松木です。
バルブに取り付けるパワーメーターが発売されるようです。
税込¥17,280と、かなり激安です。
果たしてどういった仕組みで計測し、
そして、使い物になるものなのかを考えてみます。
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目次
「AROFLY」の基本情報
『AROFLY』
サイズ : 直径2.3cm 高さ1.9cm
重量:9g(バルブアダプター無し) 11g(バルブアダプター付き)
対応バルブ: 米式、仏式(付属のアダプターを使用)
機能: パワー出力、速度、走行距離、ケイデンス、高度変化、データ記録
電池: CR1632
付属品: バルブ゙アダプター(仏式バルブ用)、スマートフォンフォルダー、電池交換用ツール
取り扱い代理店:トライスポーツ
AROFLYのホームページ:http://www.arofly.com.tw/arofly/public/
付属のスマートフォンフォルダー↓
「AROFLY」の計測の仕組み
ぺダリングの際の、タイヤの空気圧の微小な変化を読み取り、
そこから高度な計算によってパワーを算出します。
F-117ジェット戦闘機のピトー管に使われた技術が応用されているらしく、
航空技術がベースにあるようです。
さらに、ケイデンスまで読み取ることができます。
「AROFLY」が読み取った情報は
Bluetoothでスマホへ飛ばし、
専用のアプリ内でのみ表示させることができるようです。
対応スマホは、iPhoneシリーズとAndroidのあまり古くない機種です。
スマホでの表示例
こんな感じで表示されます。
「パワー」「ケイデンス」はAROFLYから、
「速度」「走行距離」「高度」はスマホのGPS機能から、
「心拍数」はBluetooth対応の心拍計から、それぞれ計測します。
今年夏には、スマホの代わりとなる
高度計とGPSが搭載された「AROFLY専用サイクルコンピューター」が発売予定で、
より正確で、便利な計測ができるようになるみたいです。
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「AROFLY」の弱点
計測精度は大丈夫か?
さすがに「パイオニア」などの10万クラスの
パワーメーターと比較すれば劣るのは間違いないです。
ただ、台湾の第一線の選手(コーチ?)も使用しているらしく、
「滅茶苦茶な数字が表示されて使い物にならない」
ということはないんじゃないでしょうか。
- 精度が±10%ぐらい
- たまに数値が大きくずれる
- 出力の変化にタイムラグがある
これぐらいは覚悟しないといけませんが、
逆に言えば、この程度で済むならコスパは高いと思います。
環境によっては役に立たない?
基本的に、
「比較的きれいな平坦路で、一定付加をかけながら走る」
というのが前提にあると思います。
ですから、そこから外れた環境、
例えば、「坂道」や「荒れた路面」では精度が落ちそうですし、
ダンシングやスプリントといった
高負荷ぺダリングに対応できるのかは怪しいところです。
それから、固定ローラーでは、使用できません。
※追記①
以下のインプレ記事を読む限り、
表示パワーは色んな要因、環境に左右されやすく、
正確にパワーが表示される条件はかなり限定されるようです。
※追記② 【AROFLYと他社製パワーメータとの比較データ】
「AROFLY」は買いか
世に出回っている情報が少なすぎて、
「AROFLY」について判断しかねます。
現段階で使い始めることは、
ある程度のリスクは覚悟をしないといけません。
これだけ安いパワーメーターが高精度であれば、
話題にならないはずがありませんから、
それまで待ってみるのが得策ではあります。
ただ、自分が人柱になって「AROFLY」を使ってみて、
Pioneerで計測されるパワー出力と比較してみるのも面白いかもしれませんね。
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