松木です。
CEEPO(シーポ)『SHADOW(シャドウ)-R』
トライアスロンに興味が無くとも、
その近未来的なデザインに
ついつい目が奪われてしまうはず……
パッと見では、どうなっているのか理解できない前輪部分。
今まで見たことも聞いたことも無い
「サイドフォーク」という全く新しい概念です。
泥除けのように伸びたフォークが、
前後方向からフロントホイールを支えます。
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目次
CEEPO『SHADOW-R』のスペック
【素材】40トン ハイモジュラスカーボン100%
【重量】フレーム2230g、フォーク1450g(Mサイズ)
【仕様】ディスクブレーキ&電動コンポ専用
【BB規格】EVO386
【シートポスト】前後リバーシブル、二重固定式
【対応歯数】50T真円~56T楕円(FD台座の取付位置がHigh/Lowの2種類アリ)
【サイズ】S/M/Lの3サイズ
【発売時期】2018年7月中旬
【公式HP】http://www.ceepo.com/portfolio/2019-shadow-r/(こちらで拡大画像を見れます)
フォーク重量だけで、ロードバイクフレームセット並みですね(^^;
シートポスト固定方式は秀逸。
二重に固定することで、
シートポストの”ズリ落ち”を防止できますし、
遠征の運搬時にシートポストを抜いても、
クランプが目印となって、サドル高を変えずに戻せます。
エアロロードにも、このクランプを付属させてくれればいいのに……
至上命題は「極限のエアロダイナミクス」
これまでのシーポ社フラグシップモデル『Viper(バイパー)-R』。
乱流を発生させ、大きな空気抵抗の原因となる
「縦方向の長いチューブ」はこれだけ存在します。
それに対して、
通常のフォーク、シートチューブ、シートステイの3本を排した
シーポ『シャドウ-R』の場合、
空気抵抗となる「縦方向の長いチューブ」はごく僅か。
ダウンチューブも前輪に完璧に沿わせているため、
乱流を引き起こす要因とはなりえません。
中間部分の気流は一切乱されておらず、
非常にスムーズに流れているのが分かりますね(^^)
また、サイドフォークは、
空気をかき乱すハブ周辺を包み隠す役割も果たします。
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両立する快適性
縦方向のチューブを無くしたことによる副次的なメリットとして
「乗り心地の向上」があります。
路面から”突き上げ”があった際、
フレームの各部分が上下にしなる「ダンピング効果」によって、
体に伝わってくる不快な衝撃を減衰。
アイアンマンレースの場合、
180.2kmもの距離をバイクで走り(日本最長の佐渡トライアスロンは190km)、
その後、さらに42.195kmのフルマラソンを走らなければなりません。
よって、クッション性を備えた『SHADOW-R』は、
空気抵抗削減によりバイクパートのタイムを短縮できるだけでなく、
疲労の蓄積を極力抑え、続くランパートのタイムアップにも貢献します。
「ハンドル周辺」「フォーク」の構造はどうなっているのか?
ヘッド周りの拡大図。
まず、エアロバーには、
最新のVision『Metron TFA』が装着されています。
(一般的なハンドルとステムも使用可)
続いて、ヘッド周辺の構造を図に示しました。
フォークコラムから伸びているサイドフォークマウントは、
Di2ジャンクションAのスペーサーマウントを連想させますね。
構造を考えると、
「赤丸の部分は本当に必要なのか?」
という疑問が少し浮かんできますが、
- デザイン性
- 空力の向上
- サイドフォークの強度UP(ヘッドチューブ下部だけでは脆弱)
こういった存在理由が思いつきます。
それから、
フロントブレーキへのケーブルの取り回しですが、
おそらくこのような感じではないでしょうか?
前方左側に見える”穴”は、
ホースをブレーキ本体へと導くために必要なのでしょう。
2か所の内蔵収納スペース「BENTO BOX」&「TOOL BOX」
上からのアングル。
トップチューブに”スリットの入ったラバー”。
下からのアングル。
BB下付近に「TOOL BOX」と書かれた蓋が確認できます。
つまり、補給食を入れておくための「BENTO BOX」(「BENTO」は世界共通語)と、
予備のタイヤ&チューブ、携帯工具などを収納しておく「TOOL BOX」は、
上図の位置に用意されていることになります。
ちなみに、Sサイズのみ「BENTO BOX」が無く、
代わりに汎用の収納ボックスを取り付け可能とのこと。
7~8月にかけて全国で試乗会を開催
『Shadow-R』の「直進安定性」「巡行性」「乗り心地」を
体感できる試乗会が、7月下旬より全国各地で予定されています。
- 大阪:7月29日(日)
- 福岡:8月4、5日(土、日)
- 名古屋:8月11、12日(土、日)
- 東京:8月18、9日(土、日)
場所や時間などの詳細情報は、
また後日CEEPO JapanのFacebookページのほうで案内されます。
「遠征しやすい」と謳われているのですが、
誰がどう見たって、邪魔で持ち運びにくいフォークです(笑)
フォークが簡単に取り外しできる構造なのでしょうか?
そういった疑問をぶつけてみたり、
間近で実車を拝むためにも、脚を運んでみたいですね(^^)
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