松木です。
ピナレロのエンデュランスバイク「DOGMA K8」。
その後継モデルにあたる『DOGMA K10』が発表されました。
今回は、ピナレロの次なる弾である『K10』の細部に迫りたいと思います。
正式発表はまだですが、
『K10』にサスペンション+ディスクを搭載させた
『DOGMA K10-S Disk』も出てくるようです。
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目次
『DOGMA K10』は限りなく「F10」に近い
『DAGMA K10』は「K8」の後継モデルながら、
つぎ込まれている技術は、トップモデル「F10」そのもの。
前三角に関しては、「K10」というペイントが無ければ、
「F10」と区別することは、まずできないでしょう。
「F10」の詳細について話した、上の記事を読んでもらえると、
『K10』のほとんどの特徴を知ってもらうことができます。
簡単にまとめると、
フォーク先端が後ろへ伸びている「フォークフラップ」。
空気の流れを整える効果があります。
ボトルを取り付けた際の空気抵抗を
大幅に減らすダウンチューブの「コンケーヴ(凹)」形状。
新型Di2「9150」のジャンクションAを埋め込める
ダウンチューブの「eLINKシステム」。
「F10」に搭載されている技術は、
もれなく『K10』にも導入されています。
『DOGMA K10』にだけに見られる特徴
『K10』には「F10」に見られない、次の4つの特徴があります。
①「乗りやすさ」と「安定感」を重視したジオメトリー
『K10』は、ヘッドチューブが5mm、
チェーンステイが10mm前後長い設計です。
これで多少ハンドルを上げやすくなりますし、
チェーンステイが長いと「反応性」が若干落ちる代わりに、
「安定感」のある走りを実現できます。
②「ONDAシートステイ」と「フレックスステイズ」
「K8」に見られた、グニャリと曲がった「ONDAシートステイ」と
横に潰された扁平なチェーンステイ「フレックスステイズ」。
これらは、突き上げに対して縦方向のしなりを生み出し、
「快適性」を高めることを狙っての形状ですが、
引き続き『K10』にも採用されています。
③シートポストを確実に固定する強化「Twin Force」
「F10」では、シートポストがずり落ちないように
2ヶ所のボルトで確実に固定するようになっているのですが(「ツインフォース」)、
石畳をも想定している『K10』では、
さらに1か所ボルトを追加し、計3つのボルトで固定します。
これで、悪路を走った際の激しい振動に対しても
絶対にシートポストが下がることはありません。
④28cのタイヤまで対応
「K8」では、25cの太さのタイヤまで対応していました。
ですが、昨今の太いタイヤの流れに合わせて、
フレームとタイヤのクリアランスを拡張し、
『K10』では、28cのタイヤまで対応できるようになりました。
キャノンデールの新型「シナプス」は、32cまで対応できるそうですが、
ロードバイクに28cよりも太いタイヤをはめるとは考えにくく、
『K10』程度のクリアランスがあれば十分だと言えます。
タイヤクリアランス以外の①~③までの特徴は、前作「K8」と共通です。
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サスペンション付き『DOGMA K10-S ディスク』も登場予定
メーカーからの正式発表はまだですが、
『K10』にシートステイサスペンション+ディスクブレーキを取り入れた
『K10-S Disc』も発売されます。
ダウンチューブの「eリンクシステム」部分ですが、
ジャンクションAの上側に、何やら見慣れないボタンが見られます。
そして、サスペンションのほうにも
「K8-S」には無かったユニットが追加されており、
そこからトップチューブへとケーブルも伸びています。
これはあくまで推測なのですが、
「ダウンチューブのボタンによってサスペンションの強弱を調整できる」
仕組みなのではないかと思います。
キレイに舗装された道を走る際には、
サスペンションは、少なからず推進力も喰ってしまいますからね。
『DOGMA K10』は、乗りやすい「F10」だと思う
先日、「DOGMA F10」を試乗しました。
ハイエンドフレーム特有の「キレのある加速感」。
狙い通りのラインを走れる「クイックなハンドリング」。
その上、軽く、エアロ形状で間違いなく速く走れるフレームだと思いました。
ですが、レーシーなフレームは時には好まれない場合もあります。
「F10」には加速感と引き換えに「硬さ」がありましたので、
しっかり鍛えていないと、脚にきやすそうに感じました。
「F10」は速さに特化させている分、
そこに”乗りにくさ”を感じる場合もありえます。
対して『DOGAM K10』。
ベースは「F10」でありながらも、
フレームの後ろ三角の”長さ”と”形状”によって
「リアの柔軟性」と「走りの安定感」が付け加えられています。
レースでシビアに上位を狙うのであれば『F10』でしょう。
ですが、『K10』は「快適性」に振っているというだけで、
ほとんどのユーザーを満足させるに十分な運動性能も兼ね備えていますから、
『K10』のほうが万能、そしてマッチするユーザーも多いはずです。
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