前日の記事
DAY17の走行データ
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DAY17 蹂躙されるかのような圧倒的スケール感
「ぜぇはぁ!ぜぇはぁ!」
別府弁天池を出発した後、
十三峠とクリソツな路面・勾配の坂道を登っていました。
「ふぅ〜、やっと越えたで……( ´ཫ` )」
下り切ってその先に待ち構えているのが、
秋吉台を通るカルストロードです。
ここも かねてから走ってみたかった道なんですよねぇー(^^)
………ところが、実際入ってみると、、、
「ただの山道(※しかも坂道)じゃねぇか!ヽ(`Д´#)ノ ムキー」
もしや”がっかりスポット”だったりするのか?
嫌な予感が頭をよぎりました。
・・・期待を裏切られ、
失望の念と、沸々とした怒りを感じつつ走ること10分。
周囲を取り囲み、視界を遮っていた木々が突如消え去りました。
そして、
「うっ………」
「うわあぁぁぁぁーーーー(゚∀゚)キタキタキタ━!!!」
どこまでも続く、果てしないカルスト地形。
ちょっとこれは信じられん光景ですわ。。。
一面緑に覆われたミルクロードも良かったですけど、
この奇妙奇天烈(きてれつ)かつ圧巻な景色は、その感動を遥かに上回ります。
「”がっかりスポット”とか早とちりしてゴメンよ……。゚(゚´Д`゚)゚。」
せっかくなので『秋吉台カルスト展望台』にも立ち寄りましょうかね(^^)
この石灰岩は一体何百万……いや、何千万個あるんだろう?
夥しい数の岩を目の前にし、図らずもそんなことを想像してしまいます。
「はぁ〜、すごかったぁ〜!」
この上ない感動の気分に浸りながら
駐輪場に停めていたロードバイクに戻ってみると、、、
「カラス!?Σ(゚Д゚)」
なんとリアバッグの上に かの有名な黒鳥がw
ダッシュで駆け寄ると飛び去っていきました。
「はぁはぁはぁ………」
「よっ、良かった。なにも荒らされてはないみたいε-(´∀`*)ホッ 」
バッグを開けぱなしにしてたらば、
中の食糧はやられてたでしょうね(^^;
「おしっ!気を取り直して次に向かうとするか!」
秋芳洞(あきよしどう)
秋吉台に真下に広がる国内最大の鍾乳洞(全長10.7km、内1kmが観光コース)です。
入口は、両端と真ん中の計3つ。
私が入ったのは、その内の真ん中の「エレベーター口」
ここはまずエレベーターで80mの地下世界へと連れて行かれます。
「あの〜、中って結構寒いですか?(バイクジャージ姿)」
「内部は年中17℃の一定に保たれています。」
「(17℃か……なら防寒着無しでも大丈夫だな!)」
貴重品だけ持ってエレベーターに乗り込みました。
「さぶい!?((;゚Д゚))ガクガク 」
洞窟らしく ひんや〜りした空気感。
歩いているだけで手がかじかんできます。
「これはどう考えても10℃ちょいしかないぞ……」
横着せずダウンジャケットと手袋を着てくるべきでしたw
あっ、肝心の秋芳洞のほうですけど、
信じられんほどの非現実的で壮大な世界ですよ。
RPGの洞窟ダンジョンに自らが迷い込んだかのような……
俗っぽい例えで恐縮ですが、まさしくそんな感覚でしたよ(^^)
くらげの滝登り
洞内富士
百枚皿
傘づくし
などなど、炭酸カルシウムを含んだ地下水の流れ方の違いにより
独特な自然の芸術作品が、たくさん生み出されてましたね!
秋吉台も大概凄かったですけど、この秋芳洞も同レベル。
「一生のうちに一度は見ておきたい」
どちらも そう言ってなんら差し支えない素晴らしい観光地でした(^^♪
「いやぁ〜、今日はずーーっと感動しっぱなしだったなぁ〜」
ホクホクした気持ちで本日の宿へと向かいます。
その途中、
「ビュオォォォーーー!!!」
「なんだぁ〜この激下り坂は(゚Д゚)???」
気になって振り返ってみたところ
そこには写真で目にしたことのある光景が!
カルストベルグ
プロロードレースのコースとして有名な激坂です。
その特徴的な急勾配と広い道幅に一発で気づきましたよね。
「チャレンジしてみようかしら?」
そう思ってUターンして登り始めましたけど、
”ズシリッ…”
あまりのペダルの重さに、わずか10mで踵(きびす)を返しました(笑)
遠くから見ると、その”壁具合”がよく分かりますよね。。。
ここをコースにするとか鬼畜の極みですわ…(^^;
その後、5分とかからずに、本日の宿へと辿り着きました。
ゲストハウス&カフェパブ
「TRIP BASE COCONEEL(ここにいる)」
「(ガラガラガラ)すみませ〜ん」
「(シーーーン)」
店内に大きなBGMが流れてはいるものの、
どうやら誰もおられない様子。
「それにしてもオシャレな空間だなぁ〜」
興味津々で店内をキョロキョロ見回していると、
宿泊者のメッセージカードの中に「新米パパ頑張ってください!」
それから、入口近くにポストイットが貼ってあって
「16〜19時外出中、ご用の方は連絡を」と書いてあります。
( ゚∀゚)ピコーン!
