松木です。
普段、Bontragerのコルクブレーキシューを使っているんですが、
最近どうにもブレーキの効きが悪くなってきました。
ブレーキシューを確認してみると、
下りのブレーキ熱に当てられたりなんかで、
写真のように焦げてしまっていました。
コルク素材は本来柔らかいものなんですが、
黒く炭化してしまった部分は硬く、
まるで「薄いプラスチック」に覆われているようです。
こうなってしまうと、明らかに制動力は落ちますし、
硬いものをブレーキ面に当てることになって、
カーボンリムへも相当大きいダメージを与えることになります。
これは「アルミリム+ゴム製ブレーキシュー」でも同じ。
今回は、”100円” ”5分”で誰でもできる
ブレーキパッドを完全に元通りにする方法をご紹介します。
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用意するものは「耐水ペーパー」のみ
用意するのは耐水ペーパーの#240と#1000。
(#1000は無くても問題ありません)
ホームセンターなんかでは、1枚当たり50円程度で売っていますね。
これで焦げたパッド面を削っていきます。
ブレーキシューを甦らせる手順
床に耐水ペーパーを置き、
パッドのブレーキ面を擦りつけて削っていきます。
特に難しくはありませんが、
ポイントは、ブレーキ面全体に均等な力が加わるようにすること。
一カ所だけ押し付けるようにして削ると、
そこだけがピンポイントで削れていってしまいます。
パッドや耐水ペーパーは時々水にさらし、
削りカスを落として目詰まりしないようにします。
そうすることで、効率良く削っていけます。
コルクなんかは特に柔らかいので、
1個当たり2分もあれば、キレイな面が見えてきます。
コルクパッドの場合、元々が凸凹のブレーキ面ですから、
あえて#1000の耐水ペーパーを使い、
さらに滑らかに仕上げる理由は特にありません。
削り終わったら、ドライヤーで乾かせば作業完了です。
新品同様の状態に戻りました。
ビフォーアフターで比べると一目瞭然。
キレイになったブレーキ面を触ってみると、
コルク本体の”柔らかさ”を取り戻しています。
これで、制動力は格段にアップするでしょうし、
カーボンリムを痛める心配も無くなります。
後輪のほうは、ブレーキ熱を持ちにくく、
パッドもあまり焦げていませんでしたが、
同じ手順で処理しておきました。
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アルミ用ブレーキシューの場合
続いて、アルミリム用のパッドもやっておきます。
元々の色が”黒”なので分かりにくいですが、
光に当てた時、写真のように「テカリ」があったら、
「ブレーキ熱によって硬化してしまっている」と判断できます。
基本的な手順はまったく同じです。
カーボン用パッドよりも若干固めですが、
#240の耐水ペーパーで十分です。
「アルミ片」がめり込んでいることが多いですから、
その場合は、千枚通しなどを使って、
アルミ片をほじくり出しながら、削っていきましょう。
仕上がりは、このような具合になります。
今回は#1000の耐水ペーパーで仕上げておきましたが、
#240だけでも「制動力を回復させる」という目的は十分果たせます。
「ブレーキパッドをろくに手入れしていない」というのであれば、
一度、ブレーキ面をチェックしてみて下さい。
簡単な作業ですが、かなりの効果がありますよ。
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