松木です。
辻善光(よしみつ)さんの新発売DVD
『逆説ロードバイク理論 40~50代でも伸びる!技術・トレーニング・機材』
を視聴しました(こちらから購入できます)。
今回は、その素直な所感です。
先に結論を言ってしまうと
「(個人的に)微妙な章もあったけども、
大きな気づきもあって購入してよかった」です。
ちなみに、辻さんは、
2007~2014年の間、
マトリックス、宇都宮ブリッツェン、Team UKYO
などで活躍していた元プロ選手です。
脚質はスプリンター。
現在はTeam Zenko代表を務め、
ロードバイク、シクロ、トライアスロン関連のイベントの開催・協力、
それから、個人向けのフィッティング、レクチャーが主な仕事のよう。
また、吉本興業の「ふるさとアスリート」にも登録されています。
スポンサーリンク
目次
- 1 目次(動画時間70分)
- 2 各章の感想
- 2.1 【第1章】機材の考察(18分)役立ち度★★★
- 2.2 【第2章】フォーム出し(4分)役立ち度★★
- 2.3 【第3章】レース毎のバイクセッティング(2分)役立ち度★
- 2.4 【第4章】小指で回すペダリング(5分)役立ち度★★★★★
- 2.5 【第5章】パワーの使い方とエアロフォーム(5分)役立ち度★★★
- 2.6 【第6章】ハンドルとペダルへの荷重について(4分)役立ち度★★
- 2.7 【第7章】試合前の調整方法(1分)役立ち度★
- 2.8 【第8章】ロードバイク役立ちテクニック(3分半)役立ち度★
- 2.9 【第9章】段差の越え方(4分)役立ち度★★
- 2.10 【第10章】コーナリングテクニック(9分)役立ち度★★★★
- 2.11 【第11章】ダンシングテクニック(5分)役立ち度★★
- 2.12 【第12章】スプリントのトレーニング方法とテクニック(3分)役立ち度★★★
- 2.13 【特典映像】栄養学~脂質を考える~(1分半)役立ち度★★
目次(動画時間70分)
【第1章】機材の考察
【第2章】フォーム出し
【第3章】レース毎のバイクセッティング
【第4章】小指で回すペダリング
【第5章】パワーの使い方とエアロフォーム
【第6章】ハンドルとペダルへの荷重について
【第7章】試合前の調整方法
【第8章】ロードバイク役立ちテクニック
【第9章】段差の越え方
【第10章】コーナリングテクニック
【第11章】ダンシングテクニック
【第12章】スプリントのトレーニング方法とテクニック
【おまけ】栄養学~脂質を考える~
各章の感想
【第1章】機材の考察(18分)役立ち度★★★
DVD内で紹介している訳ではありませんが、
次のコルナゴ『C64』が、辻さんの愛機です。
【フレーム】Colnago『C64』450s
【メインコンポ】シマノ『Ultegra R8050』
【クランク】Campagnolo『アテナカーボン』165mm
【ホイール】HED『Stinger 5』(公表1265g)
【タイヤ】Vittoria『Corsa』28mm(レースでは25mmを使用)
【ハンドル】One by ESU『ジェイカーボン』420mm
【ステム】One by ESU『スージーステム』120mm
【ボトルケージ】One by ESU『アークカーボン』
【サドル】サンマルコ『Regal』
【ペダル】LOOK『Keo Blade』20Nm
クランク長165mm(身長169mm)は短めですが、
おそらく「ペダリングのしやすさ」を考慮しているのでしょう。
他にも28mmタイヤ(4.5気圧!)だったり、
ペダルの20Nmバネ(尋常じゃなく硬い!)だったりと、
随所にこだわりが見られます。
また、ホイールHEDや、コクピットのOne by ESUは、
なかなかに通で粋なパーツアッセンブル。
ちなみに、DVD第1章の方はと言えば、
「ハンドル」「ホイール」「サドル」「フレーム素材」
「楕円チェーンリング」「ローラー台」「シューズのソール素材」
それぞれに見られる種類と、その特徴を説明。
特に「楕円チェーンリング」「ソール素材」の項目は、
独創的な考察をされていて斬新に感じましたね(^^)
【第2章】フォーム出し(4分)役立ち度★★
「フォーム出し」というよりは、
「3種類のハンドルポジション(ブラケット、上ハンドル、下ハンドル)の使い分け」
がメインの章。
「サドル高」についても触れていて、
ほとんどの人は●●すぎる傾向にあると言います(確かにその通り!)。
【第3章】レース毎のバイクセッティング(2分)役立ち度★
「目的別(ロードレース、ヒルクライム、ロングライド)の
ハンドルの高さ、ステム長、ハンドルポジションの違い」の話。
第2章と同様、「初心者向けの一般論」という感じで、
正直”ハッ”と気づかされるような知識はありませんでした。
【第4章】小指で回すペダリング(5分)役立ち度★★★★★
当然のように「母指球で踏むのが良い」とされるペダリングですが、
「小指(小指球側)で踏みましょう」と真っ向から反論しています。
ネタバレになってしまうため、
その理屈を詳しく話すことは出来ませんが、
このDVD一番の「目から鱗」の内容でしたね(^^)
普段のペダリングを思い返してみても、
DVDの理論とビッタリと一致!
