松木です。
LOOKのミドルグレードペダル「KEO 2 MAX」が
久しぶりにモデルチェンジされます。
ある2つの改良によって
「パワー伝達性」と「滑らかな回転」が良くなったようです。
LOOKペダルを使い続けて7~8年。
色々なモデルを使ってきましたから、
今回の新商品もやはり気になりました。
少し「おっ」と思わせるところがありましたね。
スポンサーリンク
クリートが設置するステンレスプレートが拡大
ペダルボディに組み込まれたステンレスプレート。
このプレートの広さは、
「ペダルの耐久性」
「パワー伝達効率」
「足元の安定感」
などに関わってきます。
新しい「ケオ2マックス」では、
プレートの横幅を3mm伸長。
縦方向にも広がり、
結果、プレート面積は340㎟から500㎟までに拡大しました。
ただ広くするだけで意味がありません。
新しいプレートは、
クリートと一致する形状になるようにつくられています。
接地面の狭いペダルは、
足元が不安定で、足首が動きやすく、
十分なパワーをペダルに伝えることが難しくなります。
そう考えると、今回のステンレスプレートの拡大は、
ビンディングペダルとして一番重要な改善だと考えられます。
スタックハイトの伸長
その反面、「スタックハイト」は伸びてしまいましたね(^^;
「スタックハイト」というのは、
シューズの底からペダル軸までの距離のこと。
この距離が短いほど”ダイレクト感が増す”とされています。
正直、数mmで体感できる違いがある訳でもないんですが、
「スタックハイト」が短い越したことはありません。
旧型の「KEO 2 MAX」が15.7mm。
「ルックの上位モデル」や「シマノ」「タイム」のスタックハイトは13~14mm程度。
「スピードプレイ」に至っては11.5mmです。
「スピードプレイ」愛用者の中には、
このスタックハイトの短さを気に入っている人も多いですね。
そして、新しい「KEO 2 MAX」は17.3mm。
平均よりも3mmほど長いですね。
ペダル軸内部に新たなパーツを追加
LOOKのペダル軸の中身はこんな感じ。
軸の先端のほうにニードルベアリング、
軸の根元のほうにカートリッジベアリングが設置されています。
新しい「ケオ2マックス」には、
その2つのベアリングの間に
”円錐状の樹脂スペーサー”が組み込まれます。
このパーツのおかげで、
ペダルの回転が滑らかに改善されました。
おそらくこの理屈は
「ペダル軸と、ボディ、ベアリング3者の隙間を埋めることで
ペダル全体が安定するから」ということだと考えられます。
スポンサーリンク
新型「KEO 2 MAX」 VS アルテグラ「PD-R8000」
「ケオ2マックス」の対抗馬として挙げられるのが、
シマノのアルテグラグレード「PD-R8000」でしょう。
「ケオ2マックス」にはボディがカーボンの計量モデルもありますので、
それも加えて比較してみます(一応「PD-5800」も)。
KEO 2 MAX | KEO 2 MAX CARBON |
PD-R8000 | (PD-5800) | |
重量 | 260g | 250g | 248g | 285g |
ステンレスプレートの広さ | 500㎟ | 500㎟ | クリートと接地する 必要最小限 |
アルテより広め |
軸素材 | クロモリ | クロモリ | ステンレス | クロモリ |
ボディ素材 | カーボンではない | カーボン | カーボン | カーボン |
スタックハイト | 17.3mm | 17.3mm | 15.5mm | 16.2mm |
税込定価 | ¥11,880 | ¥14,040 | ¥15,721 | ¥12,371 |
両メーカーとも使ったことがありますが、
クリートの脱着のしやすさは似たり寄ったりです。
LOOKのほうは「踏み面が広くて、安い」、
ULTEGRAのほうは「少し軽くて、スタックハイトが短い」のが特徴ですね。
軸素材なのがステンレスなのも錆びにくくて良いです。
う~ん、一長一短があって甲乙つけがたい(^^;
旧型ですが、Wiggleで46%オフになってますね(画像クリック)
スポンサーリンク