松木です。
標準グレードのフロアポンプを数種類、
高級品だとBontrager『スーパーチャージャー』、
それからSKS『Airbase Pro』+ヒラメ横カムという定番カスタム品など……
これまで数多くのフロアポンプの道を辿ってきましたけど、
レザイン『スチール トラベル ドライブ』
十年以上に渡るフロアポンプ旅の末に出会ったのがコイツでした。
使い始めて4ヶ月、最高に気に入ってますから生涯の相棒となりそうです。
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インプレッション
洗練されたデザイン
クラシカルな雰囲気漂う木製ハンドル。
ロゴはありきたりな塗装で済まさず、
敢えてニスを塗らないことで木の風合いを強調。
光沢あるスチールボディ。
手の込んだ曲線が美しい脚部。
三つ叉ではなく二つ叉。余計なものを一切排除したミニマルな造形が良き!
普段は見えない裏側の仕上げもしっかりしてます。
ポンプヘッドはレバーで固定するタイプではなくて「ねじ込み式」
レバータイプは、
ディープリムなんかでバルブの出しろが短かったりすると、
差し込み具合が足りずに空気を入らなかったりするのですが、
ねじ込み式なら、
バルブの最悪ネジ山部分さえ見えていれば固定できます。
また、ヘッドに設置された黒いチョボは、
特許を取得している「ABS (Air Bleed System)」と呼ばれるもの。
このボタンを押せば ”プシュ!”っとホース内の空気だけ排出されます。
ホース内が高圧の状態でヘッドを外そうとすると、
勢い良く抜けて、フレームやらホイール、顔に当たる恐れがありますから、
それを防止するためのシステム。
使わなくても問題無いですが、有った方が安心ではあるかな~
コンパクト設計
開封時には「うわっ!小っさ!」と驚きましたよね。。。
フロアポンプと言うよりはむしろ
「ケージ付きの大きめの携帯ポンプ」に近いサイズ感。
厚みもたった6cmしかありません。
また、普通のフロアポンプは本体がいくら立派に作られていても、
ホースは”ダラ~ン”とほったらかしでだらしなかったりしますけど、
これはハンドルにヘッドをねじ込んで収納できる構造になっています。
ホースが短くなってしまう欠点はあるものの、
この「収納性」「スマートさ」はクセになりますよ(^^)b
重量は1072g、ざっくり1.1kgとメーカー公表通り。
”Travel”と名前に付けるだけあって
遠征の持ち運びでも負担にならないよう「軽さ」にはこだわってます。
SKS『Airbase Pro』+ヒラメカムなんかは3kg以上、
ちょっとしたダンベルぐらいあったのに比べれば雲泥の差w
実用性(使用感)
いくらデザイン、軽さが優れていたとしても
「使えるフロアポンプ」である前提が破綻していては意味無し!
ここの所を実際に使いながら話していきましょうか(^^)
まず、普通のフロアポンプだったら何も考えなくてもホースは届きますが、
『Steel Travel Drive』のホースは決して長くない(39cm)ので、
意識的にホイールの近くに置く必要があります。
……まぁこれはそれ程デメリットには感じないでしょうか?
片足でしか押さえられない分、
両足を乗せるタイプに比べれば左右にグラつきます。
なので、なるべく安定した地面を選びたいところ。
「シュコシュコシュコシュコ……」
ポンピングの上下運動の感触は……良くも悪くもなく至って普通。
しかしながら、
華奢な見た目とは裏腹に、空気自体はかなりしっかり入る印象。
それに高圧になってもポンピングはあまり固くならず、
女性でもなんら問題ないぐらい楽に入れられますね(^^)b
【0⇒7気圧までに要したポンピング回数】
古いGP4000Ⅱ 25㎜(実測28.1㎜):46回
新しいGP5000 25㎜(実測26.2㎜):40回
ちなみにハイスペックSKS『Airbase Pro』では後者で32回でした。
重量1/3なのに対し、ポンピング回数25%増で済んでいるのは優秀!
HPの説明には、
「旅やレース遠征等の移動に特化したコンパクトなトラベル専用設計」
とありますが、決してその枠にはとどまっていませんね。
毎日フロアポンプを使うようなヘビーユーザーならば、
「使いやすさ」を重視したモデルの方が合っていると思いますが、
大半の人にとっては普段から『Steel Travel Drive』だけで事足りるでしょう。
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置いておくだけで満たされるフロアポンプ
(以前使っていたフロアポンプは、ハンドル部分がカーテンに隠れていた)
部屋の隅に置いてあるのが目に入っては
「はぁ~イイわ~(*´∀`*)ウットリ」
愛車のCervelo S5でさえこうまでは感じませんから、
「置いてあるだけで所有欲を満たしてくれている」という点では
家にある自転車アイテムの中では断トツNo1。
Lezyneのフロアポンプはどれもスタイリッシュですけど、
『Steel Travel Drive』は運搬しやすさために無駄なものを削ぎ落しているおかげで、
副次的に”デザイン濃度”が凝縮されており、一際異彩を放っているように感じます。
Wiggleだと国内税込価格の4割引きで買えるんですが、
やはり人気なのかメール入荷待ち状態。。。
上位モデルの『CNC Travel Drive』なら在庫ありますね↓
スチールではなくCNC加工されたアルミボディ。
260g軽量化されていて、より運びやすいのは魅力かなと。
個人的には、やはり木製ハンドルの方が”味”・”温かみ”を感じますが(笑)
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