どこか視界が開けるような感覚が得られました。
この「感覚と理屈の合致」(”気づき”に近い)によって
一段階上に成長でき(いわゆる”ブレイクスルー”)、
その数が多ければ多いほど強くなれると考えているため、
この章を見れただけでも、大いに収穫アリ。
【第5章】パワーの使い方とエアロフォーム(5分)役立ち度★★★
「速度が上がると空気抵抗の影響が大きくなるので、
ハンドルの●●の部分を持って、フォームを低くしましょう」と。
これ自体は当たり前な話なのですが、
エアロフォームでも「小指ペダリング」が活きてきます。
合点がいく素晴らしい内容でした。
【第6章】ハンドルとペダルへの荷重について(4分)役立ち度★★
「ハンドルに荷重する腕の向きによって、
ペダルに加えられる力の向きも決まる」という内容。
言われてみると「確かにそうかな」と思った反面、
身体が自然とやってくれている事でもあるため、
そこまで役立ったという印象はありませんでした。
例えば、「呼吸」の理屈を知らなくても、
自然と呼吸はできているのと同じような感覚です。
【第7章】試合前の調整方法(1分)役立ち度★
「レース1週間前になって焦って練習しても逆効果だから、
マッサージやアクティブレストで疲労回復した方が良いよ」とサラッと。
具体的な「調整方法」は、何も話されていません。
当然、辻さんの頭の中には、
もっと緻密な調整法が確立されているのでしょうが、
あえて端折(はしょ)ってしまわれたのかと……
ちなみに、レース直前のトレーニングを最適化したければ、
『ピーキングのためのテーパリング』を実践すれば間違いありません。
【第8章】ロードバイク役立ちテクニック(3分半)役立ち度★
「スタンディング」の習得法を解説している章。
ただ、あまり求められていない気が……
【第9章】段差の越え方(4分)役立ち度★★
路上にある段差、障害物を越えて身を守るための
「前輪、後輪の上げ方」「バニーホップのコツ」を教授してくれます。
「スタンディング」よりは実用的なテクニックですが、
第8章同様、これもYouTubeで見れてしまうので、
DVDに収める内容としてはどうなのかな……という気はします。
【第10章】コーナリングテクニック(9分)役立ち度★★★★
「コーナリング」というよりは「バイクを倒すコツ」。
(コーナーを上手く曲がれないのは、バイクを倒せないことが最大の要因だから)
単に「倒した方がいいですよ」と話すだけでなく、
「倒せるようになるためのドリル」
「倒すためのコツ」
なども懇切丁寧に解説してくれていました。
自身もバイクを十分に倒せておらず、
特に”下りコーナー”に苦手意識があるため、
この章で紹介していたドリルを試してみようかと。
第4章の「小指ペダリング」に次いで有益な章でしたね。
【第11章】ダンシングテクニック(5分)役立ち度★★
2種類のダンシングを紹介。
一般なダンシングの区分、
「ハンドルを引いて攻めるダンシング」
「ペダルに体重を乗せるだけの休むダンシング」
これとは多少異なった角度から話されていた点は、興味深かったです。
ダンシングを多用するタイプのライダーにとっては、
それなりに参考になるかもしれません。
【第12章】スプリントのトレーニング方法とテクニック(3分)役立ち度★★★
辻さんはスプリンターだったそうですから、
深みのある話を期待していたのですが、
「高回転スプリントの練習法」
「スプリント開始時の速度(35km/h、45km/h)によるフォームの違い」
これだけでしたね……(^^;
「スタンディング」「バニーホップ」の方法の代わりに、
「スプリントのコツ」「スプリント力を高める練習」などを
もっと詳しく教えて欲しかった……というのが本音の所。
【特典映像】栄養学~脂質を考える~(1分半)役立ち度★★
辻さん自身の人体実験でハッキリ効果を体感されている
マルホン「太白(たいはく)胡麻油」(一番右)について。
【油の摂取を控えていたとき】
- 肌がカサカサ
- 基礎体温が低く風邪をひきやすい
- 調子のムラが大きい
- 指の逆剝けが多い
- 食事が味気なく楽しくない
【「太白胡麻油」を摂取してから】
- 肌がしっとりし、保湿クリームを塗らなくてよくなった
- 常に身体が温かく、風邪をひかなくなった
- 毎年なっていた霜焼けにならなくなった
- 指が綺麗に
- 毎食サイコー!
- 体脂肪が増えなくなり、簡単に絞れる
現役時代の体脂肪率4%は、もはや人外か……
練習量を増やせば、体重は減らせるものの、
「時間的制約」「疲労蓄積」がネックとなりますから、
”食べ物を変える”は、賢いアプローチと言えるでしょう。
そして、マルホン「太白(たいはく)胡麻油」は、
(科学的データが乏しいものの)信頼度の高めの食材。
DVDに付属してきました(笑)
オリーブオイルなんかと違って
「無香性」で味・風味を変化させないため、
料理、スープ、コーヒーなど、何にでも混ぜてもOKです。
スポンサーリンク