松木です。
来たる9月1日、
『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学』
という本が発売します。
この本、元になっている洋書ありまして、それが
『The Science of the Tour de France: Training secrets of the world’s best cyclists』
(2016年出版)
ツール・ド・フランスの選手も取り入れる
「ロードバイクの最新科学」が、ふんだんに盛り込まれている本なんです。
しかも、監修・翻訳が、
誰よりも熱心に「理論」と「科学」を突き詰め、
日本のトップまで上り詰めた西薗良太さん。
もうこの2点だけで無条件に買いでしょう……
発売は少し先ですが、どういった本なのかを見ていきましょう。
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目次
『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学』の内容
Amazonの商品紹介
満を持して監訳。世界最高峰の自転車トレーニングの秘密がここに!
ツール・ド・フランスといった
世界レベルのサイクルロードレース競技で活躍するための
- 必要パワー
- 肉体づくり
- バイクフィッティング&ポジショニング
- 自転車メカニック
- スリップストリームなど空気抵抗
- 有酸素運動と効率
- 山岳・高低差
- レース中の栄養補給
- 肉体の回復
これらについての最先端のトピックを”科学的”および”網羅的”に解説。
抽象ではなく、わかりやすく例を挙げた形でトピックが網羅された理論書。
効率よく練習するために考えてきた人には
ずばりツボにはまった痒い所に手が届いた本。
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何か一つの事柄に絞って書かれているのではなく、
ロードバイクに関わるトピックを幅広く取り扱っているようですね。
しかも、どのトピックも興味あるものばかり……
元となっている洋書の商品紹介
続いて、洋書のほうの商品説明を翻訳してみます。
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ワールドクラスのサイクリストを生み出すための
通常は見れない舞台裏を見てみましょう。
ジェームス・ウィッツ(著者)が、
現在のエリートサイクリストたちに競争的アドバンテージを与えている
「革新的なトレーニング技術」「栄養戦略」「最先端の機材」等を知ることができる
”限界利益の世界”にあなたを招待します。
以下のことを明らかにしましょう。
- なぜフォーミュラ1の「テレメトリー(遠隔操作法)」が、
ロードバイクの速度を更に上げるための鍵を握っているのか? - パワーメーターを元に、どのようにして
「トレーニング内容」「レース戦略」を決定すべきなのか? - どのようにマネキン、CFD(数値流体力学)、風洞施設は、
エアロダイナミクスを次のレベルへと押し上げているのか? - なぜ「脂質」や「水だけのトレーニング」がペロトン(集団)で人気なのか?
- なぜ将来的なサイクリングに「経頭蓋脳刺激」と
「ウェアラブル(身に付けられる)技術」に取り入れられると予想されるのか?
(この文章だけではイマイチ意味不明)
この本の参考になっているのは、
マルセル・キッテル、ピーター・サガン、バウク・モレマといった世界最高峰のライダーたち、
そして、彼らを擁するエティックス・クイックステップ(現クイックステップ・フロアーズ)、
チームスカイ、ティンコフ、モビスター、BMCレーシング、トレック・セガフレード等、
数多くのチームです。
また、チームのスポーツ科学者、コーチ、栄養士、シェフに会って
「コンタドールやカンチェラーラ」と「レクリエーションライダー(=ホビーライダー)」
を分け隔てている先駆的な科学を明らかにしましょう。
ツール・ド・フランスで勝利をつかむためには、
「スタミナ」「スピード」「強さ」………そして「科学」が必要です。
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Amazonの商品説明よりも専門的でそそられます(笑)
ただの机上の空論に終わらせず、
実際にトップクラスのプロ選手やチームスタッフが
”実践している”科学という点がポイントです。
理論を述べられるだけとは、信憑性が全然違ってきますからね(^^)
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2人の著者について
ジェームス・ウィッツ(洋書の著者)
著者であるジェームス・ウィッツさんは、
現在フリーランスのライターです。
大学時代に「英文学」と「スポーツ科学」を学び、
スポーツジャーナリストになる夢を抱きました。
2004年から雑誌「220 Triathlon」の編集者として勤め、
大幅な売り上げアップに貢献したとして賞を受賞。
2013年にフリーランスとなって以降、
プロの現場から得た最新科学に関する記事を
「Cyclist」「New Scientist」「BikesEtc」
「220 Triathlon」「Runner’s World」「Men’s Health」
など、数多くのメディアに寄稿することを生業としています。
西薗良太(日本語版の監修・翻訳)
そして、監修・翻訳を務めた西薗良太さんは、
「トレーニング理論・機材の追求」と「絶え間ぬ自己探求」によって、
日本を代表する元プロロードレーサー(2017年シーズンをもって引退)。
西薗さんの「経歴」や「理論派の側面」については、
Wikiや下の記事を読んでもらう方が良いでしょうね(笑)
西薗良太さんのTwitter、Facebookページを見るに、
現在は「プロ選手としての経験」「自身の理論」を元に
幅広いメディアで解説、対談、講演、寄稿することを仕事としているようで、
ジェームスと同じ”フリージャーナリスト”という感じですね。
少し余談となりますが、
6月から「Side by Side Radio」というポッドキャスト(音声対談)も始められています。
【第一回】高田くんと2018年の全日本タイムトライアルについて話しました
【第二回】高田くんと2018年全日本選手権ロードレースの展開についてお話しました
【第三回】Shinsuke “Zaikou” Kouzai , 煮たチェーン、AIコーチ、横風で速くなる
【第四回】ツールの最中にジャパントラックカップ
【第五回】ざいこーさんの最高速チャレンジ、真っ直ぐ走る、Rapha Tokyoでツールを語る
【第六回】福田さんのScience & Cycling Conferenceに行ってきた話と、身体の動かし方の話
Twitter上、iTunes、ポッドキャストサービスLibsynから
聞くことが出来ますよ(^^)(現時点ではすべて無料)
以上、
『世界最高峰のサイクリストたちのロードバイク・トレーニングの秘密』
の「内容」と「著者」について話しました。
ページ数は240と、かなりの大容量となっています。
9月の発売まで待ち遠しい日々が続きますが、
「ワクワクしながら待つ」というのは、それはそれで楽しいものです。
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