松木です。
前回に引き続き「コスパ」の高すぎるロードバイクを紹介。
「GIANT『TCR Advanced 1 SE』がNo.1」という意見は変わらないんですが、
メーカー全体として見れば、GUSTO(グスト)が最強だと思ってます。
GUSTOには、いくつか特徴があります。
- 全モデルに渡って、コスパが異常に高い(例えば『RCR Team TL』は「カーボンフレーム+R8000+45mmチューブラーホイール」7.3kgで29万)
- カラーリングが左右非対称
- フレームは、ハイエンド~エントリーまで全て東レT1000+T800を使用した同一製品
- 同様に、ハンドル、ステム、シートポスト、サドルは、全モデルで同じ物が装着されている
- 故に、ハイエンド~エントリーの違いは、コンポとホイールだけ
- フレームは2種類、”反応性”『RCR Team』と”振動吸収性”『RCR Team Duro』
ちなみに運動性能も抜群。
半年ほど前に「名古屋サイクルトレンド」で試乗した際には、
次のようなインプレをしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【加速性】9点
【剛性】8.5点
【振動吸収性】8.5点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】8.5点
(※8点で「なかなか良い」)
『RCR TL』を『ターマック』と比較した場合、
さすがに”洗練されたバランスの良さ”には劣るものの、
各性能に個別に点数を付けていくと
『ターマック』に匹敵するぐらいになります。
特に「加速性」は印象的で、
『ターマック』以上とさえ感じるほど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、そんなGUSTOをピックアップしていきましょう。
【関連記事】
スポンサーリンク
GUSTOというメーカーの生い立ち
以下、主にHPより転載。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GUSTOはアタッキ社が作るカーボンロードバイクです。
- Game-ジョイフルライフ
- Urban-都市/レジャー
- Style-独特の特徴
- Technology-精密な技術
- Original-オリジナルデザイン
アタッキ社は元々カーボン製のパソコンや携帯電話などの
ボディーやパーツを生産する会社が、
2006年に立ち上げたカーボンメーカー。
そして、その技術力と生産力を活用して、
多くのバイクブランドに自転車フレームを
OEM供給(相手先ブランド名製造)してきました。
有名ブランドの多くは、自らの工場を持たずにOEM生産を依頼し、
そのほとんどは台湾系企業の中国工場で生産されています。
そのため、カーボンフレームを自家生産しているのは、ほんの僅かなブランドだけ。
アタッキ社は、GUSTOというカーボンバイクブランドを通じて、
「優れた商品を手頃な価格でユーザーに供給する」という使命でスタートしました。
自らコンチネンタルチーム
「Ljubljana Gusto Xaurum(リュブリャナ・グズト・サウラム)」を持ち、
レースで培った経験がフィードバックされ、製品に生かされております。
2017年に開催された「ツールド・とちぎ」では、
総合優勝・スプリント賞・山岳賞の3タイトルを獲得。
直近では、2018年9月のツール・ド・ラブニールで総合優勝。
GUSTOのマスコットキャラ「アタ吉くん」(笑)
2019年モデルGUSTOの全7種類ラインナップ
フレーム | コンポ | ホイール | 税込定価 |
RCR Team TL (ゴールド) |
R8000 | アタッキ社オリジナル 45mmチューブラー |
289,440円 |
RCR Team Legend (マットチタン) |
R8000 | カンパ『シャマルウルトラC17』 | 321,840円 |
RCR Team Pro (レッド/ホワイト) |
R8000 | カンパ『カムシン』 | 246,240円 |
RCR Team Elite (ホワイト) |
R7000 | カンパ『カムシン』 | 203,040円 |
RCR Team Duro TL (ゴールド) |
R8000 | アタッキ社オリジナル 45mmチューブラー |
289,440円 |
RCR Team Duro Sports Ultra (マグマレッド/マットチタン) |
R7000 | アタッキ社オリジナル 45mmチューブラー |
246,240円 |
RCR Team Duro Sports (マグマレッド/マットチタン) |
R7000 | カンパ『Calima(カリマ)』 | 203,040円 |
上4モデルのフレームが、”反応性”重視の『RCR Team』。
そして、下3モデルのフレームが、
2019年より新たに追加された”振動吸収性”重視『RCR Team Duro』。
いずれも、東レT-800カーボンをベースに使用し、
BB周りの力がかかる箇所には高剛性T-1000を配置。
ハンドル、ステム、シートポストは、
ControlTech『CLS』のアルミ製。
そして、サドルがSelle Italia『Novus(ノウス) Boost』で統一。
この辺りのパーツに関しては、将来的な交換が前提で、
とりあえず取り付けられているといった所でしょうか。
スポンサーリンク
加速反応性『RCR Team』シリーズ
RCR Team TL(7.3kg)
- プレスフィットBB86
- スローピング形状(一応「Compression Geometry Design」という名がアリ)
- ドライブ側のチェーンステイのほうが太い左右非対称形状
とにかく「剛性」を高めることを至上命題としたフレームで、
最初にも話しました通り、「反応性」が特に素晴らしい!
