い」
といった印象です。
細かい振動を長時間受け続けていると、
手が痺れてくる原因にもなりえますから、
振動吸収層「DBR」のメリットは十分あるんじゃないかと思います。
今回は取り付けまで!
多少乗り込んでから、また記事にします。
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