松木です。
現在開催中の「ツアー・オブ・ジャパン2017」に
参加しているチームのバイク機材Vol.3です。
(画像をクリックすると拡大します)
【関連記事】
『【プロバイク機材レポート】2017年ツアー・オブ・ジャパンVol.1+【動画】京都ステージの山岳賞の坂を全力で登ってみた。』
『【プロバイク機材レポート】2017年ツアー・オブ・ジャパンVol.2』
『【プロバイク機材レポート】2017年ツアー・オブ・ジャパンVol.4』
『【プロバイク機材レポート】2017年ツアー・オブ・ジャパンVol.5』
スポンサーリンク
チーム・ダウナー・D&DQ・アーコン「IZALCO MAX」
2016年から活動開始、メンバー全員がジャーマンという
新鋭チームの「チーム・ダウナー・D&DQ・アーコン」。
フレーム:FOCUS「イザルコマックス」
メインコンポ:ULTEGRA 6800(クランク ROTOR)
ホイール:プロファイルデザイン「58 TWENTY FOUR」
タイヤ:シュワルベ「PRO ONE 25c」
ハンドル周り:バラバラ
パワーメーター:SRM
ドイツ人チームが使うのは、やはりドイツメーカーの「FOCUS」。
この「IZALCO MAX」は2014年に発表されて以来、
3年以上モデルチェンジはありません。
「運動性能を保ったまま、無駄を徹底的に削ぎ落としたフレーム」
という、よく聞くようなコンセプトです。
足回りは、プロファイルデザイン「58 TWENTY FOUR」+
シュワルベ「PRO ONE 25c」の組み合わせ。
「TWENTY FOUR」は、
独自の耐熱リムと軽量ハブを使っていてなかなか軽量、
使い勝手とコスパの良いホイールです。
タイヤのプリントは「ONE」になっていますが、
耐パンクベルト「Vガード」の入った「PRO ONE」です。
シュワルベタイヤは、色々と分かりにくいですね(^^;
ハンドルは「DEDA」「3T」「PRO」などバラバラで、
おそらく私物でしょう。
コンポは、ワイヤー式ULTEGRA。
プロの世界では、メジャーなパワーメーター「SRM」。
SRMのサイコン「PC8」は思ったより大きかったです。
ガーミン「EDGE 1000」ぐらいの面積があります。
スポンサーリンク
トレンガヌ・サイクリングチーム「XELIUS SL 700」
チーム発足7年目で、アジアの名門チーム「トレンガヌ」。
フレーム:ラピエール「ゼリウス SL アルティメイト」
メインコンポ:R9100(数台クランクが9000)
ホイール:シマノ「WH-R9100-C40-TU」
タイヤ:パナレーサー「RACE EVO 3 26c」
ハンドル周り:PRO「VIBE 7S」
パワーメーター:STAGES(数台確認)
車体は、2016年にモデルチェンジした「XELIUS SL」の最上位グレード。
この有機幾何学的なシート集合部の造形が特徴的なフレームです。
エアロロードモデル「AIRCODE SL」も一台だけありました。
京都ステージではエアロロードを選択するチームが多い中、
「トレンガヌ」の選手は、ほとんどがオールラウンドモデルに乗っていました。
ホイールは、「WH-R9100-C40-TU」。
全チームの中で、圧倒的に使用率の高かったホイールですね。
自分も以前乗ったことがあります↓
『「WH-R9100-C40-TU」インプレ。万能神たるシマノホイール』
SHIMANO(シマノ) DURA-ACE デュラエース R9100シリーズ ホイール WH-R9100-C40-TU チューブラー 前後セット ホイールバック付き 33609
タイヤは、パナレーサーの「RACE C EVO 3」。
「C」以外にも、「A」と「D」があります。
「D」は、耐パンクベルトをサイド部分まで覆った耐久性モデル。
「A」と「C」の違いは、
「A」が、スリック(ツルツル)なのに対して、
「C」は、コーナリングでのグリップ感が強いとされる「模様アリ」。
プロ選手はグリップの限界値の感じ取りやすい
パターン有のタイヤを好むようです。
ハンドル、ステム、シートポストは、PRO「VIBE」で綺麗に統一。
ハンドルとステムは、剛性重視のアルミ素材でした。
V0l.2で紹介した「アイソウェイ」チームと違って旧型です。
スポンサーリンク
キナンサイクリングチーム「CARBONEX HR」
フレーム:YONEX「カーボネックスHR」
メインコンポ:CAMPAGNOLO「コーラス11」
ホイール:FULCRUM「スピード55T」
タイヤ:IRC「フォーミュラプロ」
ハンドル周り:フィジーク「シラノ R3」
ペダル:LOOK「Keo 2 MAX」
パワーメーター:見当たらなかった
数少ない日本ブランドのYONEX。
簡単にこれまでの遍歴を話すと、
2014年モデル:初代「CARBONEX」登場
2015年モデル:塗装を軽量化した「CBXFS02」、カラーオーダーできる「CBXFS03」
2016年モデル:高剛性モデル「CARBONEX HR(High-Rigidity)」登場
2017年モデル:「CARBONEX HR」に、ストレートフォークモデルが追加
「CARBONEX」は、
テニスラケットで培った”しなり”を活かすコンセプトのフレームでしたが、
プロから「もっと剛性が欲しい」という要望があったそうです。
そこで、フォークとチェーンステイをごつくし、
さらに下の新素材をフレームに使うことで、
重量増(それでも800g台)と引き換えに開発されたのが「CARBONEX HR」。
「CARBONEX HR」の紹介ページ↓
cyclistのカーボネックス解説記事↓
細部にまでこだわって作られているのが分かります。
特に、ゴムの特徴を併せ持つチタン合金「ゴムメタル」を
シートステイに使っているのが面白いですね。
「CARBONEX HR」は、
今年から、日本一のヒルクライマー森本さんにも供給されます。
鬼に金棒‥‥
ホイールが、フルクラム「スピード55T」、
タイヤが、チーム「NIPPO」と同じで
IRC「FORMULA PRO」の市販品にはないチューブラーモデルでした。
コンポーネントは、機械式「コーラス11」。
シマノで言うとULTEGRAに当たるグレードですが、
DURA-ACEと変わらないぐらいの値段がします。
ハンドル周りとシートポストは、フィジーク「シラノ」。
「シラノ」には、1種類のカーボンモデル(00)と
3種類のアルミモデル(R1>R3>R5)のラインナップがあるのですが、
「ハンドル:R3、ステム:R1、シートポスト:R3」という組み合わせでした。
「キナン」は和歌山を拠点にする3年目のチームですが、
発足短いチームは、最高グレードのパーツを供給してもらえないことが多いようです。
もしかしたら、供給ではなく、
チームの予算で購入しているだけかもしれませんが。
1年前は、「NIPPO」でジロ・デ・イタリアを走っていた山本元喜選手もキナン所属。
京都ステージでは、逃げ集団に乗って活躍していました。
『「僕のジロ・デ・イタリア」7/6発売。少し変人なプロロード選手山本元喜の本。』
スポンサーリンク