松木です。

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。

室内ローラー台トレーニングをするなら共通の問題、

 

”騒音””振動”

 

隣や階下を気にしながらトレーニングしていては
十分な強度を出せませんし、
ハラハラして精神的にも疲れます。

 

 

そこで今回は「6種類の効果的な対策」と、
それらの「オススメの組み合わせ」を紹介しつつ、
完璧な防音・防振対策とは何か?ということを考えていきます。

 

【関連記事】

ローラー台マット7種比較!アルインコ『EXP150』VS ミノウラ『トレーニングマット4』

もう滑らぬ!『ブルカット3』72%カットの防振パッドがリニューアル

 

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①防振ゴム・マット 【効果】★~★★

ローラー台の防音・防振対策5選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 耐震ゴム

ホームセンターで売っている「防振ゴム」や、

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 耐震ジョイントマット

繋ぎ合わせられる「ジョイント防振マット」

 

どちらも防振性能はそれほど高くありません。

”無いよりはマシ”といった程度……

 

そこで、これらは「単体で使う」のではなく、
後で話す「別のものと組み合わせて使う」のが効果的です。

 

②ローラー台用マット【効果】★★~★★★

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 ローラー台用マット

各メーカーから販売されているローラー台用マット。

写真のはMINOURA(ミノウラ)「トレーニングマット4」。

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 ローラー台用マット

他メーカーのマットと同じように

表面→撥水性・シボ加工(シワ)
中身→再現性の高い高反発スポンジ

という構造から成っています。
(素材は「ポリ塩化ビニル(PVC)」がほとんど)

 

 

ローラー台用マットを敷く主な目的は、

  1. フローリングを傷つけないため
  2. 汗や汚れから床を守るため

であって、「防振性能」はおまけみたいなもの。

 

そこまで厚さはなく、
体重、自転車、ローラー台の重さによって、
スポンジはほぼ完全に潰れてしまいますから、

防振性能に過度な期待はしないほうが良いです。

 

 

ちなみに「トレーニングマット4」と聞くと、
「”4″ということは、なんか凄いのかな?」と思えるかもしれませんが、

色々と試行錯誤して作ってみた結果、
「やはりシンプルが一番だな」と落ち着いたのが”4”というだけであって、

実際のところ、特段変わったマットではありませんw

 

③コンクリートブロック【効果】★★~★★★

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 コンクリート

コンクリート打ちっぱなしの床の上で
ローラー台をしても、全然響きません。

 

「硬い=振動を伝えやすい」というイメージがあるため、
これは意外だと思われるかもしれませんが、

コンクリートのように重く、硬い素材は揺れにくい、
つまり「振動しにくく、そして伝えにくい」特徴があります。

 

この原理を利用します。

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 コンクリート

ホームセンターでコンクリートブロックを買い、
ローラー台の下に置くのです。

1000円/個と、値段も高くもありません。

 

 

ただ、ローラー台の脚の部分にピンポイントのブロックではなく、
上のように、ある程度大きく、厚いブロックでないと効果は出ないですから、

「重くて邪魔になる」というのが難点ですね‥‥

 

現実問題、なかなか採用しづらい方法だと思います。

④ALINCO(アルインコ)『EXP150』【効果】★★★

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 ALINCO(アルインコ) EXP150

ローラー台用マットの決定版、
ALINCO「EXP150」(詳しくはこちら)。

 

 

ミノウラ「トレーニングマット4」と基本構造は同じですが、
”サイズ”と”厚み”が違います。

 

  • ミノウラ「トレーニングマット4」:縦1735mm×横850mm×厚さ約6mm
  • アルインコ「EXP150」:縦1500mm×横900mm×厚さ約9.5mm

 

「トレーニングマット4」よりも3.5mm厚いおかげで、
かなりの重さが加わっても、スポンジが完全には潰れません。

 

他のメーカーのローラー台用マットで、
厚さ6mm以上のものはありませんから、
防振性能が備わっている唯一のマットと言っていいでしょう。

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。

厳密には「EXP150」はローラー台用ではなく、
ヨガ、筋トレなんかのフィットネス用に設計されているため、
”縦”の長さは少し短めですが、

だいたいのローラー台ならピッタリ収まってくれるはず。

 

それから「臭いが‥‥」みたいなレビューも多少見られますが、
5cm以内に鼻を近づけないと臭わない程度の微々たるものです。

しばらく使っていれば、それも自然と消えていきます。

 

⑤GROWTAC ブルカット3【効果】★★★★

もう滑らん!『ブルカット3』振動カット72%の防振パッドの改良版

技術屋「グロータック」が開発した
室内トレーナー専用の高性能防振パッドです(詳しくはこちら)。

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。

「ブルカット2」は、上のような四層構造から成ります。

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。

空気室の大小異なる2種類のスポンジが重ねられているのは、
25~50km/hの幅広い周波数の振動を吸収するため。

 

