松木です。
2018年の4号機から2年、ついに第5世代ワフー『キッカー』が登場。
前作に3つ+αの改良が加えられているのですが、
「完全にNEOを潰しにかかってるな」と感じさせるものでした。。。
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目次
Wahoo『Kickr V5』3つ+αの改良点
【重量】22kg
【フライホール重量】7.3kg
【サイズ(cm)】51×71×44(脚を開いた状態)
【精度】+ / – 1%
【最大再現勾配】20%
【最大計測出力】2200W
【NEW機能①】AXIS ACTION FEET(単体販売9,299円+税⇒公式の販売ページ)
【NEW機能②】 自動キャリブレーション機能
【NEW機能③】 有線RJ11ポート
【接続規格】ANT+ FE-C、Bluetooth
【ディスクブレーキのフレーム】可能
【後輪対応サイズ】24インチ、650c、700c、26インチ、27.5インチ、29インチ
【ハブの種類】130/135mm QR、12×142、12×148 スルーアクスル
【フリーボディ】8~11速SRAM/Shimano用(カンパも別売フリーボディで対応)
【ユーザーの最大体重】114kg
【スプロケ】105の11-28T付属
【税込価格】167,805円(Wahoo Fitness公式の販売ページ)
AXIS ACTION FEET搭載で左右にMAX5°揺れる
Kickr V5には、地面と設置する部分に見慣れないグレーのパーツが付いていますね。
『AXIS ACTION FEET』
平たく言えば「エラストマー付きの脚」で、
左右に最大5°揺れることを可能にします。
ペダリングした際に発生する車体の傾きを再現することで、
より実走に近い、自然な走り心地を生み出してくれます。
また、身体の負担は減り、長時間乗っても疲れにくくもなります。
「左右揺れ」は、Tacx NEOには初代からあった素晴らしい機能でしたけど、
世間からの強い要望でもあったのが、ついにKickrにも搭載されましたね!
しかも、エラストマー(グレーの部分)の厚さの違いで、
「SOFT」「MEDIUM」「HARD」の3種類あるため、
「揺れないな(揺れすぎるな)」と感じれば調整できます。
好みの揺れ具合にカスタマイズできるのはありがたい(^^)b
9299円で単体販売もされており、旧Kickrを使っている方も装着可能。
精度±2%⇒±1%
±2%だった精度が±1%になった所で、
「トレーニングの質が見るからに上がる」「ZWIFTにおいて有利に働く」
といった体感できる変化は起きないでしょう。
それより「Tacx Neo T2と同じ精度になった」
という事が、販売戦略的に大きな意味合いを持ちます。
自動キャリブレーション機能
これまでのKickrでは、
アプリを使った「スピンダウン」と呼ばれる
キャリブレーション(パワー校正)を行う必要がありました↓
2~3分程度で終わる作業とは言え、
「2週間に1回」はそれなりに面倒………真面目に実施していた人は多くないはず。
これはTacx NEOが差別化できていた点でもあるんですけど、
(モーター出力からパワーを計測するのでキャリブレーション不要)
Kickr V5には新しく「自動キャリブレーション機能」が内蔵されました。
これによって、煩わしい「スピンダウン」から解放されると同時に、
気温変化・経年で起こる出力ズレが無くなり、常に正確なパワーが計測されることに。
+α:パワー落ち防止のための有線RJ11ポート
Kickrで計測したパワーなりケイデンスは、
Wi-Fi、Bluetooth、ANT+でパソコンなどの機器に飛ばしますが、
それが「無線」である以上、家電・他の無線機器の電波妨害により
ZWIFTイベント中、常にパワー落ちの憂き目に遭う危険が潜んでいます。
「うわぁ……良い感じだったのにパワー落ちのせいで千切れちゃったよ……」
それを防ぐ一番の良い方法が「有線接続」
Kickr V5に準備されているのはRJ11(右写真の右側)で、
電話回線でよく利用されるポート。
LANケーブルのRJ45(右写真の左側)より一回り小さい規格です。
ZWIFT側は、まだこのRJ11有線接続に対応できる仕様になっていませんが、
近い将来、RJ11接続のための周辺機器やアップデートが用意されるはずです。
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NEO時代の終わり
自分がNeoを購入した2017年当初(第3世代Kickr)は、
- Kickr Climbなどの優秀な周辺機器がまだ存在していなかった
- Kickrは高音がうるさかった
- 海外通販でNeoを安く買えるタイミングが多かった
- 「左右に揺れる遊び」のおかげで、Neoは実走感が強い
Neo一択に近い状態。Kickrを選ぶ理由は特に見当たりませんでしたね。
しかし、ここ3年の間にその力関係は一変。
Tacx Neoは『Neo 2』『Neo 2T』と進化はしていましたが、
いずれもマイナーチェンジで、その歩みは遅々としたもの、、、
それに対してKickrは、
『Kickr 2018』そして今回の『Kickr V5』で弱点を潰しつつ着実に進化。
非情にもNeoだけが持っていた”アイデンティティ”さえも奪ってしまいました。
(「路面シミュレーション」はまだNeoだけの機能ですが、個人的には不要)
「Kickr Climb」「Headwind」という強力かつ魅力的な周辺機器も登場。
また、Wahoo Fitness Japan設立で、日本における新規顧客開拓が強化されたことにより、
私たち消費者が、高価な商品を安心して購入できる体制(アフターケア)が整っています。
それに、購入できる価格もKickrの方が安い。
形勢は完全に逆転。
「Neo 2TとKickr、どっちを選ぼうか?」
つい先日までは、まだなんとか浮かびえたこの選択肢も
Kickr V5がすべての人の頭から消し去ってしまうことでしょう。
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