LUN HYPER R33と38

前回は開封の後、アタリの実測重量が出ました。

 

リム・ハブ・スポークの改善点に関しては、
↓R45の時に散々述べたんで、再度詳しく話すことはしません。

前回、驚きの実測重量結果を叩き出したことで期待値はぐんぐん上昇中の新型Lun HYPER! 乗車前インプレッション後編として今回はリム・スポーク・ハブを個々に精査して前作との違いとその意味するところを考えていきます(^^) 実物をまじまじと眺めることで、新型発表時には気づけなかった様々な発見がありましたし、手持ちの情報をもとにリム重量も計算することもできました(チョー軽い!) 【関連記事】 ★即納有り★2023年モデル WINSPACE Lun Hyper 700Cホイール  お買い上げ後の振れ取りサービス付き  ウ...

 

今回は、近しい前作38㎜と見比べている中に
2つ、3つ新たな発見があったので、それについて話したいのと、

全体重量からスポークとハブの重量を引き算することで、
計算上のリム重量を導き出したいと思います(^^)

 

R33と前作38㎜を比較してみた

こっそりデザイン性UP

LUN HYPER R33と38

左がR33、右が前作。

ハブ以外はパッと見おなじです。

でも、よ~~く見ればR33のほうが低い(リム高35㎜と38㎜)

 

LUN HYPER R33と38

新型は「Lun」のロゴが追加されているんですが、
実はそれ以外も若干異なっている箇所があります。

 

 

・・・・・どうですか?分かりますかね?

 

 

LUN HYPER R33と38

「Y」以外のアルファベットを部分的に変更。

また、ドットのグラデーションがきめ細やかにもなっており、
明らかに新型ロゴのほうが垢抜けたデザインとなっています。

 

こんな些細な点など誰も気にとめないですし、
ホイール性能に1ミリたりとも関係ありません。

それでも、

 

「僅かでもより良くしたい!」

 

そんなHYPER設計者たちの『向上心』が垣間見えますね。

製品に感じられるそういった想いが、私は大好きです(^^♪

世界を制しうるリム寸法

外幅27~28㎜だったら、25cタイヤとの相性良いんだけど…」

「経験上、リム高が35㎜が、加速力抜群でありながら、
空力もそれなりに感じられるスイートスポットなんだがなぁ…」

 

前作リムに対する、私の不満をおもんぱかったかのように

 

LUN HYPER R33と38

新型の寸法はドンピシャです。
(右図のように、タイヤ→リムの段差軽減のおかげで空気の流れも整う)

 

 

先日のロードレス世界選手権において、
残り25kmから独走態勢を築き、2位と2分以上の差をつけて優勝した
レムコ・エヴェネプール選手。

 

彼が履いていたホイールはROVAL AlPINIST CLXⅡ。

その寸法は、リム高33㎜、リム外幅27㎜、内幅21㎜

奇しくもR33のリム寸法と限りなく近い数値です。

 

 

”何千通りとシミュレートされた、科学の権化ALPINIST CLXⅡ”

”何十万本とOEM生産してきた豊富な経験の果てに生まれたR33”

 

 

互いに道は違えど『最高』を追い求め続けた2つのメーカー。

その両雄が同じリム形状へと辿り着いたのは、
決して偶然などではなく、必然だったのでしょう。

 

ロードレース(およびヒルクライム)において最も勝利に近い寸法は、
リム高33~35㎜、リム外幅27~28㎜、内幅21㎜に違いありません。

スポークを編んでない謎が解明した

LUN HYPER R33と38

R45同様、やはりR33でもフリー側のスポークは編まれていませんでした。
(「編み」は、スポーク交差点で一方のスポークを下にくぐらせる技術)

 

R45のときは、その理由を
「スポーク同士の接触による音鳴り」「接触摩耗」「剛性のバランス調整」
などと推察していたのですが、

今回、R33と前作38㎜を見比べていると、
ふとその答えが閃いたんですよ!( ゚д゚)ピコーン

 

LUN HYPER R33と38

発表時にも声高に喧伝されていた
ドライブ側スポークの角度拡大による「ねじれ剛性(駆動剛性)」アップ。

 

実はこの改良のせいで、スポークの交点がハブ側へと寄ったのです。

その結果、構造上編むことが不可能になってしまったんですね(^^;
(言葉では説明しづらいですが、実物を見てイメージすれば明白)

 

もし編もうとするならば、スポークを無理くり曲げなければなりません。

……というか多分折れるでしょうねw

リム重量を計算してみた

LUN HYPER R33と38 リム重量

最後にR45の時の同じ方法でリム重量を算出してみましょうか。

 

【フロントリム】前輪528.5g-3.28g×16本-Fハブ85g(±10g)≒391g(前作38㎜408g)

【リアリム】後輪689.5g-3.28g×21本-Rハブ227g≒394g(前作38㎜417g)

 

「ほほう……400gを切ってきたかぁ~(¯ω¯*)フムフム」

 

目ん玉飛び出るほどではないにせよ、
35㎜のTLRリムが390g台は相当に軽量(前作より軽いのは、単に3㎜低いから)

それに370~380gを下回るような いたずらな軽さではないため、
強度・剛性は高く(耐荷重制限135kg!!)、かつ慣性回転(=巡航性)も期待できます(^^)

 

 

それから、フロントとリアの重量差。

「バタフライエフェクトが5ヶ所多い分だけ、リアのほうが随分重いのかなー」
(バタフライエフェクト:カーボンシートをスポーク穴周辺に4巻きする技術)
と想像してたんですけど、意外にも重さはほとんど変わりません。

 

つまり、バタフライエフェクトに使用されるカーボンシートは、
極薄でほぼ重さが無い、ゼロコンマ何gの代物だと分かりますね。

いざ車体に装着!

神か悪魔か…Lun HYPER R45インプレッション♯1【ぶどう坂編】

新旧比較!Lun HYPER R33 VS 前作38㎜【2023年モデル】

 

「う~~む、、、新旧の見分けがつかんなw」

 

R33ほうが華奢に見ちゃうかもと思ってましたが、
全然そんな事ありませんねぇ(下がR33)

リム幅が太いことに加え、タイヤもより膨らんでいるため、
色んな方向から見た際に、むしろ存在感が増している印象を受けます。

 

驚愕のリム重量!Lun HYPER R33と38を新旧比較。

25cとのタイヤとの一体感も完璧!(o^-‘)bグッ

 

 

「もう惚れてもうたで…(*´ω`*)イイワ~」

 

 

次回から、いよいよ乗車インプレッションです。

 

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