松木です。
6/3より開幕している「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」で、
スペシャライズドの次世代エアロロードがスクープされました。
『Venge Vias』と比較しながら、その特徴を見ていきましょう。
スポンサーリンク
目次
2019年モデルと現行『Venge』を比較してみる
まずは現行。
これと比べると新型のエアロロードは、
- 新型のハンドルで、もちろんケーブル類は完全内蔵している
- フォークの形状は、まるでTTバイクのように扁平
- トップチューブのステムに近い部分の”コブ”が消滅してスマートに
- トップチューブがホリゾンタル(水平)に近づいた
- ダウンチューブの「ホイールに沿ったえぐれ」「ねじれ形状」の廃止
逆に、めぼしい変化が見られないのは”リア三角”です。
①新型のエアロハンドル
2017年に、ハンドルとフォークの「3:1ルール」が撤廃されたことにより
非常に薄べったいエアロハンドルを取り付けることが可能になりました。
この新型ハンドルも明らかに3:1よりも薄いように見えます。
専用のサイコンマウント。
『S-Works Tarmac SL6』にも取り付けられた新型ハンドル。
汎用のサイコンマウントも、ギリギリ装着できるようですね。
②TTバイク然とした扁平なフォーク
フォークブレードは、TTモデル『SHIV』に近い形状です。
車体最前面にあたるハンドルとフォークを
なるべく薄く設計することは、
エアロ的なメリットが大きいと言えます。
スポンサーリンク
③トップチューブ&ダウンチューブのスマート化
現行の『Venge』は、
トップチューブのステムの近い部分に特徴的な”コブ”、
そして、ダウンチューブには
「ホイールに沿うようなえぐれ」「若干のネジれ形状」
などが目につきますが、
新型では、そういった複雑な造形が一切消えています。
その上、
トップチューブもよりホリゾンタル(水平)に近づいており、
非常にスマートな外観となっていますね(^^)
「フォーククラウン~ダウンチューブ」の隙間は、
空力学的に考えると、不利に思えなくもありません……
ですが、この点については、
「計画的な隙間を設けることで、空気を通り抜けやすくする」
というアプローチに変更しただけだと考えられます。
④BBが相変わらず”圧入式”
最初に、この写真を見た際、
「BB規格はもしや”スレッド式”」かと期待したのですが、
このBBはCeramic Speed『BB30 to 24』。
つまり、これまでと同様
スペシャの独自規格OSBBということになります。
残念(笑)
⑤Di2ジャンクションAがシートポストに埋め込まれている
これまで、Di2の内蔵型ジャンクションAを収める場所として、
ダウンチューブ、トップチューブ、バーエンドなどが一般的でしたが、
シートポストとは初めてです!
この発想は頭に無かったですね(^^;
ダウンチューブ、トップチューブに穴を開けると、
多少なりともフレーム性能が損なわれてしまいますし、
バーエンドだと、落車時にヒットして破損しやすいです。
確かに、シートポストに内蔵すれば、
そのようなデメリットを払拭できます。
以上が、スペシャの新型エアロロードに見られる特徴・変更点でした。
全体的に”シュッ”としたデザインに加え、
「エアロ性能」はブラッシュアップ。
更に、細かな「使い勝手」も最適化された印象を受けます。
ディスクブレーキ化の流れが強まりつつある現在からすると、
おそらくは、このスペシャ新型エアロロードも
GIANT『Propel』のようにディスクブレーキ一択でしょう。
そして、やはり『VENGE』の名が付くのではないかと予想しますが、
これらの点は、メーカーの正式発表が待たれます。
スポンサーリンク