弱点発見?Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

前回の葡萄坂での暖気運転を終えて、
今回は北摂へと足を延ばしてのインプレッションです。

 

深緑小川のマイナスイオンに包まれながら
思う存分走り回してまいりましたよー(^^)

 

その中で、死角無しとも思しきLun『HYPER R45』の
弱点らしきものも確認することができましたね。

 

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官能的な高速域&アップダウン

弱点発見?Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

 

HYPER R45は両立する。

”高速巡航””軽やかさ”を。

 

 

「平地は速いけど、重ったるさを感じる…」

「軽快ではあるけど、平地の伸びが甘い…」

そういったホイールが持つ宿命をHYPER R45は打ち破ってます。

 

 

”速くて軽い”

 

 

言葉にすると至ってシンプルなのですが、
突き詰められた”速くて軽い”は、実に甘美な乗り味です。

 

多少のアップダウンなど物ともせずに
スピーディーに流れゆく景色 かつ”サクサク”な挙動には、
否が応でもテンションはブチ上がりますね!

 

恥ずかしながら、つい鼻歌がこぼれ出てしまいましたし、

もし集団走行した際にも
出力ワットを抑えられる上に「アドバンテージを得ている」気持ちにもなれるため
肉体的にもメンタル的にも優位に立てるはずです。

HYPERの強みは上質なカーボンスポーク

〇…Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

 

HYPER R45には共存する。

”硬さ””優しさ”が。

 

 

両脚から生み出される数十kgのペダリングパワーは、
チェーンを伝ってホイールヘと届けられ、
ロードバイクを前進させる推進力へと変換されます。

ゆえに、良く進むホイールに「剛性」は絶対条件!

 

実際、Winspaceが公表している
前作HYPER50の縦・横の剛性値は高めであることが見て取れます。

 

 

しかしながら「高剛性」というのは諸刃の剣。

その剛性ゆえの厳しい反発力や衝撃が、己が身体を痛めつけもします。

 

反発力に脚がやられて中盤以降に踏めなくなってしまったり、
前後輪から”ガツン!”と不快な衝撃が伝わってきたり……

 

弱点発見?Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

だからこそカーボンスポークなんです。

 

この”剛”と”柔”の両方の性質を持ったカーボンスポークのおかげで、
芯があってパワーを受け止めてくれる”カッチリ感”を備えながらも
いくら強く踏んでも、嫌な反発を感じないソフトな脚当たりを実現。

 

例えるなら、1枚布を噛ませているような
シルキーな感触とでも言いましょうか・・・

 

「いついかなる状況でも安心して踏んでくれ!」

 

あたかもそう語りかけてくるような
頼もしくも優しい踏み心地をしており、
疲労が溜まった後半でも実に踏みやすいホイールです。

 

 

ちょっと余談なのですが、
車輪の完成度を高め、かつ金属の1/2の重さしかないカーボンスポーク。

大手メーカーが採用しないのは、
ひとえに「大量生産に向かないから」

 

金属より製造に時間もコストもかかるため
大手にはハードルが高いんですね…(^^;

 

その点 Winspaceには
自国のメーカーが紡いだカーボンスポークがあります。

 

しかも、CADEXのものと同じ工場で作られた
ツールの選手たちも使用している高性能な逸品!

 

それを比較的低予算でホイールへとインストールできるのは、
間違いなく「HYPERたり得ている強み」と言えるでしょうね。

現状、HYPER含む一部のホイールだけが持つ”特権”であります。

ダウンヒル性能は◎

弱点発見?Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

 

ダウンヒルもべらぼうに速い。

 

第一に、風を切り裂く「エアロ性能」が
そのまま下りにおいても発揮されて スピードの伸びが良い!

 

第二に、横剛性がしっかりしているため、
高速コーナリングでも鋭く攻めていける。

 

車体を倒し込んでもホイールがよれる感じがしないので、
「ホイールが耐えられるだろうか?」との恐怖に怯えることなく
”スパーン!”とインを切り込んでいけました(^^)bGOOD

 

下りに苦手意識を持つライダー(私もw)にとっては、いと有り難し!!

R45の弱点とは?

弱点発見?Lun HYPER R45インプレッション#2【北摂編】

前回も話しましたけど、
その登坂力は50㎜級ディープリムにあらず。

 

淡々と一定ペースで登るもよし!
ダンシングでリズミカルに登るもよし!

好みのスタイルで、軽快なヒルクライムを堪能できます。

 

………ただ、ここまでいくつかの峠を越えてきて
弱点が無いわけでは無いとも感じております。
(正確には、個人的に感じる「物足りなさ」)

 

 

”爆発力にやや欠ける”

 

 

それはつまり「瞬発力」「俊敏性」といった類のもの。

 

軽やかだが、縦横無尽とまでは言えない。

サクサク進むが、一刀両断の如きキレ味ではない。

 

 

仮にヒルクライムバトルにおいて
ドンパチ鍔迫り合いを繰り広げている状況を想定しましょうか。

その苦しい最中にライバルが渾身のアタックを仕掛けてきた際、
R45では”ピタリ”とマークすることは厳しく感じるかもしれません。

 

「距離を空けられてしまった………でも巡航力で追いつける!
だからイーブンのハイペースを刻んで距離を詰めていこう!」

 

もしR45を引っ提げてヒルクライムレースに挑むのであれば、
R45の強みを理解し、それを活かす走り方を心掛けるべきでしょうね。

 

 

乗鞍優勝者 lun hyper50mm
(2022年乗鞍HCでの金子選手と田中選手の一騎打ち、photo:So Isobe)

最後になりますが、日本一のクライマーを決める乗鞍HCにおいて
コースレコードに迫る好タイムで金子宗平選手が優勝されました。

おめでとうございますm(__)m🎊

 

写真を見るにHYPER50㎜だと思いますが(カッケェー!!)
彼は熱心な機材探求家だとお見受けするため、
来年は新型の45か33で連覇に挑まれる気がいたしますねぇ~(笑)

 

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