ZWIFT(ズイフト)完全攻略データベース

 

まず気をつけておくべき点として、
「ZWIFT内の体重、身長、出力、フレーム、ホイールには、
現実世界の知識があまり当てはまらない」ということ。

 

ZWIFT特有のアルゴリズムにより速度が決定されているため、
ZWIFTで速さを追求したいなら、
ZWIFT内のデータを調べる必要があります。

 

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速く走るための結論 Ver.2022

先に結論を話しておきます。

 

【単純な速さ】

  • 「体重」によるタイム差は想像以上に大きい
  • 「平地」「下り」で最速なのは、
    CADEX『CADEX Tri』+DT SWISS『ARC 1100 DICUT DISC』
  • 急勾配の走行時間が半分以上占めるコースで最速なのは、
    Felt『IA2.0』or SCOTT『Plasma RC Ultimate』+DT SWISS『ARC 1100 DICUT DISC』
    (ただし、ほとんど登りならLightweight『Meilenstein』にしたほうが速い)

【ロードレース】

  • 総合力No.1のZWIFT『Concept Z1』(以下『C Z1』)を選んでおけば間違いないが、以下のように使い分けると有利になる
  • 『Concept Z1』に近い総合力があり、特に平地で速いのは
    SCOTT『Addict RC』+DT SWISS『ARC 1100 DICUT DISC』
  • 『Concept Z1』に近い総合力があり、特に登りで速いのは
    SCOTT『Addict RC』+Enve『7.8』
  • 平坦基調のレースで最速なロードバイクは、
    Specialized 『Venge S-Works』+DT SWISS『ARC 1100 DICUT DISC』
  • 平坦の最終スプリントで勝ちにいくなら、
    Specialized 『Venge S-Works』+DT SWISS『ARC 1100 DICUT DISC』
  • 峠を含むレースで、平均6%以上ある峠で脱落しない事を最優先させるなら、
    Specialized『Aethos S-Works』
    +Roval『Alpinist CLX』or Lightweight『Meilenstein』
  • Alpe du Zwiftの山頂ゴールで勝ちにいくなら、
    Specialized『Aethos S-Works』+Roval『Alpinist CLX』or Lightweight『Meilenstein』
    (登坂タイム45分を境に、それより速いなら上、遅いなら下の組み合わせがベストと思われる)
  • コースJungle Circuit(ダートな路面)で最速なのは、
    SCOTT『Spark RC World Cup』or Specialized『Crux』+ ENVE『G23』等
    (但し
    前者は平地と下り、後者は登りに強いため、コースによって使い分けるべき)
  • コースCity and the Sgurr(半ダートな路面)で最速なのは、
     Specialized『Crux』+ ENVE『G23』等考察ページ

最新のスピードデータ Ver.2022

トロンバイクが最高バランスであることを証明するプロット図

How does the Tron compare to the fastest frame+wheelset combos?

 

◆フレーム性能チャート

Detailed performance data for all Zwift road bike frames.

 

◆フレーム&ホイール性能プロット図

Quickly see which wheels and frames are top performers on climbs, flats, or both!

 

◆「Volcano Climbルート」における各機材スピードデータ

2019 Volcano ClimbWeight,Watts,w/kg,Height,Bike,Wheels,Full Lap,10km Flat,Volcano Climb,Volcano Descent,40km,Notes75,300,4,183,Cervelo P5x,Zipp 808/Super9,0:34:04,0:14:24,0:08:13,0:03:40,Strava,0:57:3675,300,4,183,Specialized Shiv Disc,Zipp 808/Super9,0:34:04,0:14:24,0:08:14,0:03:41,Strava,0:...

 

◆「Alpe du Zwift」における各機材スピードデータ

2019 Volcano ClimbWeight,Watts,w/kg,Height,Bike,Wheels,Full Lap,10km Flat,Volcano Climb,Volcano Descent,40km,Notes75,300,4,183,Cervelo P5x,Zipp 808/Super9,0:34:04,0:14:24,0:08:13,0:03:40,Strava,0:57:3675,300,4,183,Specialized Shiv Disc,Zipp 808/Super9,0:34:04,0:14:24,0:08:14,0:03:41,Strava,0:...

機材選択の参考になるページ Ver.2022

◆MTB・グラベルロードの「Jungle Circuit」における優位性に関する記事

 

Analyzing speeds on flats, climbs, and dirt.

 

◆路面、フレームの違い(ロード/MTB/グラベル)による「転がり抵抗係数Crr」の違いと考察

 

 

Performance details of Zwift’s latest gravel wheelsets.

