松木です。
7月27日より『EAT. RACE. WIN.』
(邦題:食べて走って勝って ~レースで勝つための食事~)
が公開されています。
2017年のツール・ド・フランスにおいて
チーム「オリカ・スコット」専属のシェフを務めたハンナ・グラントさん。
彼女を主人公に据えたAmazonプライムオリジナル(30日間のAmazonプライム無料体験)の
計2時間46分に及ぶ密着ドキュメンタリーです。
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目次
世界有数のレストランで腕を磨いたハンナ・グラントさん
2つのレースがあるわ
選手のとシェフのよ
常に移動して寝る場所も変わる
大変だけど報われるとうれしい
毎日食材のことを考え、調達に行く
それが何週間も続くのがこの仕事よ
心血を注ぐの
農場で仕入れたアスパラガスをきっと誰かが気に入るはず
食べる人を幸せにする
そのために頑張れるの
自転車競技会のシェフなら、選手に食事を与えるのがゴール
食事そのものに加え、精神面のサポートも目指す
食べ物で気分を良くし、精神も高めるの
満足のいく食事ができれば、競技に集中できる
フランスを移動しながら私はそんな食材を探す
選手が喜んで食べ、全力を出せる料理を作りたい
私がやっていることは”燃料”を用意すること
食べ物でパフォーマンスが変わるって考えるべきだと思わない?
食べ物には癒す力があって、回復や睡眠にもつながり体を軽くするの
程良い体脂肪率と持久力が手に入る
そしてこの考えに哲学的な要素を足すと、
食事は燃料どころか必要不可欠な物になる
私の理想は、疲れ果てた選手たちが安らげる場を提供すること
1つになれる場所よ
戦士たちには武器を置く時間も必要でしょ
軍部だって武装を解き、食事を囲んで戦略を話し合うわ
私たちが提供する地元産の食事が、その助けになるといい
産地に赴き、生産者の情熱・信念に触れることを大事にする
ツール・ド・フランスなどの食材は、
「大量に食材を持って行き、足りないものは市場で食材を調達する」
というものだと思っていましたが、
時に「野菜農家」に、
時に「イチゴ農家」に、
時に「酪農家」に、
時に「ワイン醸造所」に、
時に「早朝の漁」に(笑)
ツール・ド・フランス開催中にも関わらず、
直接産地に足を運んで生産者と触れ合い、会話をする中で、
その”信念”、”情熱”、”こだわり”に触れることを大事にしています。
そうすることで、最良の食材に出会うことができ、
ひいては、選手たちに質の高い食事を提供することにつながると、
ハンナさんは考えています。
ツールの選手たちが食べるもの
ツールの選手たちは、どんなものを食べているのでしょうか?
オリジナルのハーブソースを乗せたサーモン。
朝食は、定番らしい「ライス+オムレツ」にアボカドを添えて。
日本では聞き馴染みのないライスケーキ。
補給食も美味しそうです。
夕食は、特に豪華。
彩りがとてもキレイですし、
タンパク質を補給できるデッカイ肉が、度々登場します。
昔、ツールに参戦したチームを追った
別のドキュメンタリー映画を見たことがあるのですが、
その中で出てきた食事は、こんなに美味しそうではなく、
パスタに塩をかけただけのもの等、
”いかにも”というようなストイックな食事だった記憶があります。
ですが、近年では、
「必要なエネルギーや栄養が取れればいい」という考えだけでなく、
「美味しい食事で選手たちの心も癒す」という面も重要視されているのでしょう。
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「レース」「チームの内情」「小さな人間ドラマ」にも焦点を当てられている
このドキュメンタリーは、
選手たちの食事だけを取り上げている訳ではありません。
レース自体も臨場感たっぷりですし、
サイモン・イェーツのホワイトジャージ(新人賞)獲得のために、
戦略的に動く「オリカ・スコット」のドキュメンタリーも併行しています。
また、
「スタッフ間の小さな軋轢」「選手たちの人情の機微」といった
”心理描写”が非常に丁寧に記録されています。
数あるツールのドキュメンタリーの中でも、随一のクオリティ(映像美も!)。
2時間46分にも関わらず、面白くてあっという間に観終えてしまいましたね(^^)
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