松木です。
面白いアルミホイールを見つけました。
30mmハイト、4万円台にして、実測重量1405gの軽量ホイール。
しかも、詳細を見てみると、
どうやら「ただ軽いだけ」にとどまっておらず、
性能もしっかり付いてきているホイールのようです。
ALEXRIMS 『ALX473』
※追記
剛性アップを狙い、新しいハブを採用したモデル「ALX473 EVO」が登場しました↓
『ZONDA C17を越えたか!進化したアレックスリム「ALX473 EVO」ホイール。』
シクロワイアードの記事↓
+60g、+1,000円ですが、運動性能は多少上がっていそうです。
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アレックスリム『ALX473』の詳細
このホイールについての情報は、
以下の記事で、これ以上ないほど細かく分析、乗車インプレしてくれています。
※追記 元プロによるインプレッション↓
シクロワイアードのインプレッション
自分は「他のホイールと比べてどうか?」という観点から
「ALX73」というホイールを考えてみることにします。
「WH-R9100-C24-CL」 VS 「ALX473」
5年前ぐらいまでは、
「アルミホイールと言えば、絶対デュラエース」でした。
当初、9万円という低価格で、万能かつ高性能な軽量ホイールは
C24-CLシリーズのデュラエースぐらいしかなかったからです。
しかし、5年経った今でも、
C24-CLシリーズのデュラエースは進歩することなく、
価格だけ6万も値上がりしてしまいました。
さらに、他のメーカーの台頭が著しくて、
今では「C24-CLを買うのは失敗」と言えるでしょう。
なので、
旧態依然の「WH-R9100-C24-CL」を当て馬とすることで、
現代を代表するような「ALX473」が、
いかにコスパに優れているかが見えてくるはずです。
WH-R9100-C24-CL | ALX473 | |
実測重量 | 1412g | 1405g |
リム高 | F:21mm/R:24mm | 30mm |
リム幅 | 20.8mm | 22mm |
リム素材 | アルミ+カーボンラップ | EXAアルミ合金 |
予想リム重量 | 平均410~420g | 420~430g |
スポーク数 | F:16本/R:20本 | F:20本/R:24本 |
スポークパターン | F:ラジアル組 R:左右10本ずつのクロス組 |
F:ラジアル組 R:2to1クロスラジアル組 |
スポークメーカー | SAPIM製 | PILLAR製 |
スポーク形状 | ストレート | 首折れ |
ハブベアリング方式 | カップ&コーン方式 | カートリッジベアリング方式 (F:2個/R:4個) |
ハブボディ素材 | ステンレス | 7075アルミ |
フリーボディ素材 | チタン | 7075アルミ |
税込定価 | 156,669円 | 49,680円 |
「WH-R9100-C24-CL」のほうは、
「高い素材(カーボン、チタン)、高いパーツ(SAPIM製)を使っているから高い」
という印象を受けます。
対して、「ALX473」のほうは、
「5万円以下で、なるべく高性能かつ万能なアルミホイール」
を具現化したようなホイール。
巡航性に関しては「WH-R9100-C24-CL」と同等以上の性能がありそうですし、
構造、重量から考えると、剛性、登坂性、加速性も
「WH-R9100-C24-CL」に匹敵するものがあるでしょう。
Wiggleなら「WH-R9100-C24-CL」を込々10万ぐらいで買えてしまいますが、
それでも2倍の価格を払って買う理由は見当たりません。
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「ZONDA C17」 VS 「ALX473」
「ZONDA C17」について、以前に書いた記事です↓
「世界一のコスパ」とまで言い切ったホイールと比べると、
「ALX473」はどう映るでしょう?
