松木です。
ルックが2018年モデルとして『795エアロライトRS』を発表しました。
見た目は現行の『795エアロライト』と完全一致。
RS(レーススペック)という名が付け加えられた
新しいフラグシップモデルは何が変わったのでしょうか?
※補足:「795エアロライト」の内部構造について↓
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新旧比較
分かりやすく表にまとめてみました。
795エアロライト | 795エアロライトRS | |
重量 | 2700g | 2330g? |
カーボン素材 | HM、IM、HR ウルトラライト1.5Kカーボン | 変更無し |
エアロ | Look695比11.7%削減 (=100kmで74秒削減) |
変更無し |
ハンドルバー | ADH | ADH2 |
ステム調整範囲 | -13°~+17° | 変更無し |
ブレーキ | フォーク一体型 | 変更無し |
ジャンクションAの場所 | トップチューブ | 変更無し |
ジャンクションAの操作 | ネジを緩めて取り出す | 外部から直接操作可能に |
クランク | ZED3 | 変更無し |
BB素材 | 金属製 | フルカーボン製 |
シートポスト | E-POST 2 | E-POST 2 EVO |
LOOKのHPや各サイトでは、
「795エアロライトRSは、695比11.7%削減(=100kmで74秒短縮)」
ということが殊更に強調されていますが、これは旧型も同じ。
フレーム形状の変更は無く、
エアロ効果が高まっている訳ではありません。
①400gの軽量化?
旧型の重量は、上の写真の状態で2,700g(Sサイズ/未塗装)。
対する、新型『795エアロライトRS』は
2,330g(フレーム単体990g、フォーク340g)と公表されており、
400gも軽くなっています。
新旧比較して、軽くなっていそうな箇所と言えば、
フルカーボン製となったBBぐらいなもの。
旧型では、上の写真のように金属スリーブが埋め込まれていましたから、
これを排することで、100gぐらいは軽くなるのかもしれません。
ですが、実際は-400g。
一体どこが大幅な軽量化に貢献しているのか?
見た目の上からは判断することができません。
先日公開された「785 HUEZ RS」は、
”カーボン素材”
”カーボンシートの配置”
”フレーム形状”
”フレームの薄さ”
こういった部分の最適化により、
フレーム730g、フォーク280g(53サイズ)という圧倒的軽量化を成し遂げましたが、
『795エアロライトRS』にも同様のアプローチが取られた可能性があります。
【2018年モデル】LOOK『785 HUEZ RS』。カーボン技術の粋を集めた超軽量フレーム。
ただ、新旧で使っている”カーボン素材”は
「HM、IM、HR ウルトラライト1.5Kカーボン」と共通ですし、
”フレーム形状”の変化も見られません。
ということは、
”カーボンシートの配置”と”フレームの薄さ”
この二点が見直されていると考えられます。
②扱いやすくなったエアロハンドル「ADH2」
「785エアロライト」には「ADH」というエアロハンドルが採用されていました。
これは他メーカーと比べても、大きな特徴の無いものでした。
灰色が「ADH」、黄色が新しい「ADH2」です。
エアロを意識して後方に伸びていた張り出しは
「ダンシング時に膝に当たる恐れがある」
という理由から前方へと移動。
また、旧型ではステムクランプ部分以外は翼断面でしたが、
ライト、サイコン、DHバーが取り付けられるよう
中央の丸パイプ部分の幅が拡張されました。
もう一点、
ブレーキがフォーク一体型の「795エアロライト」には
簡易なブレーキ幅の調整機構が付いていません。
そこで「ADH2」では、赤丸のダイヤルを追加。
シューが擦り減った際のブレーキレバーの引きしろ調整、
ホイール着脱時のブレーキ解放などが、
このダイヤルを回すだけで可能になりました。
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③ジャンクションAの操作が楽に
「795エアロライト」では、
ジャンクションAは、ステムのすぐ後ろに収納されており、
”充電”、”バッテリー量の確認”、”変速調整”などの際には、
赤丸のネジを緩めて、ジャンクションAを取り出す必要がありました。
これは面倒臭い‥‥
『795エアロライトRS』では、
内蔵型ジャンクションA「EW-RS910」を使うことにより、
外部からジャンクションAを操作することができる形に改善。
これで利便性は確実に上がりますね(^^)
④「E-POST 2 EVO」シートポスト
左が旧型、右が新型の「E-POST 2 EVO」。
この写真からだけでは、
どういった構造なのかを理解するのは難しいですが、
”サドルの前後調整幅が広がった”
”シートポストとフレームの接合がより強力になった”
ということだそうです。
以上が『795エアロライトRS』の特徴です。
各部ブラッシュアップされているものの
大幅な変更は無い”マイナーチェンジ”と言えるでしょう。
販売価格は、クランク、ステム付きで
税込80万円近くになると予想されます。
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