松木です。
ZWIFTの2020年8月のアップデート内容のまとめ。
今回のアップデートによって、
ZWIFT環境を大きく変えうる重大な新機能がいくつか組み込まれましたね(^^)
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目次
「ステアリング機能」のロードコースへの拡大
Repack Ridgeのみであった「ステアリング機能」が、通常のロードコースにまで広がります。
これによって「後ろ、横方向から他のライダーへ衝突」ができなくなります。要するに、抜かす際は現実みたいに回り込まないとダメ。おそらく他のライダーに一定の距離以上は近づけない(左右後ろに壁が貼られているような)感じなのだろうと思われます。
イベントにおいては、レース主催者の裁量で使用可能に。先頭を走る人は、ドラフティングを許さないよう左右に動けるようになりますし。逆に後ろの選手はドラフティングから外れないように、前の選手の真後ろ(斜め後ろだとドラフティングが弱い)に入るように操作しなければなりません。
また、コーナーにおいて先行でインをつけば、他のライダーはその後ろか、外側を走らざるをえなくなります。なので、これまでかなり運任せだったコーナーにも技術・戦術が加わることになります。
面白い機能ですが、現状、イベント主催者が「ステアリング有」に設定したとすれば、ステアリング機能を使う人・使わない人が入り混じる状況になるでしょう。そうなると有利・不利(使う方が有利?)が出てきそうではありますね(^^;
「Elite Sterzo(ステルツォ) Smart」(単4電池3本、500時間)という新発売の前輪台を用いてBlutooth接続すれば利用可能になります。現在ZWIFT公式ネットショップから$109で購入可。日本では10月発売予定で、税込11,000円。
Drop Shopに『Tarmac SL7』と『ARC62』が追加
フレームSpecialized「Tarmac SL7」Aero★★★Weight★★★★、レベル5でアンロック、674500Drops
ホイールDT SWISS「ARC62」Aero★★★★Weight★★★、レベル6でアンロック、184600Drops
同じ★数でも性能差があったりして、あくまで「目安」でしかありません。★の数だけから判断すれば、上記二つを組み合わせれば、ZWIFT『Concept Z1』(通称トロンバイク)より速くなる道理ですが、おそらくそういった性能調整にはされていないと思われます(現在スピードテスト中)
一定ペースで走り続けている「Pace Partners」
一定ペースで走るボットZwifter、マラソンで言うところのペースランナーがWatopiaを走っています。「日本時間の3:30~13:30、15:30~1:30の20時間(ただし時間はキッチリではないし、臨時休業もありえる)」「Watopiaのあるルートを走り続けている」「ペース、コースの難易度によって、頭文字A~Dの4種類のボットが存在」
- Amelia Anquetil(アメリア・アンクティル):ペース4~w/kg、山がちなルート
- Bowie Brevet(ボウイ・ブリベット):ペース3.2~3.9 w/kg、しばしば坂があるルート
- CoCo Cadence(ココ・ケイデンス):ペース2.5~3.1 w/kg、時々坂があるルート
- Diesel Dan(ディーゼル・ダン) :ペース1~2.4 w/kg、坂の少ないルート
コーススケジュールが表示されている「ホーム画面(Drop in Screen)」から付いて行きたいボットを選択。「今日は一定ペースで走りたいけど、走りたい時間帯に良いグループライドが無い。でも、一人で走るのは寂しいし…」という時にありがたい機能かと(^^)
Power-Up「Anvil」追加、『Feather』『Burrito』効果修正
『Anvil』(特定のイベント限定)
30秒間一定%体重が増す(Anvilは金属加工のための「金床」。いかにも「重」そうな道具)。下りでは体重が重い方が速いので、そのタイミング使います。テストによると、300w出力時のAlpeダウンヒル、75kgライダー10分7秒、82kgライダー10分フラット……という事は、仮に体重₋10%の効果だとした場合、ザッと最大0.4秒のアドバンテージが得られるアイテムだと考えられます。
体重増は路面抵抗で遅くなるデメリットもありますから、使い所を誤ればむしろ遅くなる可能性があります。長めで急な下り坂がないコースだと「ハズレアイテム」ですねw その場合は使わずに、ライド下のメニューバーから即刻捨てましょう。
『Feather』
体重に関わらず一律「₋9.5kg」の効果でしたが、それだと元々軽いライダーほど有利に働きます。例えば、60kgのライダーの₋9.5kgは強力(w/kgが大幅に上がるから)ですが、120kgのライダーの₋9.5kgはあまり速度アップに繋がりません。そこで、その体重差による不平等を無くすため「10%体重減」に効果が変更されました。
『(Breakaway) Burrito』(特定のイベント限定)
これまでの効果「10秒間、自らの後ろのドラフティング効果のみが消える」⇒新しい効果「10秒間、使用者の半径2.5mにいるライダーはあらゆるドラフティング効果を受けられなくなる」これまでは団子状態の集団内で使ってもほぼ無意味でした。ですが今後は、自分の周りが密集しているほど多くのライバルを苦しませられるアイテムになりました。汎用性・攻撃性が増したと言えますね(^^)b
グループライドにおける「フェンス機能」復活
不具合により3月頃から使用できなくなっていた「フェンス」が、グループライドイベントで順次復活していきます。「勝手に先を行ってしまって和を乱す”フライヤー”のイベント追放」「フェンスを越えた際の注意喚起の仕様」が以前とは変わっているそうです(写真はすべて以前のもの)
タイムギャップの改善
右に表示されているタイムギャップは、走行速度に関わらず「8.3m=1秒差」という当てにならないものでしたけど、これがより正確にはなりました。「路面のタイプによって変わる」とだけ説明されているのですが、おそらく「勾配・路面環境(ダートとか)」がタイムギャップ計算のアルゴリズムに組み込まれたのではないかと思われます。
その他の改良点
- ミートアップ機能の利便性向上:開始後30分までは途中参加できる「Late Join」の追加(レースは不可)、これまでは表示されなかった「リザルト」の表示(レースの場合のみ)
- ZWIFTを初めて入った時に「ノーヘル&ソックス無し」だったのが「ヘルメット&白ソックス」に
- コースにせり出していた樹木、コースを塞いでいた大きな岩などを交通整備
- その他発見されていた複数の小さいバグも修正
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