「はは〜ん、これは用事(子育て)で家に帰ってるのかもなー」
電話してみます。
「はい、TRIP BASE COCONEELの松田です。」
「あのー、今日泊まらせていただく松木と申します。」
「あっ、いらっしゃいましたか。すぐ向かいますので5分お待ちいただけますか。」
5分後に松田さんがやってきました。
思ったよりもずっと若い。……年は私と同じぐらい?(実際は40ちょいでした)
背が高くてスラッとした体型。
丸メガネをかけ、髪は首ぐらいまでの長め、軽くパーマがかかっています。
さらにバギーパンツを違和感なく着こなしておられ、
店内のオシャレさも納得の、垢抜けた雰囲気をまとう男性でした。
「それじゃ今からここの説明をしますね。」
”デキる男”という感じで、テキパキ案内・説明していただく。
「あのーさっきそこのメッセージを拝見したのですが、
お子さんが生まれたばかりなんですか?」
「はい、そうなんです。今9ヶ月でして大変な時期なんですよ。
なのでまた今から帰って夜の営業まで面倒を見ないといけません。」
ビンゴ!やはりそうだったか!
「もし夕ご飯のアテが無いようでしたら、
夜の営業時間中にこちらのメニューから注文していただくこともできます。」
「分かりました。ありがとうございますm(_ _)m」
そうして松田さんは家に帰られました。
その後、お腹が減っていたので、
持ってきていた食事を店内で食べていると、
なんとなくテーブル上の雑誌が目に止まりました。
「表紙の人はもしや松田さん?」
パラパラとめくってみます。
すると、そこに松田さんのインタビュー記事が掲載されていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美祢市の高校を卒業後、バンド活動をするために22歳で上京しました。
12年間の活動後、結婚を機にシステムエンジ転身して3年ほど働きました。
実は上京してすぐに人混みが苦手ということに気づいて、
早く自然が豊かな美祢(みね)市に帰りたいと思っていました。
そして2019年に念願だった美祢市にUターンすることができました。
当初は地元企業に就職しようと考えていたのですが、
秋吉台周辺に宿泊施設がほとんどないことを知り、
滞在してもらうことで、美祢の魅力をもっと知ってほしい、
地元を活性化したいと思い立ちました。
そこで、父や友達の協力を得て、
かつて祖父ぞが営んでいた定食屋をDIYで改装して(DIY前の写真)
ゲストハウスにカフェ&パブを併設した
『TRIP BASE COCONEEL』をオープンしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほほう、そういうことなのか〜
お店の立地や”作り上げた感”、
そして松田さん自身の都会的な雰囲気に合点がいきました。
食事後、部屋で黙々と作業します。
・・・数時間後、20時近くになってお店のほうで物音が聞こえました。
部屋を出てカフェのほうへ行ってみます。
するとそこに、腕を組みながらソファーに寝そべる松田さんの姿が(笑)
「あの〜すみません、料理を注文したいのですが。」
「ん?ああ、すみません(笑) はい、大丈夫です。何になさいますか?」
「タコライスをお願いします。」
ガバッと起き上がり、会計後に調理を始められました。
その後、食事している間に
- このお店のこと(父親とリフォームしたこと、DIY改装に5ヶ月を要した)
- バンド時代はギター担当だったこと(が、最近ドラムセットを買ったw)
- 奥さんが植物雑貨クリエイターであること(先の写真のハーバリウムなどを手がけている)
- 美祢市周辺のおすすめスポット(松下村塾)や名物(美東ごぼう、一本千円する高級品)
- ロードバイクが趣味の一つであること。走られるコース
などなど、色々とお話をしてくださいました。
「ツーリングが好きなんですが、GIANTのカーボンを買ってしまいました(笑)」
「いや、むしろカーボンのほうが乗りやすいですから、それで良いと思いますよ!」
ガレージに自転車を置かせていただいた際に
黒ベースに赤の差し色が入ったGIANTが目に入りました。
コンポ105、ホイールUltegraという
超堅実かつベストコスパなパーツ構成で組まれてましたよ(^^)b
「この近くで、美味しいお店があれば教えてもらえませんか?」
「お客さんによくその質問されるんですが、
いつも山村の唐揚げをオススメしてます。」
「あっ、そのお店は、さっき机の上の雑誌でも見ました!」
「ここの唐揚げは、とにかく”パリッパリ”なんですよ!
特製ダレとカラシをつけて食べるのも山村流です。
私は30年前からここの唐揚げが日本一だと思い続けてます。」
今回は営業時間的に難しく、泣く泣くパスしちゃいましたけど、
その名はしっかりばっちりインプット!(-ω-)ミネシヤマムラ、ミネシヤマムラ…
「死ぬまでに一度は食べたい唐揚げ」として
私の脳ミソに焼印が押されましたとさ。
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DAY18の走行データ
DAY18 移動日につき写真のみ(秋吉台→須佐ホルンフェルス→益田市)
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初めまして。カルストベルグまで自転車で15分ぐらいの地元民ですw秋吉台は植生と景観を保つ為に毎年2月末に『山焼き』を行います。台地に火柱の立つ光景はなかなかの壮観ですよ。
山村の唐揚げは本当に美味でして、営業時間はいつも混んでます。もしまた山口県に来られる際には是非どうぞ!カルストベルグへの再挑戦もお待ちしてますw
Takaさん、はじめまして(^^)
>秋吉台は植生と景観を保つ為に毎年2月末に『山焼き』を行います。台地に火柱の立つ光景はなかなかの壮観ですよ。
ススキが焦げていたのはそういう訳でしたか!あのだだっ広い大地を燃やすとなると、もはや山火事のようなもんかと(笑)見てみたい気もしますねぇ〜
>山村の唐揚げは本当に美味でして、営業時間はいつも混んでます
ほほう、そうなんですか!いつの日か必ずうかがいたいと思います!
それから、カルストベルグは10mで概ね満足いたしましたw