 

 

◆マクリ島の各ルートで選択すべきフレーム(ロード/MTB/グラベル)の考察

 

◆「Volcano Climbルート」における最速のロードフレームTop⑨

It’s new bike day! Get equipped before your next Zwift race.

 

◆「Volcano Climbルート」における最速のTTフレームTop③

Tackle your “race of truth” on the fastest setup available.

 

◆「Volcano Climbルート」における最速のホイールTop⑤

The five fastest wheelsets in game for flat and mixed courses.

 

◆「Alpe du Zwift」における最速のロードフレームTop⑨

 

◆「Alpe du Zwift」における最速のTTフレームTop②

 

◆「Alpe du Zwift」における最速のホイールTop⑨

The very best hoops, when the road turns upwards.

全フレーム・ホイールの入手方法 Ver.2022

「どのフレームが一番速いのか」という性能データは、下のページでまとめていますので、ご参考に。初期フレーム3台名称/スペック値写真ZWIFT『Carbon』Aero:★★Weight:★★★ ZWIFT『TT』Aero:★★★★Weight:★ZWIFT『Handcycle』Aero:★★★★Weight:★ZWIFT『TT』などのTTバイクは、 ドラフティング効果が得られない 基本的に、レースでの使用は禁止 アイテムが+10XPしか出なくなるという3つのペナルティーがあります。 ZWIFT『Handcycle』は、以下の特徴あり。 ハンドサイクルの後ろを走った場合、通常のドラフティング効果が得ら...

 

「どのホイールが一番速いのか」という性能データは、下のページでまとめていますので、ご参考に。Drop Shop以外で手に入るホイール3種類名称/スペック値写真獲得方法ZWIFT『32mm Carbon』Aero:★★Weight:★★初期装備Lightweight『Meilenstein』Aero:★★★Weight:★★★★Alpe du ZwiftのルーレットZWIFT『Supersonic Weelset』Aero:★★★Weight:★Fun is Fast(2021年)のいずれかのイベント完了Drop Shopで手に入るホイール(レベル順)名称/スペック値写真獲得可となるレベル獲得に必要なDropsCADEX『AR 35』Aero:★★★Weight:★レベル111,4...

 

 

※以降の記述は、
2019年2月末のDrop Shop登場前にあったフレーム・ホイールでの比較となります。

各条件での計測タイム比較@Richmond「2015 UCI Worlds Course」(2016年1月実施)

Richmond Weight, Watts, w/ kg, Height, Bike, Wheels, Full Lap, Flat, Libby Climb, 23rd St Climb, Downhill 1, Downhill 2 100, 500, 5, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 55: 00, 9: 28, 1: 15, 35s, 1: 21, 27s, Strava 75, 500, 6. 67, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 56: 00, 9: 27, 1: 15, 35s,...

 

体重、身長、出力、フレーム、ホイールを変えて
リッチモンド「2015 UCI Worlds Course」(veloviewer)を走った計測タイムのまとめ。
(A,B,C‥‥の部分をクリックすれば、並び替えも可能)

 

このデータを「体重」「身長」「フレーム」「ホイール」
の4つの要素に分けてまとめ直し、分析してみます。

 

ただし、このデータには、かなり速い装備である
ZWIFT「Concept Z1」、ZIPP『808/Super9』、Lightweight『Meileinstein』
は含まれていないことに注意。

体重を変えて比較

ZWIFT内での装備と速度の関係 体重による影響

【一定】身長183cm、フレーム『ZWIFT Carbon』、ホイール『32mm Carbon』
【変数】体重、出力
【縦軸】出力
【横軸】リッチモンドのUCIフルコース一周走るのにかかる時間(秒)

 

150wでは「体重」によるタイム差が大きいものの、
「出力」の増加とともにタイム差は減少していき、
400wでは、100kg、75kg、50kgが同タイムになっています。

 

「平坦」「上り」「下り」ごとの違いも見てみましょう。

 

ZWIFT内での装備と速度の関係 体重による影響

150~250wでは「上り」は当然ながら、
「平坦」「下り」でさえ、体重が軽いほうが速いです。

 

対して400wの強強度になると、体重に関わらず、
あらゆるシチュエーションで、ほぼ同タイムになっています。

 

~まとめ~

『「平坦」「上り」「下り」に関わらず、
低~中出力では「体重」が軽いほうが相当有利だが、
400wに近づくほど「体重」による速度差は小さくなっていく』

 

参考:Zwift Insiderの「体重とスピードの関係」考察記事

Analyzing weight effects on flats, climbs, and descents.

体重チートは可能か?

