松木です。
シャマル、ゾンダに続き、
シロッコも「C17」、つまり、リム幅が2mm増えてワイドリム化しました。
個人的には、相当コスパの良いホイールだと思っています。
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「SCIROCCO 35 C17」の特徴
『SCIROCCO(シロッコ) 35 C17』
公表重量:1654g
リム仕様:クリンチャーWO(リムテープ必要)
リム幅:内17mm、外22.5~23mm
リムハイト:35mm
スポーク:前16本、後21本(MEGA G3組)
「シロッコ」は、地中海に吹く強風の名前です。
35mmミドルハイトで「風に強い」ということから、
この名前が付けられています。
日本価格は、ほぼ変わらずの4万円前半になる予定。
ワイドリム化のメリット
まず、25mmタイヤとの相性が良くなります。
右のようにキノコにならずに、空気の流れが良くなるんですね。
それから、狭いリムに25mmタイヤをはめた場合、
タイヤは窮屈な形でリムに保持されるので、本来の性能が発揮されません。
これに関して、GOKISOのHPでは、
「ワイドリムにすることで、強い力が加わるコーナリングでもタイヤがよじれにくい」
と説明されています。
C17のメリットは、
「ワイドリムと25mmタイヤの相性が良い」以外にも、
- 25mmタイヤにすると乗り心地が良くなる
- 23mmタイヤに比べて25mmのほうが路面抵抗が減る
- リム幅が広いほうがリム剛性が高く、ホイールの反応性が良くなりやすい
などと、良い効果が多いです。
SCIROCCOの重量について
「シロッコ 35 C17」の公表重量は1654g。
そして、ワイドリム化する前のシロッコの公表重量が1710g。
ワイドリム化しているにも関わらず、
56g軽量化しているのが不思議です。
リム幅で剛性が出せる分、リムを薄くしているのか、
それとも、ハブ素材が一部軽いものに変わっているのか‥‥
こちらは「シロッコ 35 C17」のハブ周りの写真ですが、
現行品と比べて、特に変更がないように見えます。
通常より42g軽量化できる
「プラズマ電解酸化処理されたアルミフリーボディ」が
取り付けられている可能性もありますが、
結構高価なパーツですから、
シロッコに取り付けられているとは考えにくいです。
56gの軽量化は謎ですね(^^;
ちなみに、ワイドリム化する前のシロッコの実測重量は1785gで、
公表重量より+75g重たくなっています。
カンパホイールには、公表重量通りのモデルもあれば、
ユーラス、ゾンダなど、公表重量よりも軽いモデルもあります。
このシロッコに関しては
「公表重量よりも重たい」モデルということになります。
なので、「SCIROCCO 35 C17」の実際の重さは、1700g強だと予想します。
※追記:実測重量は1784g
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「SCIROCCO 35 C17」はどんな人に向いているか
「35mmというミドルディープなリムハイト」
「必要最小限の少ないスポーク本数」
「空気の抜けの良いとされるメガG3スポーク組」
そして空力的に有利な、今回のワイドリム化。
高速巡航が得意になる要素が、これだけ揃った「SCIROCCO 35 C17」。
以前のシロッコでも巡行性は高かったですから、
2mmのワイドリム化で、
さらに平地、下りを気持ち良く走ることができるはずです。
その反面で、登りは少し重たく感じてしまうでしょうね。
リム重量はおそらく500g近くあると思います。
脚力に自信がないなら坂で苦労し、
そのデメリットが目立って嫌に感じるかもしれません。
実際に、
「平地は気持ち良いけど坂がしんどい」
という理由で手放した知り合いもいます。
つまり、坂に苦手意識のある人には微妙で、
豪脚である必要はないにせよ
多少の重さを乗り越えられる脚力の持ち主向けかなと。
自分は、多少重さはあまり気にならず、
巡行性が高いホイールが良いと感じるタイプなので、
この「SCIROCCO 35 C17」は、好きになれるホイールだと思います。
ですが、下の記事でも触れていますが、
全体的なバランスを考えると、
上の記事でも話している「ZONDA C17」のほうが穴がありません。
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