松木です。

 

2018年の4号機から2年、ついに第5世代ワフー『キッカー』が登場。

 

前作に3つ+αの改良が加えられているのですが、
「完全にNEOを潰しにかかってるな」と感じさせるものでした。。。

 

 松木です。 初代Tacx「Neo Smart T2800」を使用中。 室内トレーニング用のローラー台は、”ダイレクトドライブ式”の一択だと思ってます。  タイヤとローラーの摩擦音が出ないため、最も静寂性に優れる方式 ローラー用のタイヤやホイールを別途用意する必要が無い そんなメリットもあって各メーカーがこぞって発売しているダイレクトドライブ式ローラー。2014年の元祖『TURBO MUIN』から全てチェックしてきましたし、各モデルの使用者からの色んなインプレッションも耳にしてきました。 あまりに多く、...

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Wahoo『Kickr V5』3つ+αの改良点

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO

【重量】22kg
フライホール重量】7.3kg
【サイズ(cm)】51×71×44(脚を開いた状態)
精度】+ / – 1%
【最大再現勾配】20%
最大計測出力】2200W
【NEW機能①】AXIS ACTION FEET(単体販売9,299円+税⇒公式の販売ページ
NEW機能②】 自動キャリブレーション機能
NEW機能③】 有線RJ11ポート
【接続規格】ANT+ FE-C、Bluetooth
ディスクブレーキのフレーム】可能
後輪対応サイズ】24インチ、650c、700c、26インチ、27.5インチ、29インチ
ハブの種類】130/135mm QR、12×142、12×148 スルーアクスル
【フリーボディ】8~11速SRAM/Shimano用(カンパも別売フリーボディで対応)
【ユーザーの最大体重】114kg
【スプロケ】105の11-28T付属
【税込価格】167,805円Wahoo Fitness公式の販売ページ

AXIS ACTION FEET搭載で左右にMAX5°揺れる

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

Kickr V5には、地面と設置する部分に見慣れないグレーのパーツが付いていますね。

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れるWahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

『AXIS ACTION FEET』

平たく言えば「エラストマー付きの脚」で、
左右に最大5°揺れることを可能にします。

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

ペダリングした際に発生する車体の傾きを再現することで、
より実走に近い、自然な走り心地を生み出してくれます。

また、身体の負担は減り、長時間乗っても疲れにくくもなります。

 

「左右揺れ」は、Tacx NEOには初代からあった素晴らしい機能でしたけど、
世間からの強い要望でもあったのが、ついにKickrにも搭載されましたね!

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

しかも、エラストマー(グレーの部分)の厚さの違いで、
「SOFT」「MEDIUM」「HARD」の3種類あるため、
「揺れないな(揺れすぎるな)」と感じれば調整できます。

好みの揺れ具合にカスタマイズできるのはありがたい(^^)b

 

9299円で単体販売もされており、旧Kickrを使っている方も装着可能。

精度±2%⇒±1%

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO ±1%

±2%だった精度が±1%になった所で、
「トレーニングの質が見るからに上がる」「ZWIFTにおいて有利に働く」
といった体感できる変化は起きないでしょう。

 

それより「Tacx Neo T2と同じ精度になった」
という事が、販売戦略的に大きな意味合いを持ちます。

自動キャリブレーション機能

これまでのKickrでは、
アプリを使った「スピンダウン」と呼ばれる
キャリブレーション(パワー校正)を行う必要がありました↓

 

2~3分程度で終わる作業とは言え、
「2週間に1回」はそれなりに面倒………真面目に実施していた人は多くないはず。

 

これはTacx NEOが差別化できていた点でもあるんですけど、
(モーター出力からパワーを計測するのでキャリブレーション不要)
Kickr V5には新しく「自動キャリブレーション機能」が内蔵されました。

 

これによって、煩わしい「スピンダウン」から解放されると同時に、
気温変化・経年で起こる出力ズレが無くなり、常に正確なパワーが計測されることに。

+α:パワー落ち防止のための有線RJ11ポート

Kickrで計測したパワーなりケイデンスは、
Wi-Fi、Bluetooth、ANT+でパソコンなどの機器に飛ばしますが、

それが「無線」である以上、家電・他の無線機器の電波妨害により
ZWIFTイベント中、常にパワー落ちの憂き目に遭う危険が潜んでいます。

 

「うわぁ……良い感じだったのにパワー落ちのせいで千切れちゃったよ……」

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO rj11Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO rj11

それを防ぐ一番の良い方法が「有線接続」

 

Kickr V5に準備されているのはRJ11(右写真の右側)で、
電話回線でよく利用されるポート。

LANケーブルのRJ45(右写真の左側)より一回り小さい規格です。

 

ZWIFT側は、まだこのRJ11有線接続に対応できる仕様になっていませんが、
近い将来、RJ11接続のための周辺機器やアップデートが用意されるはずです。

 

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NEO時代の終わり

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO

自分がNeoを購入した2017年当初(第3世代Kickr)は、

  1. Kickr Climbなどの優秀な周辺機器がまだ存在していなかった
  2. Kickrは高音がうるさかった
  3. 海外通販でNeoを安く買えるタイミングが多かった
  4. 「左右に揺れる遊び」のおかげで、Neoは実走感が強い

 

Neo一択に近い状態。Kickrを選ぶ理由は特に見当たりませんでしたね。

 

 

しかし、ここ3年の間にその力関係は一変。

 

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

Tacx Neoは『Neo 2』『Neo 2T』と進化はしていましたが、
いずれもマイナーチェンジで、その歩みは遅々としたもの、、、

 

それに対してKickrは、
『Kickr 2018』そして今回の『Kickr V5』で弱点を潰しつつ着実に進化。

非情にもNeoだけが持っていた”アイデンティティ”さえも奪ってしまいました。
(「路面シミュレーション」はまだNeoだけの機能ですが、個人的には不要)

 

Wahoo Kickr V5爆誕でいよいよ立つ瀬がないTacx NEO AXIS FEET搭載で2.5~5°で左右に揺れる

「Kickr Climb」「Headwind」という強力かつ魅力的な周辺機器も登場。

また、Wahoo Fitness Japan設立で、日本における新規顧客開拓が強化されたことにより、
私たち消費者が、高価な商品を安心して購入できる体制(アフターケア)が整っています。

それに、購入できる価格もKickrの方が安い。

 

形勢は完全に逆転。

 

「Neo 2TとKickr、どっちを選ぼうか?」

 

つい先日までは、まだなんとか浮かびえたこの選択肢も
Kickr V5がすべての人の頭から消し去ってしまうことでしょう。

 




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