松木です。

 

 松木です。 ルックが2018年モデルとして『795エアロライトRS』を発表しました。 見た目は現行の『795エアロライト』と完全一致。 RS(レーススペック)という名が付け加えられた新しいフラグシップモデルは何が変わったのでしょうか? ※補足:「795エアロライト」の内部構造について↓ 新旧比較分かりやすく表にまとめてみました。795エアロライト795エアロライトRS重量2700g2330g?カーボン素材HM、IM、HR ウルトラライト1.5Kカーボン変更無しエアロLook695比11.7%削減(=100kmで74秒削減)変更無しハ...

 

LOOKのエアロロード『795 Aerolight RS』は、
独創的な機構のオンパレードで、良くも悪くも尖ったバイクでした。

 

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』。

対照的に、2019年モデルとして発表された
新型エアロロード『795 Blade(ブレード) RS』は、
見た目上、どこか落ち着いた印象を受けます……

 

にも関わらず、

「全方位に進化している」

 

そう豪語するLOOKの根拠とは一体?

 

 

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【進化①】80gの軽量化

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 80gの軽量化

『795 Aerolight RS』の公表重量は、
フレーム単体990g、フォーク340gでしたが、

ブレーキがフレームに内蔵されていましたから、
「80g軽くなった」と言っていいのかは微妙な所……

 

ですが、単純に「エアロロードの重量」として考えた時、
フレーム単体950g、フォーク300g(Sサイズ)は最軽量クラス
だという事実に間違いはありません。

【進化②】カムテール形状の採用

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 其の弐 ~カムテール形状の採用~

『795 Aerolight RS』のフレームは、”流線形”で構成されていました。

対する『795 Blade RS』では、尾を切り落とした”カムテール形状”を採用。

 

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 其の弐 ~カムテール形状の採用~
(カムテール形状のメリット)

カムテールの一般的なメリットは、

  • 流線形に近い「エアロ効果」を発揮する
  • 流線形よりも「横剛性」が高い
  • 流線形よりも「軽量」に仕上がる

 

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 其の弐 ~カムテール形状の採用~

更にデザイン次第で、斜めからの風に対して
流線形より空気抵抗を小さくすることも可能。

 

【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 其の弐 ~カムテール形状の採用~

そして、トップメーカーの最先端エアロロードは、軒並み”カムテール”。

 

以上のことを考えれば、現時点において、
最もスタンダードなエアロ形状と言えるでしょう。

【進化②】23%快適性UPさせる「3Sデザイン」

23%快適性UPさせる「3S(Smooth Sword Seatstay)デザイン」 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 23%快適性UPさせる「3S(Smooth Sword Seatstay)デザイン」 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

『795 Blade RS』最大のセールスポイントなのが、
シートステイの「3S(Smooth Sword Seatstay)デザイン」です。

 

平たく言ってしまえば「シートステイを左右にしなりやすくする形状」

 

23%快適性UPさせる「3S(Smooth Sword Seatstay)デザイン」 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

確かに、”しなり”を生みやすくする工夫が、
シートステイの随所に散りばめられていますね(^^)

【進化③】前作比-5%削減を実現したエアロダイナミクス

前作比5%削減を実現したエアロダイナミクス 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

決して大きい数字ではありませんが、
元の『795 Aerolight RS』が優秀だっただけで、
たった-5%でも評価すべきかなと。

 

前作比5%削減を実現したエアロダイナミクス 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

フォーク~ダウンチューブにかけての造形は、
『795 Blade RS』のほうがスタイリッシュ。

 

一体感があり、ホイールとの隙間も少ないため、
空気抵抗の原因となる乱流が発生しにくくなってます。

 

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その他2つの改良点

ステム

ステム 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

『795 Aerolight RS』では、
30度可変のステムだったのですが、

 

ステム 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

専用ステムではあることに変わりないものの、
角度可変式ではなくなりました。

 

よって、ハンドルの高さは、他のロードバイク同様、
コラムスペーサーを積んで調整することになります。

シートポスト

シートポスト 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』 シートポスト 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

「E-POST 2 EVO」(左)を廃止し、
標準的なシステム(右)へと回帰。

 

「E-POST 2 EVO」のほうがスマートに感じますが、
「整備性」を考慮しての変更でしょうか?
(「E-POST 2 EVO」は上下調整幅が限定的)

 

シートポスト 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

また、シートポストの「ズレ落ち防止」のためなのか
どうやらシートポストは、2本のネジで固定される模様。

ラインナップ

ラインナップ 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

ラインナップ 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

【カラー】プロチームホワイトグロッシー or メタリックブルーグロッシー
【ブレーキ仕様】リムのみ
【コンポ】 Dura-Ace R9150
【ホイール】Corima『47mm WS1』クリンチャー
【フレーム単体の税抜価格】¥410,000

 

ラインナップ 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

メタリックブルーグロッシーの方は、
過去のLOOKに見られなかったカラーリング。

 

ラインナップ 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

【カラー】プロチームブラックグロッシー(艶あり)
【ブレーキ仕様】リム or ディスク
【コンポ】 Ultegra R8050
【ホイール】Mavic『Ksyrium UST』or Vittoria『Elusion Disc』

 

ラインナップ 【2019年モデル】LOOK『795 BLADE RS』

【カラー】レッドグロッシー
【ブレーキ仕様】リム or ディスク
【コンポ】 Ultegra R8000
【ホイール】Mavic『Ksyrium UST』or シマノ『WH-RS370-TL』

 

R8050、R8000仕様には”ディスク”が用意されている反面、
R9150仕様は”リムブレーキ”のみのラインナップであることから、

LOOKは「まだリムブレーキが主流である」
との考えを持っていることが読み取れます。

 

 

2019年モデルLOOK『795 BLADE RS』

TREK『Madone SLR』、Cannondale『SystemSix』、
Specialized『S-Works Venge』など。

 

他メーカーの最先端エアロロードを思い浮かべると、
このLOOK『795 Blade RS』は、ややインパクトに欠け、
正直、見劣りしている印象を受けなくもありません……

 

2019年モデルLOOK『795 BLADE RS』

ただ、冷静になって性能自体に目を向ければ、
エアロにあるまじき「軽さ」「快適性」を備えた
純然たるオールマイティ―なフレーム。

 

LOOKですから「運動性能」も折り紙付きでしょうね。

 

その上、ヘタな専用パーツを一切使わず、
「メンテナンス性」を優先した設計である点は、
個人的に、かなり心惹かれてます。

 

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