完璧なローラー台防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150。 GROWTAC ブルカット2 独自セル構造

空気室のサイズもしっかり計算されています(右側)。

 

 

完璧なローラー台防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150。 GROWTAC ブルカット2 保護メタル 完璧なローラー台防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150。 GROWTAC ブルカット2 保護メタル

また、前作(左側)では、
「荷重の均一化」だけの役割であった
保護メタルにも「スプリング効果」を追加。

 

2種類のスポンジに加え、
保護メタルにも吸収性能を持たせることで、
ローラー台から発生する振動を徹底的にカットします。

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。

その結果、床に直置きにした場合と比べ、振動は72%減

しかも、低~高速の全域で有効に働いている点も◎。

 

ここまでコンパクトに洗練されている上に、
十分な振動吸収性も両立させているアイテムは他にありません。

 

 

ローラー台の防音・防振対策5選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 ミノウラ 防振パッド

ちなみに、ミノウラからも「防振パッド」が出ていますが、
グロータックと比べると、あまりに素朴すぎる‥‥

 

これだったらホームセンターでも置いてそうです(^^;

⑥自作の防音・防振床【効果】★★★~★★★★★

振動の激しいローラー台を使うのに、
強力な防音・防振対策が必要な場合。

 

「自作で防音・防振床を作製してしまう」方法もあります。

 

動画のように上から順番に
「ローラー台マット⇒合板⇒耐震素材⇒合板⇒耐震素材」
というのが基本です。

 

ですが、「これだ!」という
明確な正解は無いのが、なかなか難しいところ。

 

「安上がりに、防音・防振効果の高いものを作る」ためには
それなりの”知識”と”工夫”、”経験”なんかが必要になってきます。

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 自作 マット⇒合板⇒耐震素材⇒合板⇒耐震素材

例①:合板⇒防音マット⇒合板⇒グラスウールこちらを参照)

 

この組み合わせは、プロも採用する組み合わせだそうです。

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 自作 マット⇒合板⇒耐震素材⇒合板⇒耐震素材

例②:合板⇒衝撃吸収ゲル⇒合板⇒耐震ゴムこちらを参照)

 

ホームセンターで材料を買い揃え、
ローラーの脚にピンポイントで設置することで
安上がりに済ませようと考えた方法。

 

 

調べると色んな自作例が見つかりますから、

もし自作の防音・防振床を作ってみようと思うなら、
それらを参考にすればいいと思いますよ。

個人的にオススメな防音・防振対策

ダイレクトドライブ式ローラー頂上決戦。6社14種を徹底比較してみた。 tacx neo smart t2800

発生してしまった「音」「振動」を抑えることは難しいです。

 

と考えると、そもそも
なるべく静かで、振動の小さいローラー台を選んでおくのが一番。

 

ローラー台のタイプは、
タイヤとローラーが接触しない
「ダイレクトドライブ式」がベストですね。

 松木です。 初代Tacx「Neo Smart T2800」を使用中。 室内トレーニング用のローラー台は、”ダイレクトドライブ式”の一択だと思ってます。  タイヤとローラーの摩擦音が出ないため、最も静寂性に優れる方式 ローラー用のタイヤやホイールを別途用意する必要が無い そんなメリットもあって各メーカーがこぞって発売しているダイレクトドライブ式ローラー。2014年の元祖『TURBO MUIN』から全てチェックしてきましたし、各モデルの使用者からの色んなインプレッションも耳にしてきました。 あまりに多く、...

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 GROWTAC「ブルカット2」+ALINCO「EXP150」

そして、防振対策のほうは、

GROWTAC「ブルカット2」+ALINCO「EXP150」

 

この組み合わせが、最も”スマート”かつ”効果大”だと思います。

 

「EXP150」ではなくMINOURA「トレーニングマット4」だと、
重さでマットが完全に潰れて、
振動が床に伝わりやすくなってしまいます。

 

ローラー台マット7種頂上決戦。 MINOURA ミノウラ トレーニングマット4 ALINCO アルインコ EXP150 重さ 凹み 分厚い

対して、9.5mmある「EXP150」であれば、
凹みはするものの、床に底付きするに至りません。

 

なので、オススメなのは「トレーニングマット4」よりも「EXP150」。

 

 

ローラー台の防音・防振対策6選。ブルカット2、ALINCO EXP150等。 耐震ジョイントマット

必要に応じて、
「ジョイント防振マット(の切れ端)」をプラスするのもアリ。

 

ですが、
あまり色々挟みすぎて”安定感”が損なわれると、
ローラー台や自転車が大きく揺れてしまい、
逆にその揺れが原因となって振動が発生することもありえます。

 

それに、フニャフニャの土台でのローラー台は、
不安定で走りづらいですからね‥‥

 

「防振⇒振動吸収⇒柔らかい素材」と考えがちですが、
「なるべく剛性の高い床をつくる」ことも念頭に置いておく必要があります。

 

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