松木です。
日本でもジワジワと人気を集めつつある
ニュージーランドメーカー「チャプター2」。
ニールプライドの創業者であったマイク・プライド氏(左)が、
「自分が本当に乗りたいと思うバイクを作りたい」という想いから再スタート。
まさに彼の”第二章(=チャプター2)”の幕開けを告げるブランドです。
初作『TERE』が日本に上陸したのは去年の夏。
ニールプライドにて培った技術に磨きをかけた
高次元で、かつ穴の無い性能を備えているバイクです。
さらに、ニュージーランドの先住民族「マオリ」伝統の柄。
「未開の道」を象徴している
他に類を見ないデザインによって、
『TERE』の人気は瞬く間に広がっていきました。
それから、およそ8ヶ月。
早くも次期モデルとなる『RERE』が発表されました。
『TERE』が、マオリの言語で”すばやい、迅速”という意味の
軽量オールラウンドモデルであったのに対し、
『RERE』は、マオリ語で”流れ”を意味するエアロロードです。
その特徴を見ていきましょう。
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目次
風洞実験により徹底追及されたエアロ形状
ニュージーランドの最高学府であるオークランド大学。
その風洞実験施設にて”エアロダイナミクス”が解析され、
『RERE』のフレーム形状は煮詰められていきました。
ステム一体型ハンドル『MANA』
ステム一体型のエアロハンドル『MANA』。
『MANA』は、マオリ族の言葉で”パワー”を意味します。
つまりは「エアロ」であるのは当然として、
たとえスプリントで強い力を加えたとしても
ヨレることのない「高剛性」も持ち合わせているのでしょう。
補足しておくと、
『MANA』は『RERE』にしか使えない
専用ハンドルという訳ではありません。
また、フレームセットには付属しておらず、
あくまでオプションパーツとして購入しないといけません。
サイズ(ステム長/ハンドル幅):80/400, 90/400, 100/420, 110/420, 120/440
重量:330g (100/420mm)
寸法:リーチ70mm、ドロップ128mm、ステム角-7°
価格:¥53,343
インテグラルデザインを取り入れたヘッドチューブ
ステム、フォーククラウン部を
ヘッドチューブと融合させているデザイン。
空気が最初にぶつかるフレーム最前面。
その部分に対する空気抵抗削減には、特に余念がありません。
フレーム全体に見れられる流線形
フォーク、ダウンチューブ、シートポスト、シートステイ等。
フレームのあらゆる箇所が”流線形”。
シートステイに関しては「快適性」も考慮されており、
十分に細く、かつ弓なりに曲げてつくられています。
『TERE』が「エアロ」「剛性」「軽さ」、
それぞれのバランスを優先した”カムテール形状(右)”を採用したのに対し、
『RERE』は、徹底して「エアロ」に特化させてきました。
高いパワー伝達性を実現する大口径チェーンステイ
細身なシートステイとは対照的に、
BB~リアエンドにかけてのチェーンステイは
かなり”ボリューミー”。
これは、エアロロードの弱点である「横剛性」をカバーし、
「パワー伝達性」「加速性」を高める設計ですね。
兎に角エアロであればいいのではなく、トータルバランスは必須です。
ちなみに、BB規格はPF86.5。
前後リバーシブルなシートポスト
シートポストは、前後対称な形になっているので引っくり返せます。
TT、トライアスロンなどで、極端な前傾ポジションを取りたい場合に役立ちます。
シリコンカバーで隠れていますが、
シートポストの固定方式は、どうやら臼式の様子。
それから、ブレーキ方式は前後とも”ダイレクトマウント”です。
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フレーム重量とサイズ展開
フレーム素材は、『TERE』と同じ
東レ「T700/T800、3K」カーボン。
『Dogma F10』の「T1100、1K」なんかに比べると劣りますが、
そこそこ高い”重量比剛性”をもったカーボン素材です。
そして、気になるフレーム重量(⇔『TERE』の重量)ですが、
- フレーム(Mサイズ)998g(⇔950g)
- フォーク(カット前)398g(⇔390g)
- シートポスト198g(⇔198g)
オールラウンドモデルの『TERE』と比べて合計56g差しかなく、
エアロロードとしては、相当軽量な部類に入りますね(^^)
サイズ展開は5つです。
基本的に外国人の体格に合わせたサイズ展開なので、
最小のXSサイズでも、トップチューブ長は514cm。
女性なら、ある程度身長がないと厳しいでしょう……
カラーリングと価格
「マット&グロスブラック」。
「エセンシャルコレクション」と名付けられた定番カラーです。
フレームセット価格は、288,480円(送料、税込)。
他のメーカーだったら40万はかたいでしょうから、これは安い!!
チャプター2のイメージカラーである
エメラルドグリーンの入った「パール+UD」。
こちらは「リミテッド・エディション」と名付けられた
生産台数が限られているカラーリングです。
「リミテッド・エディション」は、
半年~8ヶ月周期で展開される予定。
つまり、半年~8ヶ月後のカラーラインナップは、
定番の「マット&グロスブラック」と
「パール+UD」ではない「リミテッド・エディション」。
限定カラーでも価格は同じです。
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