松木です。

 

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場

パナレーサーから超軽量クリンチャータイヤ
『GILLAR(ジラー)』が登場しました。
(「GILLAR」はスウェーデン語で、英語では「like」に近い意味)

 

実測重量は23cで154g、25cで161g

これは公表重量(23c:160g、25c:170g)よりも軽いです。

 

 

ですが、

「転がり抵抗」「グリップ力」「耐パンク性能」「価格」

これらが犠牲になっては、”ただ軽いだけのタイヤ”に過ぎません。

 

果たして『ジラー』はどうなのか?

決戦タイヤの頂点に立てる実力があるのかを考えてみましょう。

 

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『GILLAR』の特徴

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 ロードバイクタイヤの構造 トレッド ビート ケーシング

タイヤ構造の基本を説明しておきますと、

トレッド:路面と接するゴム
ケーシング:タイヤの骨格となる繊維

 

 

そして、『ジラー』はと言うと、

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 ロードバイクタイヤの構造 トレッド ビート ケーシング ZSGアドバンスコンパウンド AX-αコード ProTiteBelt

トレッド:「ZSGアドバンスコンパウンド」
ケーシング:「AX-αコード」
耐パンクベルト:「Pro Tite Belt(プロタイトベルト)」

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 ロードバイクタイヤの構造 トレッド ビート ケーシング ZSGアドバンスコンパウンド AX-αコード ProTiteBelt

「RACE L EVO3」との違い

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 RACE L EVO3

『ジラー』は、現行の軽量タイヤ
「RACE L EVO3」(23cの実測188g)の後継モデルに当たります。

 

「AX-αコード」と「Pro Tite Belt」は共通。

トレッドだけ「ZSGデュアルコンパウンド」から
20%の転がり抵抗が小さい「ZSGアドバンスコンパウンド」に改良されています。

 

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 トレッドパターン

もう一つの違いとして、
「RACE L EVO3」が全面スリック(溝無し)なのに対して、
『ジラー』のサイドには、独特のトレッドパターンが刻まれています。

 

センタースリック=「転がり抵抗」
サイドパターン=「撥水機能」「グリップ力」「空力」

という役割を持たせているのが良いですね(^^)

他社ライバルとの比較

『GILLAR』がどんなに良かろうと、
他のメーカーに『GILLAR』よりも優れたタイヤがあれば、
そちらを選びます。

 

そこで、下のライバルになりえる
4種類の軽量クリンチャータイヤと比較してみます。

Continental「Supersonic」 超軽量154gのパナレーサー「GILLAR」はめちゃ良いタイヤな気がするぞ‥‥
Continental「Grand Prix TT」 超軽量154gのパナレーサー「GILLAR」はめちゃ良いタイヤな気がするぞ‥‥
Pirelli「P Zero Velo TT」 超軽量154gのパナレーサー「GILLAR」はめちゃ良いタイヤな気がするぞ‥‥
Bridgestone「Extenza R1S」 超軽量154gのパナレーサー「GILLAR」はめちゃ良いタイヤな気がするぞ‥‥

23cの実測重量

  1. ブリヂストン「Extenza R1S」143g
  2. パナレーサー『GILLAR』154g
  3. ピレリ「P Zero Velo TT」163g
  4. コンチネンタル「Supersonic」179g
  5. コンチネンタル「Grand Prix TT」182g

※赤文字は「耐パンクベルト」が入っているタイヤ

 

『GILLAR』は「Extenza R1S」に次ぐ重量にも関わらず、
耐パンクベルトが組み込まれているのが凄い‥‥

トレッド厚は相当薄いのかもしれませんね。

 

「安全性」「ランニングコスト」の面から
「いくら性能が良くても、パンクのリスクが高いのはダメ」だと考えているので、
耐パンクベルトが組み込まれていないタイヤは使いたくありません。

その点「GILLAR」は合格。

転がり抵抗

Continental「Grand Prix TT」 超軽量154gのパナレーサー「GILLAR」はめちゃ良いタイヤな気がするぞ‥‥ 転がり抵抗

第三者機関「Bicycle Rolling Resistance」の実験によると

「Grand Prix TT」>「P Zero Velo TT」≒「Supersonic」

 

「Extenza R1S」と『GILLAR』の科学的データは見当たりませんでした。

ですが、「ZSGアドバンスコンパウンド」のおかげで
『GILLAR』の”転がり抵抗”は、それなりに低いと予想されます。

税込価格

  1. パナレーサー「Gillar」¥6,696
  2. ブリヂストン「Extenza R1S」¥6,804
  3. ピレリ「P Zero Velo TT」¥7,452
  4. コンチネンタル「Supersonic」¥7,992
  5. コンチネンタル「Grand Prix TT」¥8,964

 

個人的には6千円台までが、
クリンチャータイヤに出してもいいかなと思えるラインです。

謳い文句通り”使える”超軽量クリンチャー

実測154gのパナレーサータイヤ「GILLAR」登場 謳い文句通り「使える超軽量クリンチャー」

パナレーサータイヤは、
第一線で活躍する「宇都宮ブリッチェン」に10年近く供給されており、
常にプロからのフィードバックを得ているだけに「グリップ力」にも期待していいはず。

 

「重量」「転がり抵抗」「グリップ力」「耐パンク性能」「価格」

 

”速さ”を追求している中で、
「万能」とまでは言えないまでも
”使える”という部分にもこだわった『GILLAR』。

『GILLAR』乗車インプレッション

ワールドサイクルさんの3ヶ月乗車テスト↓

先月発売されたパナレーサーの超軽量クリンチャータイヤ「GILLAR(ジラー) 」 メーカーから依頼を受けて、8月頃から履いてました。3か月ほどでようやく走行距離が1000キロを超えましたので、レポートしてみたいと思います。サイズは25c、空気圧は6bar、私の体重は57kgです。 取り付けには回転方向の指定があります。前輪に付ける場合と後輪に付ける場合で逆です。取り付けの際は、タイヤのサイドにある矢印をよく見て、取り付けてください。 比較対象はパナレーサーの「レースA EVO3 700x25c」とてもオールマイティでパンクや雨にも強...

 

続いて、プロとしても活動されていた
競技歴21年の菅さんによるインプレッション。

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軽いタイヤはヒルクライム限定としがちだが、
平坦でも踏み出した瞬間から抜けるような軽さを体感できる。

7気圧でのテストでは、巡航時に路面をしっかりとつかみ、
かつ加速時は軽やかなトラクションを感じられ、
ベストな感触を得ることができた。

バイクのモーションが大きい時に
この「数十gの軽量化の恩恵」と「タイヤの性能」が最も発揮される印象だ。

つまり、スピードの変化を要する時に背中を押してくれる。

特にダンシングの振りが明らかに軽く、
路面を引きずらないフレッシュな感覚が印象的だ。

コーナリング性能は路面に噛み込むグリップを感じながら
理想のラインをスッとなぞる高性能。

ヒルクライムだけでなくロードレース全般を走るとき、
バイクフィーリングを変えたいときにも最適なタイヤと言える。

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通販だと、下の「ワールドサイクル」で、
17%offの税込¥5,558で購入できるようですね。

 

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