松木です。

 

旧型 velocis 2018 ヴェロシス ヘルメット

「BALLISTA(バリスタ)」と並ぶ
ボントレガーのフラグシップヘルメット、
それが「VELOCIS(ヴェロシス)」です。

 

ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。 クーリング性能 ベンチレーション

今シーズン初め頃から、
コンタドールや別府さんなど、トレック・セガフレードの選手が、
見慣れないボントレガーヘルメットを被っていて気になっていました。

 

 

旧型と名前は同じながら、
見た目も中身もまったくの別もの。

 

丸みを帯びた空力学的形状で、
エアロも意識していることが分かります。

 

果たしてどういった機能が搭載されているんでしょうか?

 

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4つの特徴

動画を見てもらうと分かりますが、
空力性能以外に、次の4つの特徴を持っていることが分かります。

 

  1. 高いクーリング性能
  2. 保護性を高める「MIPS」
  3. パッドに取り入れられた「37.5」テクノロジー
  4. BOAダイヤル

①高いクーリング性能

ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。 クーリング性能 ベンチレーション

正面に5つ、頭頂部に1つ、後ろに6つ、
計11つのベンチレーション(空気孔)が設けられています。

 

穴の開き具合だけ見れば、旧型も引けを取りませんが、

 

ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。 クーリング性能 ベンチレーション

コンピューター解析と試作品による綿密な実験により、

それぞれの穴にどのように空気が入り、
ヘルメット内のどこを通って、
後ろのどの穴から出ていくのか、といったことが計算されています。

 

その結果、旧作よりヘルメット内を流れる空気量が多く、
非常に優れた冷却効果を発揮します。

 

この考え方はOGK「AERO-R」に近いものを感じますね↓

『OGK KABUTO初のエアロロードヘルメット「AERO-R1」をインプレ』

②保護性を高める「MIPS」

MIPS ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。

ヘルメット内には「Mips」のマークの入った
プラスチックっぽいシートが入っています。

 

「MIPS」は、
Multi-directional Impact Protection Systemの略で、
日本語にすると「多方向衝撃保護システム」と言います。

 

 

斜めからの衝撃に対して「MIPS」は作動し、
頭部への局所的なダメージを減らしてくれます。

 

下の動画を見てもらうと分かりますが、その効果は絶大です。

 

 

ロードバイクに乗っていて落車してしまった場合、
身体が前へ移動しながら頭を地面にぶつけるケースがほとんどですから、
MIPSはほぼ100%機能して、頭への衝撃を緩和してくれることになります。

 

ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。 クーリング性能 ベンチレーション 後頭部

また、旧型よりも被った際の深さが増しており、

特に、致命傷になりかねない後頭部付近は、
下のほうまで広くカバーしてくれる設計になっています。

 

安全性を重視した結果、
旧型よりも20gほど重くなっているのは仕方ありません。

パッドに取り入れられた「37.5」テクノロジー

37.5テクノロジー ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。

今までのボントレガーヘルメットには無かった「37.5」テクノロジー

 

優れた吸水速乾性があり、
肌を37.5度を保つことから、この名前が付けられています。

 

37.5テクノロジー ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。

上の写真は、
ヤシの身の殻や火山性鉱石を元にした「微多孔質活性粒子」の顕微鏡画像ですが、
この粒子が「VELOCIS」のパッドに練り込まれています。

 

この粒子には、比較的大きな穴が開いており、
その穴が水蒸気を捉え、素早く蒸発することで温度を保つという仕組みです。

 

この粒子は、熱に反応することで活発となる性質があり、
熱を帯びれば帯びるほど、その効果は強く発揮してくれます。

④BOAダイヤル

BOAダイヤル ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。

新型「ヴェロシス」は、
後頭部の調整ダイヤルに「BOA(ボア)」を採用。

 

シューズには取り入れられていた「BOAダイヤル」。

実際のところ、今までの普通のダイヤルと比べて、
特段優れている訳でもないのですが、

 

「包み込まれるようなフィット感」

「細かなノッチ」

「紐によるスマートな見た目」

 

などに定評のあるダイヤル機構です。

GIRO「SYNTHE(シンス)」との比較

GIRO「SYNTHE(シンス)」 との比較 ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。

紹介動画内でも触れられていましたが、
新型「VELOCIS」は、GIRO「SYNTHE(シンセ)」と見た目はかなり似ています。

 

「MIPS」搭載なのも同じです。

 

この両者の性能を比べてみると、

 

VELOCIS SYNTHE
重量(Mサイズ) 260g 272g
安全性能
空力性能 48km/hで-10.8g 基準
クーリング性能 優れる 劣る
税抜価格 25,000円
(バイザー付き)
34,000円

 

被り心地もボントレガーのほうが良いですし、
「VELOCIS」の圧勝というところでしょうか?

 

ちなみに「48km/hで-10.8g」というのは、”少し有利”程度の数字です。

 

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まとめ

ボントレガー2018新型「VELOCIS」。冷却性、安全性を極めしエアロヘルメット。 クーリング性能 ベンチレーション

 

現在、「BALLISTA」を使っていますが、
夏でも使えるレベルの冷却効果があります。

 

ただ、本当に暑い日だと、
ヘルメット内の温度が上がり過ぎるのも事実で、
そんな日には、大きな穴の開いた別のヘルメットを使い分けています。

 

 

頭部の冷却が足りず、オーバーヒートしてしまうと、
頭がボーッとしてパフォーマンスにもろに影響しますし、
熱中症になる恐れも出てきます。

 

そう考えると、冷却効果が必要になる
「夏の暑い日」や「長い登りを走るとき」には
「バリスタ」よりも「ヴェロシス」のほうが向いているでしょう。

 

 

「MIPS」「後頭部の保護」という防護性能の高さも
万が一の落車を考えると、安心感がありますし(^^)

 

 

3つのサイズ展開(S、M、L)と
5、6種類のカラーラインナップ(赤、白、黒、蛍光イエロー、マゼンダ)。

ただ、日本で発売されるのは、この内の3、4種類のカラーでしょう。

 

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