ZWIFT(ズイフト) 最速フレーム/ホイール、体重/身長によるタイム差

ライダーの体重は”自己申告制”

0~9999kgの間で、自由に設定することができます。

 

そこで「30kgなんかにすれば、爆速なのでは?」という疑問が……

いわゆる”チート”というやつですね(^^;

 

ですが、この点、ZWIFT側も一応セーブはかけています。

 

体重チートは可能か? ZWIFT ズイフト

明らかに嘘っぽい0~44kgで設定しても、
画面右のw/kgを見ていると、45kgとして計算されています。

 

例えば、体重30kgと入力して90wで走ってみても、
3.0w/kg(=90w÷30kg)ではなく2.0w/kg(=90w÷45kg)と表示されます。

つまり、30kgと入力しても、実際の速さは45kgと同じ訳です。

※2020/3 追記

アップデートにより
一定年齢以下のライダーに限り”下限45kg”が引き下げられたため、
若くて軽いライダーの体重が正確にw/kgに反映されやすくなりました。

 

逆に上限もありまして、9999kgとしても、
一律200kgでw/kgが算出されてしまいます。

 

ドラゴンボールみたいに重力100倍以上では鍛えられません。

身長を変えて比較

ZWIFT内での装備と速度の関係 身長による影響 空気抵抗 速度

【一定】体重、出力、フレーム『ZWIFT Carbon』、ホイール『32mm Carbon』
【変数】身長(153cm、168cm、183cmの3パターン)

 

~まとめ~

『「平坦」「上り」「下り」に関わらず、
-1cmにつき0.1%強タイムは速くなっていく』

 

これは「空力」が考慮されているためです。

 

Every 15cm removed from a rider’s height is like adding 5-10 watts to your power.

フレームを変えて比較

ZWIFT内での装備と速度の関係 フレームによる差 最速

【一定】体重75kg、出力225w、身長183cm、ホイール『32mm Carbon』
【変数】フレームの種類

 

ZWIFT内での装備と速度の関係 ホイールによる差

【一定】体重75kg、出力225w、身長183cm、ホイールZIPP『808』
【変数】フレームの種類

 

ZWIFT『TT』が圧倒的に速いです。

次いで、Cervelo『S5』

 

ちなみに、Specialized『S-Works Shiv Disc』は「重量★/エアロ★★★★」で、
同条件のタイムが28分34秒と、Zwift『TT』+ZIPP『808』よりも4秒遅いです。

ホイールを変えて比較

ZWIFT内での装備と速度の関係 ホイールによる差

【一定】体重75kg、出力225w、身長183cm、フレーム『ZWIFT Carbon』
【変数】ホイールの種類

 

「坂だから軽量」「平地だからエアロ」という区別はなく、
あらゆるシチュエーションでZIPP『808』が最速。

ロードフレームTop5の計測タイム比較@Watopia「Figure8」(veloviewer)(2017年11実施)

Racing on Zwift? Use the fastest wheels and frameset.

 

Richmond Weight, Watts, w/ kg, Height, Bike, Wheels, Full Lap, Flat, Libby Climb, 23rd St Climb, Downhill 1, Downhill 2 100, 500, 5, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 55: 00, 9: 28, 1: 15, 35s, 1: 21, 27s, Strava 75, 500, 6. 67, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 56: 00, 9: 27, 1: 15, 35s,...

 

ZWIFT(ズイフト) 速く走るための数値データ 。最速のフレーム/ホイールは?体重/身長と速度の関係は?

【一定】体重75kg、出力225w、身長183cm、ホイールZIPP『808』
【変数】フレームの種類

 

ZWIFT『Concept Z1』(通称トロンバイク)が最速。

 

そして、9秒差でTREK『Madone』、11秒差でCervelo『S5』と続きます。

 

ちなみに、リッチモンド「2015 UCI Worlds Course」だと、
『Madone』より『S5』のほうが3秒速いという結果でした。

『トロンバイク』VS『ZIPP』VS『Lightweight』@Watopia「Figure8」(veloviewer)(2017年11~2018年3月実施)

βテスターにのみプレゼントされたZIPP『808/Super9(旧名Disc)』、
2018年3月末に追加されたLightweight『Meileinstein』を加えた興味深いテスト。

 

ZWIFT(ズイフト) 速く走るための数値データ 。最速のフレーム/ホイールは?体重/身長と速度の関係は?