Sサイズの公表重量は、フレーム1050g、フォーク400g。
重量からも「軽さ」より「剛性」を重視していることが読み取れます。
ホイールは、アタッキ社オリジナルの45mmカーボンチューブラー。
おそらく1400gぐらいでしょう。
大きな特徴の無いリム、ハブ、スポークで構成されており、
「10万前後の中華カーボン」といったイメージでいいかと。
RCR Team Legend(7.3kg)
日本限定モデル。
カンパ『シャマルウルトラC17』がアッセンブルされていて、
間違いなくカーボンチューブラーより汎用性が高いです。
長く愛せそうなマットチタニウムカラー。
う~む……これは欲しくなるなぁ(^^;
RCR Team Pro(8.1kg)
ホイールにカンパ『カムシン』を履かせてコストダウンを図ったモデル。
写真上では、最近ワイドリム化を発表した『カムシンC17』では無いですね。
他のモデルよりもコスパは低め。
ただ、このカラーリングが好みだったり、
既にグレードアップ出来るホイールを持っていたりするなら、
選択肢に入ってくるかもしれません。
RCR Team Elite(8.1kg)
『RCR Team Pro』(ブラック/ホワイト)とコンポが異なるだけ。
「高性能カーボンフレーム+105『R7000』で20万」なら相当良い買い物かと。
『RCR Team Pro』と同じ8.1kgと、おかしな事になってますが、
どうも『RCR Team Elite』のほうが、実際はもう少し軽い様子……
振動吸収性『RCR Team Duro』シリーズ
RCR Team Duro TL(7.5kg)
- ネジ切りBB
- トップチューブ~シートステイが弓なり形状「Arcus Damping Design」
- 超軽量かつ振動減衰性を持つ素材『INNEGRA(インネグラ)』
必要十分な「剛性」を備えさせながらも、
高次元の「振動吸収性」も纏ったレーシングエンデュランスモデル。
「INNEGRA」というのは、
「軽量性」「剛性」「振動減衰性」を併せ持った高機能繊維。
通常、上の写真のように、カーボンと複合して使用されるのだそう。
『RCR Team Duro』のフレーム、フォーク重量は不明ですが、
同仕様の『RCR Team TL』が7.3kgであることから察するに
『RCR Team』フレームよりは若干重いのかも?
RCR Team Duro Sports Ultra(7.6kg)
Ultegaraだろうと105だろうと、「変速性能」の違いは皆無。
この仕様で25万切りは、純粋に”ヤバイ”と思います。
煌びやかに輝くマグマレッド。
ゴールドより格好良いよなぁ……
全モデル中、”形状”、”カラーリング”は圧倒的に好み。
マットチタニウムも良いですね~(^^♪
同じカラーリング名であっても、
『RCR Team』シリーズとは、
”カラーの配色”は多少違っています。
RCR Team Duro Sports(8.2kg)
カラーバリエーションは『RCR Team Duro Sports Ultra』と同じ。
そして、105『R7000』+カンパ『Calima』で20万。
カンパ『Calima』は聞き慣れないホイールですが、
- 『Khamsin C17』前後1806g、リアスポーク24本、C17ワイドリム
- 『Calima』前後1878g、リアスポーク27本、C17ワイドリム
スペックを比べる限りでは『Khamsin C17』の更に下位グレード。
基本的に単体販売の無い、”完成車用ホイール”のようですね。
スポンサーリンク