松木です。
長らく『SGX-CA500』一本で勝負していたPioneerサイコンですが、
この度、新型『SGX-CA600』が発表されました。
長ったらしい説明は抜きにして、
「新機能は?」「旧型との違いは?」
ピンポイントにチェックしましょう。
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目次
『SGX-CA600』のスペックを新旧比較
SGX-CA500 | SGX-CA600 | |
本体サイズ |
縦58mm×横58mm×厚さ19mm |
縦88.3mm×横50mm×厚さ16.5mm |
スクリーンサイズ | 1.97インチ 縦30.5mm×横40mm |
2.2インチ 縦45.5mm×横34mm |
重量 | 約75g | 約85g(+10g) |
ディスプレイカラー |
モノクロ |
カラー |
ナビ機能 | 無し | 有り |
最大表示項目数 |
9項目 |
15項目 |
通信方式 | ANT+、Wi-Fi | ANT+、Wi-Fi、Bluetooth |
上面のボタン数 |
無し |
3つ |
側面のボタン数 | 3つ | 3つ |
バッテリー継続時間 | 12時間 | 12時間 |
満充電に必要な時間 |
4時間 |
5時間(急速充電なら1.5時間) |
防塵・防水レベル | IPX6/IPX7 | IP66/IP68(参考リンク) |
マウント方式 | 独自規格のスライドはめ込み式 | Wahooマウント |
価格 | 32,184円 | 359.99ドル(≒40,360円) |
- スクリーンが大きく、そしてカラー液晶へ
- 通信規格にBluetoothが追加され、汎用性が向上
スクリーンの改良により、
これまでに無かった「新たな表示項目」が追加されたり、
「ナビ機能」が追加された点も大きいでしょう。
また、Wahooと業務提携したことで、Wahooマウントを新採用。
(Garminマウントと似ていますが、互換性は完全ではないようです)
本体、スクリーンのサイズ
明らかに『SGX-CA600』の方が、スマート且つキレイですね(^^♪
新たな表示項目
無数の表示項目があるのですが、
「おっ!?」と気になる表示項目が……
コースプロフィール。
矢印は「曲がり角」を表しています。
そして、数字のほうは峠の「難易度」のようで、
例えば、この峠は”第3級”ということ。
ペダリング効率、パワーの左右バランス、TSS。
これまでも”数字”ではありましたが、
視覚的に分かりやすい”図”が追加。
※TSSについて補足
簡単に言えば「練習負荷数値」で、
疲労を管理するための基準となります。
一般的には、
- 150以下⇒翌日には疲労回復
- 150~300⇒2日後には疲労回復
- 300~⇒3日後も疲労回復
ですが、上の数字はあくまで目安に過ぎませんので、
TSSを元に「自分で管理する」という意識が大事。
強度。
左側は、おそらく「FTPに対しての%」。
そして右側が、FTPに対しての%で区分された7つの強度(下図)の内、
「現在どの強度で踏んでいるのか」を示しているグラフ。
データ管理アプリ「シクロスフィア」でのみ確認できたMMPグラフ。
※MMPグラフについて補足
縦軸:パワー、横軸:時間
青:直近1か月で出したベストのパワー
赤の折れ線:現ライドのパワー
これは作成したワークアウトグラフでしょうか?
極めつけは、他のライダーの走行データ。
情報が筒抜けでサボれない(笑)
最大3人まで表示可能で、現在どこを走っているかも分かります。
ナビゲーション機能
Strava上にある「他人が作ったルート」、
もしくは「自作したルート」を取り込めます。
曲がり角には「矢印マーク」、
峠の山頂には「難易度を示す数字」のマーク。
右図のように、そこまでの距離も確認可。
ちなみに、コースアウトしてしまった際には、
音、もしくはメッセージで警告があり、
正しい方向を示してくれるそうなのですが、
GarminやSigmaのサイコンのように
わざわざリルートまではしてくれません。
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パワーメーター本体『SBT-PM91/80』の改良点
見た目上、大きな変化は見られないものの、
- 型番は『SGY-PM910Z』から『SBT-PM91』に変更
- 通信規格は、従来のANT+に加え、Bluetoothが追加されて汎用性UP
- 高圧洗浄機にも耐えうる防水性IP66/IP68(参考リンク)を獲得
- 左センサーの1.65mm薄型化⇒TREKなど、取付できる車種の拡大
現行『SGY-PM910Z』ユーザーが、どうなるのかは不明。
②と③は「フォームウェアのアップデート」
もしくは「スモールパーツ購入」でグレードアップできる可能性はありますが、
④に関しては、センサーのサイズそのものが異なるので無理。
カバーについては、赤色が標準で付属してきますが、
他に、黄、青、白、黄緑のオプションが、通常ラインナップされる模様。
そして、「新型パワーメータを装着できるクランク」に関しては、
まずはR9100系とR8000系のみ(左右片側だけもアリ)。
ですが、R7000系やMTB系、Campagnoloも、
後から間違いなく追加されていくことでしょう。
進化したスマホアプリ『Cyclo-Sphere Control』
走行後の細かな「データ管理」はもちろん、
(ここまでは現行のアプリ『Cyclo-Sphere』でも可)
「初期設定」「走行/コースデータの転送」
「キャリブレーション(ゼロ点校正)」「フォームウェアのアップデート」など、
サイコン、パワーメーター本体のほうで行っていた各種操作が可能に。
さらに、ある程度の「リアルタイムの走行データ」も確認できるため、
極端な話、『SGX-CA600』が無くても問題無いという(^^;
(なお、BluetoothでApple TVなどの大画面に飛ばせるらしい)
唯一問題があるとすれば、
「iPhoneだけでなくAndroidスマホにも対応してくれるのか?」ということ……
気になるデリバリー時期、販売価格は?
海外では、サイコン『SGX-CA600』が12月、
パワーメーター本体の方が11月デリバリー開始となっています。
これは日本国内でも大差ないはず。
そして、日本における販売価格。
海外価格は359.99ドルで、これを円に換算すると40,360円。
ですから、予想するに4万円強といったところでしょうか?
『SGX-CA500』が税込32,184円だと考えると、妥当な価格かと。
いや~、こんな面白そうなガジェット、
ペダリングモニターユーザーなら、絶対買いでしょうね(^^)
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