松木です。
今回は、「ボトルケージ」と比較的小ネタ。
ただ、ヒルクライマーとしては見過ごせないアイテムではあります。
「TNI JUST(ジャスト) 9」ボトルケージ。
では、自分ならではの視点でぶった切っていきます。
※最後に、新商品の追記あり
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目次
安価(税抜¥4,800)ながら、”9g”という圧倒的軽さ
通常の1,500円ぐらいの樹脂製ボトルケージの重量は40g前後です。
軽量のカーボンボトルケージでも20g前半のが多いですね。
軽さに特化させた「ELITE LEGGERO(レジェロ)」でさえも15gですから、
9gというのは異常とも言える軽さです。
ちなみに実測重量でも9gなので、ご心配なく。
『TNI JUST(ジャスト) 9』の”3つ”の注意点
もちろん軽さと引き換えにしたものもあります。
①ボトルの底の形状によっては使えない
まず、この特殊な形状のため、
ボトルの底が上のようにすぼんでいないと
ボトルケージに引っかかって入りません。
これって結構なボトルがアウトなんじゃないでしょうか(^^;
②許容するボトルの直径がシビア
例えば、こんなボトルケージだと、
ボトルをホールドする部分がある程度動きますから、
ボトルの種類による直径の違いは、あまり気にする必要がないです。
ただ、この「JUST 9」は、
亀甲縛りの如くガッチリ締まっていて、
横への柔軟性は皆無。
一般的には、ボトル直径は73.5mmほどですが、
仮に、直径が74.5mm以上あると、そのボトル使えません。
柔軟性のないボトルケージは、
コンマ単位のボトル直径の違いで、
出し入れのしにくさが大きく変わりますから、
試しに使用するボトルで出し入れしたほうがいいですね。
※追記
サイズ展開になりました。
Just9(S) 径73~74mm対応(POLARボトル等)
Just9(L) 径75~76mm対応(TACXボトル等)
③限りなく薄いので、最適なワッシャーは必須
車体に取り付けるためのネジやワッシャーは付属しません。
つまり、自分で用意しなければいけませんが、
適当なネジで何も考えずに取り付けると、
穴がえぐれたり、カーボンが割れて使い物にならなく恐れがあります。
- 広い面で押さえる最適なサイズのワッシャー
- ボトルと干渉しない比較的頭の低いネジ
安全に固定したいなら、
これらをホームセンターなりで買ってくる必要があるでしょうね。
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手持ちのENVEボトルケージと比較してみた
手元にENVEのカーボンボトルケージがあったので、
せっかくなので少し比較をしてみます。
実測重量は19.3gで、重量は「JUST 9」のおよそ倍。
ちなみに、価格も2倍です。
ただ、ENVEならではの強いカーボンでつくられていて
軽量でありながら、使っていて”危うさ”みたいなものを感じませんし、
TNIのような色んな制限もありません。
さらに、形状的に左右から出し入れしやすいので、
ボトルケージとして、使い勝手の良さは最高クラスです(^^♪
※追記:新商品のボトルケージ『JUST 7』など
TNIから「JUST9」よりも実用的な上、
コスパの良い、軽量カーボンボトルケージが発売されました。
『LW17Ⅱ』 税抜¥3,800
先にオススメしたENVEボトルケージと同じ形状。
さらに、滑り止めラバーまで付きながら15gと超軽量です。
これは現状、最も使えるボトルケージだと思います。
『LW17Ⅰ』 税抜¥3,800
12gと、「JUST9」に迫る軽さ。
「LW17Ⅱ」よりも左右の壁に高さがあって、
ホール力は高そうです。
長いボトル、ステンレス製サーモボトルなどの重たい物を差し込むなら、
こちらのほうが「LW17Ⅱ」よりも安心感があります。
『Right OpenⅡ 』『Left OpenⅡ 』 税抜¥3,800
ホールド力に重きを置きながら、19gと十分に軽量です。
他のカーボンボトルケージと違って、
左右の腕が真ん中でつながっていないので、
差し込む物の直径に合わせて動きます。
重たく、しかもメーカーによって直径がまちまちな
ツールボトルには、このシリーズが特に向いているでしょうね。
TNI『Just7(ジャストセブン)』税込¥8,428
その名の通りたった7gのボトルケージ。
『Just9』と違って「ボトルによっては入らない」という事は無さそうですし、
アームも左右に開いてくれる分、使い勝手はそこまで悪くなさそうです(^^)
まとめ
この「TNI JUST 9」に関しては、
完璧ではない、やや難ありのパーツだと思いました。
とは言え、その軽さは、強力な武器にはなりますから、
今回話したことに注意した上、
ヒルクライム限定で使うのが良いと感じます。
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