松木です。
ボントレガーのAeolus(アイオロス)ホイールが、
3年ぶりにモデルチェンジしました。
その名は”Aeolus XXX”。
既に販売している976gの超軽量ホイールと同じ名前。
その後に、リムハイトの十の桁の数字を表す
”2”、”4”、”6”が付けられます。
つまり
- 『Aeolus XXX 2』(リムハイト28mm)
- 『Aeolus XXX 4』(リムハイト47mm)
- 『Aeolus XXX 6』(リムハイト60mm)
タイプは、
「クリンチャー(チューブレスレディ)」「チューブラー」「ディスク」の3種類あり、
4月より順次発売されていきます。
では、見ていきましょう。
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目次
旧型Aeolusからの改良点
主な改良点は、次の4つ。
- 横風に強いリム形状「Speed Stablity Shaping」
- 雨天時にも効くブレーキ面「Laser Control Track」
- スタイリッシュになったハブ形状
- レーザー加工のグラフィック
1と2が新型の「注目の改良点」、3と4は「マイナーチェンジ」です。
横風に強いリム形状
これまでのアイオロスは、
「空気抵抗が少なく、かつ横風にも強い」と考えていた
丸みの帯びた”D3形状”( Dual Directional Design)を採用してきました。
自分は『Aeolus 5 D3 TLR』を常用していますが、
実際、横風に煽られて不安に思うことは皆無です。
しかし、この”D3形状”に満足せず、
改めて10,000種類のリム形状をテスト。
『Aeolus XXX』のリム断面。
左から順に”2”、”4”、”6”。
『Aeolus XXX 2』に関しては、
従来通りの丸みを帯びた形状ですが、
『Aeolus XXX 4』『Aeolus XXX 6』の2つは、
内側(ハブ側)がシャープな”Speed Stablity Shaping”。
これにより”D3形状”を越える「横風の強さ」を獲得。
「エアロ効果」「操作性」共に向上しているリムへと進化を遂げました。
雨天時にも効くブレーキ面
旧型のブレーキ面に、何ら加工は施されていませんでした。
これでも、晴天時であれば問題なく止まれるのですが、
雨天時には制動力は”ガタ落ち”して、
実際かなり恐ろしい思いをしたことが何度もあります……
『Aeolus XXX』では、
レーザーエッジング加工を施した
新しいブレーキ面(Laser Control Track)を採用。
(「Black Prince」推奨、コルクパッド使用不可)
ウェットコンディション(下)であっても、
アルミリム(Paradigm Alloy)に匹敵する制動力を発揮していますね。
これでようやくCampa『BORA』のブレーキ面と
肩を並べられるぐらいにはなったかなと思います。
雨天時の制動力の低さは、
Aeolus最大の弱点でしたから、
この改良点は意外と大きいです。
スタイリッシュになったハブ形状
新旧ともにDT SWISS 240ベースのハブであるのは共通ですが、
旧型Aeolusは外側にカーボンラッピング。
対する『Aeolus XXX』はカーボンラッピングではない上に、
内側のくびれた、「軽量」かつ「空力の良い」デザインに改善されています。
リアハブを比べてみても同様。
ただし、
「ハブの内部構造」や「スポークの種類」が変わっている訳ではないため、
ハブの部分の性能差というのは限りなく0ではあります。
レーザー加工のグラフィック
これまでは、ロゴは真っ黒のデカールでしたが、
それが”レーザーエッジング加工”へと変更されました。
これにより、地味に前後20gほどの軽量化につながりますし、
グレーで凹凸の無いロゴは、ビジュアル的にも上品です。
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新旧スペック比較
『Aeolus XXX 4 TLR』 | 『Aeolus 5 D3 TLR』 | |
重量 | 公表1400g(630g+770g) 実測1480g(670g+810g) |
公表1440g(650g+790g) 実測1457g(659g+798g) |
リム形状 | リムハイト毎に最適化された新たな形状 (Speed Stablity Shaping) |
D3形状 |
リム素材 | OCLV XXXカーボン (名前のみ変更で、中身は同じ?) |
OCLVカーボン |
リムハイト | 47mm | 50mm |
リム幅 | 内幅21mm、外幅27mm | 内幅19.5mm、最大外幅27mm |
ブレーキ面 | 雨天時でも制動力の高いレーザー加工処理を施している(Laser Control Track) | 加工無し |
ロゴ | レーザー | デカール |
ベースとなるハブ | DT SWISS 240 | 同じ |
ラチェット | 36Tスターラチェット | 同じ |
スポーク | DT SWISS『Aerolite』 | 同じ |
スポーク本数 | 前18本/後ろ24本 | 同じ |
スポークパターン | フロント:ラジアル、リア:フリー側タンジェント/反フリー側ラジアル | 同じ |
税込価格 | ¥338,000 | ¥368,000 |
-40gの軽量化を遂げていると思いきや、
実測重量だとひっくり返ってしまってますね(^^;
ラインナップ
『Aeolus XXX 2』
リムハイトが28mmある
クライミング寄りのオールラウンドモデル。
クリンチャー(チューブレスレディ)
【税込価格】¥318,000
【重量】フロント580g、リア725g(前後1,305g)
チューブラー
【税込価格】¥298,000
【重量】フロント505g、リア645g(前後1,150g)
ディスク
【税込価格】¥318,000
【重量】フロント630g、リア750g(前後1,380g)
※ボントレガー『R4 25c』タイヤを装着して測定。
※「SIDE FORCE」は、横風に煽られる力のこと。低いほど良い。
『Aeolus XXX 4』
リムハイト(47mm)と重量のバランスが絶妙で、
一番人気が出るであろうディープリムモデル。
クリンチャー(チューブレスレディ)
【税込価格】¥338,000
【重量】フロント630g、リア770g(前後1,400g)
チューブラー
【税込価格】¥318,000
【重量】フロント565g、リア705g(前後1,270g)
ディスク
【税込価格】¥338,000
【重量】フロント675g、リア780g(前後1,455g)
『Aeolus XXX 6』
リムハイトが60mmあるスーパーディープリムモデル。
急坂やコーナーの少ないコースであれば最速。
クリンチャー(チューブレスレディ)
【税込価格】¥358,000
【重量】フロント695g、リア835g(前後1,530g)
チューブラー
【税込価格】¥338,000
【重量】フロント620g、リア760g(前後1,380g)
ディスク
【税込価格】¥358,000
【重量】?
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自分のxxx4 TLRは実測1410gでした!
付属のリムテープが20gもあるのでチューブレステープに交換するのが良さげです
マドン乗りさん、貴重な実測情報ありがとうございます(^^)
おっしゃる通りNoTubesのテープであれば、片側10gほどで済みそうですね!