【一定】体重75kg、出力225w、身長183cm、フレーム『S5』
【変数】ホイールの種類

 

Cervelo『S5』+ZIPP『808/Super9』
≒ZWIFT『Concept Z1』(通称トロンバイク)が最速。

 

「軽さ★★★★/エアロ★★★」と
スペック上は優れているLightweight『Meilenstein』ですが、
実際に走ってみると「平坦」や「下り」が遅いです。

ヒルクライムでの計測タイム比較@Watopiaにある3つの峠

ワトピアにある代表的な3つの峠
「Epic KOM(時計回り)」「ラジオタワーの激坂」「Alpe du Zwift」
出力、フレーム、ホイールを変えてタイムを計測。

 

ただし、「Epic KOM(時計回り)」「ラジオタワーの激坂」の計測では、
ZIPP『808/Super9』、Lightweight『Meileinstein』が比較対象に含まれていません。

Epic KOM(時計回り)9.41km/3.87%(ストラバセグメント)(2017年1月頃実施)

Want to be king of the mountain? Ride a light bike!

 

ヒルクライムで有利な装備 現実世界では、軽いバイクほど有利な傾向にあるが、 ZWIFT内ではどうか? 空力をとるのか、軽さをとるのか?

【一定】体重75kg、出力、身長183cm
【変数】フレーム、ホイールの種類

 

150w、300w、450wの3パターンで実験していますが、
レースで出る最も近いパワーは300wだと思いますから、
そこの比較で言えば、

 

ZWIFT『Concept Z1』≒Cervelo『S5』+ZIPP『808』が最速。

 

平均勾配が3.87%と緩いため、Aveは24km/hほど。

そのため「軽さ」よりも「エアロ」を重視したほうが速いという結果に。

ラジオの激坂 1.38km/10.4%(ストラバセグメント)(2017年1月頃実施)

Want to be king of the mountain? Ride a light bike!

 

ヒルクライムで有利な装備 現実世界では、軽いバイクほど有利な傾向にあるが、 ZWIFT内ではどうか? 空力をとるのか、軽さをとるのか?

「Epic KOM」の時と同条件にてテスト。

先ほどと同じように300wで比較すると、

 

Cervelo『S5』+ZIPP『808』が最速。

僅差で、ZWIFT『Concept Z1』、
TREK『Emonda』+ZIPP『808』『202』。

 

平均勾配が10.4%とキツく、Aveは12.5km/h

速度が遅いために「軽さ」の重要度が増し、
最軽量であるTREK『Emonda』+ZIPP『202』は、ほぼ最速。

 

それでも、ZWIFT『Concept Z1』や
「エアロ」であるCervelo『S5』、ZIPP『808』の優位性は揺らぎません。

Alpe du Zwift 12.2km/8.48%(ストラバセグメント)(2018年3月実施)

 

Richmond Weight, Watts, w/ kg, Height, Bike, Wheels, Full Lap, Flat, Libby Climb, 23rd St Climb, Downhill 1, Downhill 2 100, 500, 5, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 55: 00, 9: 28, 1: 15, 35s, 1: 21, 27s, Strava 75, 500, 6. 67, 183, Zwift Carbon, 32mm carbon, 20: 56: 00, 9: 27, 1: 15, 35s,...

 

「Epic KOM」「ラジオタワーの激坂」とは異なる傾向が見られます。

フレームを変えて比較

ZWIFT(ズイフト) 速く走るための数値データ 。最速のフレーム/ホイールは?体重/身長と速度の関係は? Alpe du Zwift

【一定】体重75kg、出力300w、身長183cm、ホイール『Meilenstein』

 

TREK『Emonda』が最速。

僅差で『Tarmac』。

そして『Concept Z1』や『S5』が後れを取るという意外な結果に。

 

時速は14.9km/hで、ラジオタワーの12.5km/hよりも速く、
「エアロ」の貢献度はより高くなっています。

 

ラジオタワーの結果から考えると、
Alpe du Zwiftでも『S5』が速そうなものですが、
実際は『Emonda』のほうが27秒も先行。

 

 

考えられる原因としては、
ラジオタワーの計測区間には、登り口の下り含んでおり、
ここでエアロ効果の助走がついて数秒稼いだ結果、
『S5』や『808』のタイムが良かったのかもしれません。

 

もしくは、両者の実験時期には1年以上の開きがありますから、
この間に行われたZWIFTアップデートの際に、
装備の能力に微調整が加えられた可能性があります。

ホイールを変えて比較

ZWIFT(ズイフト) 速く走るための数値データ 。最速のフレーム/ホイールは?体重/身長と速度の関係は? Alpe du Zwift

【一定】体重75kg、出力300w、身長183cm、フレームCervelo『S5』

 

Lightwight『Meilenstein』が最速。

 

『808』は『Zwift Carbon』にすら負けており、
激坂では「軽さ」が正義だと言えます。

 

ワトピア「Figure8」を一周するなら、
Cervelo『S5』+ZIPP『808/Super9(旧名Disc)』が最速の組み合わせでしたけど、
Alpe du Zwiftにおいては、重すぎてダメなようですね。

 

ZWIFT(ズイフト)完全攻略データベース

 

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