ZONDA C17 | ALX473 | |
実測重量 | 1545g | 1405g |
リム高 | F:26mm/R:30mm | 30mm |
リム幅 | 23mm(内幅17mm) | 22mm(内幅17.4mm) |
リム素材 | アルミ | EXAアルミ合金 |
予想リム重量 | F:460g/R:500g | 420~430g |
スポーク数 | F:16本/R:21本 | F:20本/R:24本 |
スポークパターン | F:ラジアル組 R:2to1クロスラジアル組(G3) |
F:ラジアル組 R:2to1クロスラジアル組 |
スポークメーカー | ??? | PILLAR製 |
スポーク形状 | ストレート | 首折れ |
ハブベアリング方式 | カップ&コーン方式 | カートリッジベアリング方式 (F:2個/R:4個) |
ハブボディ素材 | アルミ | 7075アルミ |
フリーボディ素材 | アルミ(プラズマ電解酸化処理) | 7075アルミ |
税込定価 | 66,960円 | 49,680円 |
両ホイールには共通点が多いですが、
性能に関わる、一番大きな違いは「リム」です。
「ゾンダ C17」のほうが幅が広く、予想リム重量もかなり重いです。
(リム重量に関しては「中らずとも遠からず」といった数値のはず)
でも、リム高の違いはほとんどありませんから、
リム剛性に関して「ZONDA C17」のほうが、はっきり高いと言えます。
-リム剛性-
「ZONDA C17」>「ALX473」
リム剛性に関して、
「ALX473」は、多めのスポーク本数でカバーしようとしていますが、
ホイール全体の剛性が同じぐらいの場合、
- 「剛性の高めのリム+少なめのスポーク本数」
- 「剛性の低めのリム+多めのスポーク本数」
この両者では、前者のほうが総合性能は高くなる傾向があります。
つまり、「ZONDA C17」のほうがバランスの高いホイールだと思います。
しかも、海外通販だと4万円ちょっとで変えてしまうのも魅力です。
画像クリックで『ZONDA C17』が4万円で買えるWiggleへ↓
しかしながら、「ALX473」の軽さというのは、
”アップダウンの多いコース”、
もしくは”峠”というシチュエーションでは強力な武器になります。
そして、
「体重が軽いほど、剛性の低いリムのデメリットは少なくなる」
と考えていますから、
軽い人なら「ALX473」のほうが向いているでしょう。
その体重の境界線は、60kg前半だと思いますね。
結論
「ALX473」は、5万以下にして、かなりの性能を持つホイールですが、
70kgを超える体重のある人が、力を入れて踏み込むように走ると、
少し力が逃げるように感じるかもしれません。
ですから、
「ALX473」は、体重の軽い人にこそ強くオススメできる
ホイールだと感じます。
『ALEXRIMS ALX473』
性能評価:75点
コスパ:9o点
ALEXRIMS ALX473EVO ホイール組(送料無料) 820519
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はじめまして。ちょっと情報が間違っていると思われるので書かせてもらいます。
WH-R9100-C24-CLの重量が1455gとなっていますが、それはリムテープ込みだと思います。
リムテープなしだと1412gです。比較するなら条件を揃えたほうがいいかと。
逆にZONDAはリムテープ不要ですから、ALX473ではリム重量でもその分を足して考えたほうがいいと思います。1本16gほどでしょうか。
それから、個人的な見解ですけどALX473の予想リム重量が420~430gというのは、ちょっと軽過ぎかな?と思いました。けど、そのくらいじゃないと辻褄が合わないですもんね。ハブがメチャクチャ軽いんでしょうかね?
とはいえ、税込み5万円でリムハイト30mmの1405gというのは凄いホイールですよね。リムハイトが高いほうが構造的には剛性が高いでしょうし、スポーク本数の多さも頑丈さやカッチリ感に関しては有利かもしれません。信頼性さえ高ければ、初心者にも勧めやすくZONDAに代わる定番ホイールになりそうで楽しみです。
私も評判よかったら1本買うつもりです。
WH-R9100-C24-CLのリムテープ抜きの重量は間違っていたようです。
ご指摘ありがとうございます。
ALX473のリム重量はどのように考えたかと言いますと、
R9100基準にして、ALX473のスポークが+40g、ハブが前後で-80~100gだとして、
ホイール全体の実測重量の辻褄が合うように、おおよそで算出しました。
確かに、ハブの重量によっては僕の予想よりもリム重量があるかもしれません。
(同じ30mmハイトのリム「TNI AL300」が実測460g,「EASTON CIRCUIT」が実測455g)
剛性に関して、ガチガチということはないと思いますが、
リム形状、スポーク本数、構造からして、体重65kgまでなら剛性不足とはまず感じないはずです。
それ以上の体重がある人が乗ると、踏み込んだ時に少しロスしているような感覚が出てくるかもしれませんね(^^)